あなたの知らない中国語!

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2021年10月4日(月) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计并战计第二计“指桑骂槐” 三十六計併戦計第二計「指桑罵槐」

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「2021年10月4日(月) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计并战计第二计“指桑骂槐” 三十六計併戦計第二計「指桑罵槐」」

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原文

今日のリスニング


大家好!今天要介绍的这个三十六计又是一个和日本人的想法习惯很不相同的计策,叫“指桑骂槐”。用手指着桑树痛骂,但是仔细一听骂的内容其实是在说槐树,用来比喻表面上指责一个人,其实是在指责另一个人。这个做法一般来说并不是那么值得推荐的,所以往往是偏贬义的用法较多。和它类似的说法还有比如“指鸡骂狗”、“旁敲侧击”、“含沙射影”等。


“指桑骂槐”虽然被写在了三十六计里,但是从其意思里就能发现,这个计策比起用在军事上,用在人际关系或组织当中的情况要多得多。历史上最常见的就是类似“杀鸡儆猴”的用法了。比如通过责备一个将领的失败来警示其他的将领和士兵,让他们不要犯类似的错误。这招也常常被用在新官上任的时候慑服部下,树立领导的威严。我们在电视剧里常常可以看到新的军队大将会通过斩首一个犯错的将官来威慑全军,让其他人不敢违反军规。虽然这个做法我个人并不是特别喜欢,但是在战斗之前如果部队纪律松散的话会造成更大的损失,或许这也算是一剂猛药吧。


而另一个“指桑骂槐”的用法则是用来委婉地提意见的。古代脾气暴躁的君主很多,而且死刑也是君主一句话的事,所以向君主提意见非常麻烦。如果直接指出君主的错误的话可能直接脑袋就搬家了。你得绕弯说。像战国时代的孟子庄子等大圣贤们劝说列国君主的时候也好,写的书也好都是长篇大论,没有一个直说的。为什么?就是因为不这么说不但君主听不进去,而且自己还可能遭殃。


比如孟子就曾用这样的方法指出过齐宣王在治理国家上的问题。孟子在群臣面前问齐宣王:“(假如)大王有一位臣子,他将妻子儿女托付给朋友,自己到楚国去游历。等他回来的时候发现他的朋友没有照顾好他的妻子儿女,让他们挨饿、受冻。那么请问他应该怎么处置这个朋友呢?”齐宣王说:“和他绝交。”孟子继续问:“(假如)司法官不能管理好他的下属,那么应该怎么处置他呢?”齐宣王说:“罢免他。”孟子最后问道:“(假如)一个国家没有治理好,那么对这个国家的君王该怎么办呢?”不知道该如何回答的齐宣王环顾周围的大臣,把话题扯到别的事情上去了。


如果孟子一开始就直接指出齐宣王的问题的话恐怕他已经性命难保,但是通过这种“指桑骂槐”式的比喻,也就是间接的方式有的时候要比正面直说来得更好。不得不说“指桑骂槐”作为一个表达方式是一个好方法,通过比喻、比较等方法让对方更容易明白、理解。另外让对方自己察觉自己的问题其效果也会更好。


我觉得“指桑骂槐”的这个用法应该多用在教育上。比如我在公司还是新人的时候就曾经接受过社长的“间接式”教育。社长时不时地会给我讲讲生意伙伴里的一些负责人曾经犯过的错误,为什么会犯这些错误以及正确的应对方法的例子。但其实这些错误我也有犯,我马上就意识到这是在教育自己。这种教育方法不但可以保全下属的面子,而且可以让对方更容易清醒地认识到自己的错误,我觉得是一种非常好的教育方法。


这一点和“指桑骂槐”的按语里讲的内容很类似,说:如果率领的部下不听自己的命令而犯了错误的话,你应该指责你自己,让对方明白他们自己犯的错误,这才是用人之道。

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今日の単語とフレーズ


脑袋搬家

形容被杀被斩首的平民式说法。

「殺される」の俗な言い方の一つです。日本語の「首が飛ぶ」に近いニュアンスを持ちます。


例文:

“我要向上面提副社长的意见!”“副社长管人事,你小心自己脑袋搬家。”


訳文:

