あなたの知らない中国語!

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2021年10月12日(火) 每天五分钟 中国語リスニング 扎根在中国人心里的童话・寓言・神话・老故事11・下 中国人の心に根付いた童話・寓話・神話・昔話11・下

あなたの知らない中国語!

 

「2021年10月12日(火) 每天五分钟 中国語リスニング 扎根在中国人心里的童话・寓言・神话・老故事11・下 中国人の心に根付いた童話・寓話・神話・昔話11・下」

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😂中国語の原文と日本語の訳文は「あなたの知らない中国語!」のブログに載せています。

ブログのテキストを確認しながら聞くことをお勧めします。

(ブログ:https://shiranaichinese.hatenablog.com/)

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原文

今日のリスニング


大家好!😂上集我讲到了“龙游浅水遭虾戏,虎落平阳被犬欺”这句话是来自历史上一次很有名的“对诗”,参加者是三国时期吴国的大将军周瑜和辅佐他的鲁肃,以及蜀国的丞相兼军师诸葛亮。


周瑜和诸葛亮互相嘲讽的第一回合的对诗看似在鲁肃的劝架下顺利结束,但周瑜的怒气未消。他继续“对诗”,吟了一首:“有目也是chou(目字旁一个丑,电脑中打不出这个字) ,无目也是丑 。去掉丑边目,加女便是妞。隆中女子生得丑,百里难挑一个妞。”诸葛亮知道周瑜这是在奚落自己的夫人长得丑,也就毫不客气,反唇相讥,随即吟诵道:“有木也是桥,无木也是乔。去掉桥边木,加女便是娇。江东美女数二乔,难护铜雀不锁娇。”


诸葛亮这首诗的嘲讽程度可不轻。周瑜怒火万丈,暴跳如雷,暗令伏兵团团围住。诸葛亮却毫不惊慌,稳如泰山。鲁肃立即上前劝阻:“都督息怒!我也对一首:有木也是槽,无木也是曹。去掉槽边木,加米便是糟。今日这事在破曹,龙虎相残大事糟。’”鲁肃以诗指点,周瑜恍然大悟,这才让士兵退下。三人一起共议破曹妙计,干出了后来流传千古的火烧赤壁的大事业。


仔细回顾一下这两集当中出现的三个人的诗句,大家是不是觉得很经典呢。中国人很喜欢这种所谓“水平很高的”文学式的有礼貌地骂人。有的时候只要你说的话的形式像这个“对诗”一样很巧妙人们就会觉得说的好,哪怕内容有问题中国人也容易忽略,这是中文的一个值得瞩目的特点。


而在上周五8号的“上”这一集里我聊到了“对诗”里有一些不成文的规矩,包括上下句词性要对称等。但是其实最绝妙的“对诗”的要求要更高,比如上句是颜色的词的话,下句同样的地方也必须是表示颜色的词。上句出现了动物或者植物的话,那么下句也要在相同的地方加入动物植物的词。当然了,押韵也是很基础的条件之一。


在第一集当中我把李白的≪静夜思≫当作“对诗”的例子来给大家进行了说明。这次我发现了一首更加经典的具有“对诗”性质的诗,是由唐代大诗人杜甫写的绝句六首当中的一首(和大家在国语中学过的绝句不是同一首,国语中学的是绝句二首中的一首)。


两个黄鹂鸣翠柳,一行白鹭上青天。

窗含西岭千秋雪,门泊东吴万里船。


这首诗虽然是杜甫一个人写的,但是其对称程度堪称完美。“两个”对“一行”,都是数字加单位。“黄鹂”对“白鹭”,不但都是鸟类,而且第一个字都是表示颜色的字。动词“鸣”对应动词“上”。“翠柳”对“青天”,不但都是表示景色的词,而且第一个字都是颜色。第二句也同样是字字对应,我就不细说了。大家自己来细细品味一下,感受一下读好诗有多舒服。

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今日の単語とフレーズ


恍然大悟

因某个契机而忽然领悟道理或意识到自己的错误。

何かのきっかけで突然道理を悟ったり、自分の間違いに気付いたりする様子。


例文:

“直到三十多岁被前女友甩了的时候被她抽了一巴掌才恍然大悟,原来我的情商如此之低。”


訳文:

「三十代になって、元カノに振られた時ビンタされてやっと気付いたんだけど、俺ってこんなにEQが低いんだね。」

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以上です。良い一日を!

祝大家每天过的快乐!再见!

