あなたの知らない中国語!

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2021年10月28日(木) 每天五分钟 中国語リスニング 我的童年(量贩式卡拉OK篇・下) 私の少年時代(普通のカラオケ編・下)

あなたの知らない中国語!

 

「2021年10月28日(木) 每天五分钟 中国語リスニング 我的童年(量贩式卡拉OK篇・下) 私の少年時代(普通のカラオケ編・下)」

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またこの番組ではご質問を募集しております。頂いたご質問はブログやTwitterで返信したり、一話を設けてご紹介したりすることがあります。

どうぞこの記事のコメント欄にて中国語や中国文化についてのご質問をどしどしご投稿くださいませ!

欢迎您提出各种问题!

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原文

今日のリスニング


大家好!今天我按约跟大家来介绍一家曾经风靡全中国的卡拉OK连锁店,它的名字叫“钱柜”,是将豪华型的量贩式卡拉OK带入中国的第一人。钱柜KTV起源于台湾,创始人的名字叫刘英。他从日本学到了卡拉OK这个娱乐生意之后先是在台湾起步,在取得了不小的成功之后开始转战更大的市场。1995年1月,第一家钱柜在上海静安区开业,2000年代最多的时候国内的钱柜数量达到了18家。


那位可能要说了,中国那么大,就开20家不到怎么能算风靡全国呢?这要从钱柜的生意模式说起,钱柜的店铺讲究的是豪华和排场,所以消费极高。可以撑得起这个生意模式的地方必须是人口众多,消费能力巨强的大都市,所以钱柜都是开在像上海北京这样的大都会的。


在钱柜刚开始起势的时候当时国内不是没有别的卡拉OK厅的,但是凭借更全的曲库、更优质的音响效果、更贴心的服务和更豪华的包房以及实惠丰富的自助餐,钱柜在2000年前后可以说是打遍天下无敌手。尤其是钱柜店员的服务热情体贴,可以用一呼百应来形容。在任何一个角落(洗手间除外),你的一个招呼一个手势,哪怕只有一个眼神就会有好几位店员从不同的方向靠过来亲切地询问:“有什么可以帮您的呢?”简直让人怀疑自己是不是真的在中国。有这样的服务,还怕客人不常来?


但是如此吸引人的钱柜却在2008年之后开始走下坡路,原因究竟是什么呢?大家在传的原因主要有这么几种,大家或许可以从里面找到中国企业走向没落的一些通病。


第一个原因是管理层动荡。原董事长刘英坚持先把KTV做起来,再考虑盈利问题。但这个正确的发展思路招来股东的不满,同年9月董事会将刘英赶下台。不同于刘英“迅速扩张KTV”的思路,以前曾经在工厂工作的新老板更看重成本控制,先是砍掉自助餐,之后又缩减开支、停止门店扩张,员工也被大幅减薪。大批员工也因此离职,服务质量也随之大幅降低。这样经营带来的直接后果就是,钱柜高价却没有好服务,于是越来越多的人不再选择这里。而被逼走的前老板刘英则以低价把自己持有的钱柜股份卖给了另一家卡拉OK连锁店,也就是竞争对手,钱柜更加困难重重。2015年北京朝外的钱柜关门,基本宣告“钱柜时代”的离去。


其次,中国KTV的发展很长时间吃着音乐版权保护不善的红利。近年音协对KTV经营商们进行了多次诉讼,直接导致各大KTV下架了6000多首歌。随着版权意识越来越强,过去那种自己下载盗版资源拷贝到系统里的日子一去不复返,这又无形抬高了经营成本。


上述两个很有中国企业特色的走下坡路的方式很值得我们反思,不过还有人指出钱柜没落的真正原因在于卡拉OK这个娱乐方式已经不适合现在的社会了。有钱人可以去带有洗浴服务的酒店等场所,年轻人则爱上了剧本杀或密室逃脱,要么就是玩游戏开黑。在这些实惠又投入感十足的新娱乐方式面前,又贵体验又差的豪华卡拉OK的确无法与之竞争啊。
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今日の単語とフレーズ


打遍天下无敌手

和全世界所有的人都比试了一下后发现没有自己的对手,来自武侠小说。

天下敵無し、世界最強という意味です。カンフー小説から来た言葉です。


例文:

“当年打遍天下无敌手的福特汽车现在竟然连世界公司排名的前十名都进不去,时代的变化真大啊!”