「副社長について上にクレームを付けて来る!」「副社長が人事権を握っているから、自分の首が飛ぶぞ。」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日ご紹介する三十六計「指桑罵槐」も日本人の考え方、慣習と大分違う計略です。桑の木を指さして痛烈に罵倒していますが、罵倒の内容をよく聞くと実は桑とは別の木であるエンジュを罵っています。パッと見誰かを指摘しているように見えて、実は他の誰かを叱責していることを指します。普通おすすめできないやり方なので、マイナス寄りの意味合いで使用されることが多いです。類似する言い方に「鶏を指して犬を罵る」、「旁敲侧击(正面から言わず反語や隠語などを用いて横から遠回しに言うこと)」、「影に砂を掛ける」などがあります。


指桑罵槐」は三十六計の中に書かれてはいますが、意味から分かるように軍事より人間関係や組織の中の方が使う場面が多いです。歴史上一番よく見る「指桑罵槐」の使い方はいわゆる「鶏を殺してサルに(警告や抑止のために)見せつける」式のやり方です。例えばある将校のミスを責めることで同じミスをしないよう他の将校や兵士を戒めることがそうです。上官が新しく赴任する時に部下を威服させ、リーダーとしての威厳を樹立させるためにもよく使う手法です。ドラマで全軍を威服させ、誰も軍紀を反するようなことをさせないために新しい将軍が間違いを犯した手下の将を斬首するシーンがよく見かけますよね。個人的にあまり好きではない方法ですが、戦闘の前に軍隊の規律が緩んでいたらもっと大きな損失が出ることになるので、これも一種の劇薬でしょうか。


もう一つ「指桑罵槐」を使う場面は婉曲に意見を言う時です。古代の君主たちには気が短かったり、気が荒かったりする者が多く、一言で簡単に死刑にされてしまいます。そのため君主に意見を申し上げることは非常に面倒なことです。ストレートに指摘してしまうと首が飛ぶかもしれません。遠回しに言わないといけません。戦国時代の孟子荘子などの賢人たちも君主を説得する時、もしくは本を書く時やたらと長ったらしい文章を使うじゃないですか。ストレートにパッと指摘する人は誰一人いません。何故か。ストレートに言ってしまうと聞き入れてもらえないどころか、自分が酷い目に合うからです。


例えば孟子はこのような方法で斉の宣王に国を立派に治めていない問題を指摘したことがあります。孟子は先ず臣下たちの前で斉の宣王にこう聞きました。「(もしも)大王様にこんな臣下がいるとします。彼は楚の国を遊歴するために妻子を友人に託しました。しかし帰ってきて見たら友人は面倒をちゃんと見てくれず、妻子は凍えて飢えていました。さて彼はこの友人をどうすればいいでしょう。」斉の宣王は「絶交すべきだ」と答えました。続いて孟子は「(もしも)司法官が部下を正しく管理できていなかったとしたら、この司法官をどう処置すればいいでしょう。」斉の宣王は「罷免すべきだ」と答えました。最後に孟子は「では(もしも)国をちゃんと治めていなかったとしたら、その国の君主をどう処置すればいいでしょう。」答えられない斉の宣王は周りの大臣たちを見回って、話題を変えました。


もし孟子が最初から直接斉の宣王の問題を指摘したら恐らく命は無かったでしょう。この「指桑罵槐」的な比喩法を使って間接的に諭す方が真正面から論破するより良い時もあるでしょう。伝え方として「指桑罵槐」は良い方法かもしれませんね。メタファーや比較などの方法を使ってより分かりやすく、理解しやすく相手に伝えることができます。また自分から気付かせた方が効果も良いです。


指桑罵槐」は教育にもっと使われるべきだと思います。例えば私は新人時代に社長からの「間接的」な教育を受けたことがあります。社長が時々取引先の担当者など他人の不手際について教えてくださって、何故それがだめなのか、どうすればいいかの一例まで教えてくださいました。しかし実はそれが私自身もちゃんとできていない点であることがすぐ分かります。この教育法は相手の面子を保つことができるだけでなく、相手によりはっきりと自分のミスを認識させることもできます。とても良い方法だと思います。


この点は「指桑罵槐」の按語(解釈文)の内容に酷似しています。「率いる部下が自分の命令を聞かずミスをしてしまった場合、あなたは(部下に分かるように)自分を責めて、部下に自分が犯したミスを悟らせます。これこそ人を使う、人を生かす正しい方法です。」