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!前回は「龍泳浅水遭虾戯、虎落平陽被犬欺(浅瀬にいる龍は海老に遊ばれ、平原にいる虎は犬にいじめられる)」という文章が歴史上有名な「対詩」に由来する話をしました。この「対詩」の参加者は三国時代呉の国の大将軍周瑜、その補佐である魯粛、そして蜀の国の宰相兼軍司である諸葛亮孔明です。


周瑜孔明が皮肉り合う一回目の「対詩」は魯粛の仲裁で終わったかのように見えましたが、周瑜の怒りは完全に消えませんでした。彼は「対詩」を続けることにし、今度はこんな詩を詠みました(出題)。「有目也是chou「目偏に丑と書きますが、パソコンでこの字は打てません」,无目也是丑 。去掉chou边目,加女便是妞。隆中女子生得丑,百里难挑一个妞。(目があってもchouと読み、目を取っても丑と読む。目を取って、女を足したら妞(女の子を蔑む言い方です)になる。隆中の女性は生まれつきしこめで、百人に一人の美人もいません。)」これは明らかに自分の奥さんを皮肉っているので(孔明の奥さんはしこめで有名だそうです)、孔明は即座にこんな詩を詠み、皮肉り返しました。「有木也是桥,无木也是乔。去掉桥边木,加女便是娇。江东美女数二乔,难护铜雀不锁娇。(木があっても橋と読み、木を取っても喬と読む。木を取って、女を足したら嬌になる。江東で美女と言えば二人の喬(喬公の二人の娘でお姉さんは大喬、妹は小喬と呼ぶ。大喬周瑜の元主君で呉の前の王様孫策の奥さんで、小喬周瑜の奥さんである)だが、恐らく(これからの戦争で負けて)曹操のものになるだろうな。)」(この最後の「难护铜雀不锁娇」には物語が隠されているので、別の機会で詳しく解説致します。)


孔明のこの詩は非常に意地悪と言わざるを得ません。周瑜も激怒し、怒り心頭になって兵士に孔明を囲むよう命令しました。孔明はと言うと少しも慌てず、泰山(中国の名山)の如く全く動じませんでした。これを見て魯粛はまた慌てて仲裁に入り、「都督(周瑜の役職)様、お怒りをお収めください。私の詩をお聞きください。」と言い、こんな詩を詠みました。「有木也是槽,无木也是曹。去掉槽边木,加米便是糟。今日这事在破曹,龙虎相残大事糟。(木があっても槽と読み、木を取っても曹と読む。木を取って、米を足したら糟(ダメ、やばい、いけないという意味です)になる。今日は曹操を破るために集まったのに、自陣の龍と虎が争っていては大事なことがダメになってしまいます。)」魯粛の詩を聞いて周瑜はやっとハッと気付いて、兵士を下がらせました。そこから彼らは曹操と戦う戦略について議論し、歴史に名を遺した「赤壁の戦い」で見事勝利したのでした。


この二話で出てきた三人の詩を詳しく読めば、そのレベルの高さに感動するでしょう。少し意味が違いますが、中国人はこのような「レベルの高い」慇懃無礼や文化的な罵倒が大好きです。例えば「対詩」のように言葉の形式さえ巧であれば、内容に問題があるとしても許されます。むしろ素晴らしいと言われたりします。これは中国語の注目すべき点の一つです。


8日先週金曜日の「上」の回では、上下句の品詞が対応していなければならないなど「対詩」の不文律についても触れました。実はもっとも絶妙な「対詩」はもっと厳しいルールを守っています。例えば上句に色を表す言葉があれば、下句の同じ箇所にも色を表す言葉を入れる必要があります。上句に動物や植物の名前が出ていれば、下句の同じ箇所にも動物や植物の名前を入れなければなりません。もちろん韻を踏んでいることも重要です。


「上」の回では李白の『静夜思』を例として挙げて「対詩」の説明をさせて頂きましたが、「対詩」の性質を持つもっと相応しくて絶妙な詩を見つけましたのでここでシェアします。唐の大詩人杜甫が書いた『絶句六首』の中の一句です。(国語で習ったことのある『絶句』とは違う詩です。国語で習ったのは『絶句二首』の中の一句です。)


两个黄鹂鸣翠柳,一行白鹭上青天。

窗含西岭千秋雪,门泊东吴万里船。


二羽のコウライウグイス(黄色)が緑の柳の枝に止まって鳴いており、一行の白鷺が青い空へと上っていきます。

窓から覗くと西岭の山には千年分の解けない雪が積もっており、ドアを開けて外には東呉の国から一万里もの距離を航行してきた船が泊まっています。


この詩は杜甫一人で書いたものですが、その上下句の対応ぶりが完璧と言えます。「二羽」に「一行」、どちらも数字+単位です。「黄鹂」に「白鷺」、同じ鳥類だけでなく最初の文字がどちらも色を表す文字です。動詞の「鳴く」に同じく動詞の「上る」。「緑の柳」に「青い空」、同じ景色を表す言葉だけでなく最初の文字が色です。残りの二句も一字一字全て対応しているので、説明を省きます。皆さんもご自分で読んで、良い詩を詠む気持ちよさを味わってみてください。