訳文:

「あの時全世界で無敵だったフォードが今は世界会社ランキングトップ10すら入らないなんて、時代の変化は大きいですね。」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日は約束通りかつて中国を一世風靡したカラオケチェーン店をご紹介したいと思います。その名前は「銭箱」で、豪華な量販式カラオケを中国に導入した最初の会社です。「銭箱」は台湾に起源し、創始者の名前は劉英です。劉英は日本からカラオケという娯楽ビジネスを学び、台湾でスタートしました。決して小さくない成功を収めた後、彼はより大きな市場を求めるようになりました。1995年1月、最初の「銭箱」が上海市静安区でオープンし、一番良かった時(2000年代)は全国で18軒の「銭箱」がありました。


ここで疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。広い中国で、20軒未満しか店舗がないのに、どうして一世風靡と言えるでしょう。これは「銭箱」のビジネスモデルから説明しなければなりません。「銭箱」の店舗は豪華と見栄えを重視するので、客単価はかなり高いです。そのためこのビジネスモデルを支えられるのは人口が多い、個人消費力が高い都会です。それで「銭箱」は上海や北京のような都会にしかないのです。


「銭箱」が台頭し始めた頃、国内に他のカラオケがなかった訳ではありません。しかしより多い曲数、より良い音響効果、より親切なサービス、より豪華な個室そして経済的で種類豊富なセルフバイキングを武器にし、「銭箱」は2000年代前後では最強を誇りました。特に店員のサービスが親切で暖かく、一声で百人が応じてくれそうなレベルです。店のどこに居ても(お手洗い除く)、一声や一つのジェスチャー、ひいては目つき一つで何人かの店員が違う方向から駆けつけてきて「何かありましたか。」と親切に聞いてくれます。まるでここは中国ではないような感じです。このレベルのサービスがあれば、お客さんが来ないわけがありません。


しかしこんなに魅力的な「銭箱」は2008年以降下り坂を進み始めました。原因は何でしょう。よく言われているのは下記の幾つかの理由です。そこから中国企業が落ちこぼれる共通する理由が見えるかもしれません。

一つ目の原因は管理者層のトラブルです。前社長の劉英はKTV事業を先ず発展させてから利益を考えるという考え方でしたが、株主の不満を招き、2008年9月の株主総会で罷免されました。もと工場勤めの新しい社長は劉英の「KTV拡張戦術」と違って、コストコトロールをより重視しました。彼は先ずセルフバイキングを無くし、各種支出を削減し、店舗の拡張を辞めました。従業員の給料も大幅削減されたと言われ、そのせいで沢山の従業員が離職し、結果サービスの品質が著しく落ちました。この経営方法がもたらしたのは値段は高いが良いサービスがない「銭箱」でした。当然「銭箱」を選ぶお客さんが減っていきました。加えて罷免された前社長の劉英が持ち株を低い価格で他のカラオケチェーン店、つまりライバルに売り渡し、「銭箱」の置かれている状況が更に悲惨なものになっていきました。2015年北京繁華街の「銭箱」が閉店したことが「銭箱」時代の終わりを告げました。


二つ目の理由は中国のKTVが長年音楽知的財産権保護策の不足から利益を得ていたからです。近年中国音楽家協会はカラオケ店を相手に何度も訴訟を起こしており、結果合計6,000曲以上がカラオケから消えました。著作権保護の意識が強まるにつれ、昔のように店が勝手にネットから曲をダウンロードしてカラオケシステムにコピペする時代はもう返ってきません。これも知らず知らずのうちに経営コストを上げました。


上記二つの中国企業らしい落ちぶれ方は大いに反省すべきですが、「銭箱」が没落した本当の理由は「カラオケという娯楽が既に現在の社会に適していないから」と指摘する人もいます。今はお金持ちなら「お風呂サービス」付きのホテルに行けばいいし、若者はマーダーミステリーや脱出ゲームに熱中しています。一緒にe-sportsゲームをやるのもありです。これら安くて没入感満点の新しい娯楽を相手に、高くて良い体験をもたらしてくれない豪華カラオケは確かに太刀打ちできませんね。