あなたの知らない中国語!

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2021年10月18日(月) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计并战计第五计“树上开花” 三十六計併戦計第五計「樹上開花」

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原文

今日のリスニング


大家好!今天介绍的这个三十六计“树上开花”是一个比喻的说法。古人说(按语),此树本无花,而树则可以有花,剪彩贴之,不细察者不易发,使花与树交相辉映,而成玲珑全局也。


光秃秃的树上没有花,看上去很没有气势,但是你装上假花之后就会看上去很有样子。所以“树上开花”这个词指的就是通过伪装让自己的部队看上去数量比真正的数量要多,来震慑对方。说的难听一点就是虚张声势。


但是要注意的是这个伪装必须有一个基础环境,不能不合理地伪装。就像按语里写的一样,“树则可以有花”,树上有花并不奇怪,所以假花才成了理所当然的伪装。如果你往树上装面包的话那一下子就会被识破。“树上开花”的原文里也有一句话叫“借局布势,力小势大”。你的伪装必须要符合当前的形势和布局,否则就无法达到虚张声势的目的。


这个战术被太多地用到,就连大家的生活当中也存在很多“树上开花”的例子。比方说很多中国商家在亚马逊上开店铺时会雇佣写手帮忙写很多五星评价,让商品看上去似乎质量很好。再比如一些男性为了吸引女孩子的注意力而故意吹嘘,或者购买一些名牌的服装和手表钱包首饰等,装出一副似乎能力很强的样子。这两个例子都用到了“树上开花”,当然都是不好的“树上开花”。


在战斗当中“树上开花”也是大家常用的手段。比如三国时期有一次刘备大败与曹操,只得逃走。但是曹军紧追不舍,刘备只得让三弟张飞带着二十多个骑兵在长坂坡的桥上断后。二十多个骑兵当然无法与曹军大部队抗衡,于是张飞心生一计。他命令骑兵们到桥后面的树林里砍下树枝绑在马后,然后让骑兵在林中骑着马打转,扬起尘土。之后张飞独自一个人骑着马,横着丈八长矛,威风凛凛地站在长板坡的桥上。


追击的曹兵赶到后见张飞独自骑马横矛站在桥中央,又看见桥背后的树林里尘土飞扬,以为林中定有伏兵,不得不停止前进。张飞成功地用“树上开花”之计为刘备撤离争取到了宝贵的时间。很多三国故事里都只写了张飞一声怒吼,声音巨大,把桥下的水都吼得三秒钟停止了流动,说曹军是被张飞的这个气势所吓退的。但是实际上如果没有这个计策的帮助,我想张飞再勇猛,一个人也无法抵挡曹军的大部队。看来无论什么时候人还是要开动脑子,不能只靠一股冲劲啊。

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今日の単語とフレーズ


说的难听一点

悪い言い方をすると、という意味です。


例文:

“我只是一个普通员工,说的难听一点就是给别人打工的。”“别这么说,大家都是从最底层做起的,而且没有员工什么企业都活不下去。”


訳文:

「私はただの普通の社員です。悪い言い方をすると他人のために働いている者です。」「そんなこと言わないでくださいよ。誰もが最初は一番下からやり始めるでしょう?そして社員の力がなければどの会社も生きていけませんよ。」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日ご紹介する三十六計「樹上開花」は比喩的な言い方です。古人曰く(解説文)、ある木に花はありませんでした。しかし木なので花があってもおかしくないので、色紙で花を作って貼り付けました。よく見ないと偽物の花だということに気付きません。偽物ではありますが、花と木とがお互いを際立たせて、全体の見栄えが非常に素晴らしいものになりました。


つるつるの木に花がないため勢いがありません。そこに偽物の花をつけると勢いが出てきます。つまり「樹上開花」は偽装によって部隊の数を実際より多く見せ、相手を驚かすという意味です。悪い言い方をすると虚勢を張るということです。


ただ気を付けなければならないのは虚勢を張るにも基礎となる環境が必要です。合理的ではない偽装をしてはいけません。古人の解説文にも「木なので花があってもおかしくない」という一文があるように、木の場合花が当然の偽装となります。パンを吊るしていたらすぐバレてしまいます。「樹上開花」の原文にも「情勢に従い陣を敷く。そうすれば小さい力も大きく見える」という文章があります。現状に沿った偽装でないと虚勢すら張れません。


この戦術は大いに使われてきました。皆さんの生活の中にも「樹上開花」の例が沢山あります。例えば中国のショップがアマゾンで物を売る時よく「書き手」を雇ってわざと星五つ評価のレビューを書かて、あたかも商品の品質が良いように見せかけます。また一部の男性が女の子の注意を引くためにほらを吹いたり、ブランド品の服や時計やアクセサリーを身に着けたりして、あたかも自分は能力の高い男だと見せかけます。この二例も「樹上開花」策を使っています。ただどちらも悪い例ですが。


戦いにおいても「樹上開花」は常套手段です。例えば三国時代のある時、劉備曹操に大敗し逃げます。しかし曹操軍が追いかけてきているので、仕方なく劉備は義兄弟の張飛に二十数名の騎兵を与え、しんがりを頼みました。場所は長坂坂の橋です。二十数騎では到底曹操の大軍に対抗できないと思った張飛は一計を案じました。彼は騎兵たちを橋の後ろにある林の中から木の枝を集めて馬の後ろに縛り付けるよう命じました。枝を縛り付けたら、林の中でぐるぐる走り回らせ、土埃を上げさせました。準備が整った後、張飛は一人で馬に乗り、丈八蛇矛(じょうはちじゃぼう。張飛愛用の武器で、柄は1丈、刃の部分は8寸の長さの矛状の武器です。)を横に持って、威風堂々と橋の上に立って曹操軍を待ちます。


追いついた曹操軍は一人馬に乗って待っている張飛と、その後ろの林から上がっている土埃を見て、罠を警戒し進軍を止めました。このようにして張飛は「樹上開花」の計を使って劉備が撤退する貴重な時間を稼ぎました。張飛が発した怒声がものすごく大きくて、橋の下を通る川の水の流れを三秒間止めたほどで、その勢いに圧倒され曹操軍は進軍を停止したと多くの関連文章で書いていますが、「樹上開花」の策の助力がなければ、いくら勇猛な張飛とは言え、曹操の大部隊を止めるはずもありません。やはり人はどんな場合でも猪突猛進に頼ってはいけず、頭を動かさないといけませんね。