あなたの知らない中国語!

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2021年10月11日(月) 每天五分钟 中国語リスニング 扎根在中国人心里的童话・寓言・神话・老故事11・中 中国人の心に根付いた童話・寓話・神話・昔話11・中

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原文

今日のリスニング


大家好!上一集我们讲到了“龙游浅水遭虾戏,虎落平阳被犬欺”这句话其实是来自一次历史上经典的对诗(有多个学说,这只是其中一个),今天我们就来看看这次对诗的具体内容。大家一起来体会一下对诗在语言上的精妙之处。


三国时代,吴国的大将军周瑜虽然很聪明,但是却十分自负,他很嫉妒蜀国丞相诸葛亮孔明的才能。有一天他想出了一条妙计,想要羞辱一下诸葛亮。于是便设宴请诸葛亮来吃饭,在席间提出要玩“对诗”。诸葛亮早已觉察周瑜的心思,便故意说:“谁输了就砍谁的头。”周瑜暗自大喜,忙说:“君子无戏言,戏言非君子。”


此时正值魏国曹操即将率大军来攻打吴蜀两国的时期,周瑜的辅佐鲁肃担心今后需要联手对付曹操的两人不和,急得出了一身冷汗。诸葛亮看穿了这一切,他反拉着鲁肃的手说:“子敬也算一个。”周瑜见诸葛亮中计,十分高兴,首先出诗一首:“有水也是溪,无水也是奚。去掉溪边水,加鸟便是鶏,得志猫儿雄过虎,落毛凤凰不如鶏 。”


诸葛亮听后心中暗想,周瑜的意思是我虽然身为蜀国军师,今日却落入了他的圈套,等待被宰割。他说的“鶏”指的就是我,这首诗是为了嘲讽我。于是诸葛亮便立即吟诗以对曰:“有木也是棋,无木也是其。去掉棋边木,加欠便是欺。龙游浅水遭虾戏,虎落平阳被犬欺”。


诸葛亮的这个回答把自己比做龙和虎,把周瑜说成是虾和狗,仗势欺人,没什么大不了的。诸葛亮巧妙地利用了目前对自己不利的情况,反而把周瑜贬了一通。不知道日本人欣不欣赏这种表达方式,中国人则是非常非常喜欢这样的文学式骂人的方法,感觉很妙。周瑜也很聪明,马上就察觉到了诸葛亮说的意思,立刻就涨红了脸,气不打一处来。


眼看自尊心极高的周瑜即将爆发,站在一边的鲁肃急忙上前劝解道:“有水也是湘,无水也是相。去掉湘边水,加雨便是霜,各人自扫门前雪,莫管他人瓦上霜。”鲁肃不愧是文武双全,借自己的诗巧妙地劝两人不要互相讥讽。


看似这次对诗就将在鲁肃的劝架下谢幕,但是周瑜还未放弃,定要羞辱诸葛亮不可。那么周瑜又想出了什么诗来呢?诸葛亮是否能对得上来呢?即使对上来,诸葛亮又能否全身而退呢?我下集再和大家讲。

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今日の単語とフレーズ


没什么大不了的

不厉害,没有什么特别的。

大したことない、という意味です。


例文:

“听说隔壁王姐的老公当上局长了。”“他那是运气,没什么大不了的,我运气好我也能当。”


訳文:

「(夫に向かって)隣の王さんの旦那さんが局長になったんだって。」「あいつ運がいいだけだよ。大したことない。俺も運が良ければなれる。」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!前回は「龍泳浅水遭虾戯、虎落平陽被犬欺(浅瀬にいる龍は海老に遊ばれ、平原にいる虎は犬にいじめられる)」という文章は実は歴史上有名な「対詩」に由来しているというところまでお話ししました。今日はこの「対詩」の具体的な内容に入っていきます(幾つかの説がありますが、その内の一つを取り上げます)。皆さんも一緒に「対詩」の言葉の精妙さを味わってみましょう。


三国時代、呉の国に周瑜という頭はいいがプライドが高すぎる大将軍がいました。彼は蜀の国の宰相諸葛亮孔明の才能をひどく嫉妬していました。ある日孔明を辱める妙案を思いついた周瑜孔明を宴会に誘い、食事中急に「対詩」をやろうと言い出しました。孔明周瑜の企みに気付いていましたが、わざと誘いに乗り、「では負けた方を斬首に処すのはどうでしょう?」と言いました。周瑜は心の中で大いに喜び、「君子に二言はない。君子なら約束を守ってもらおう」と言いました。


実はこのやり取りが行われたのは魏国の曹操が大軍を率いてこれから呉、蜀を攻めてくる時期でした。周瑜の補佐である魯粛はこれから協力して曹操に対抗しなければならない二人の仲が悪くなることを心配して、冷や汗を掻きました。しかし孔明はそれを全部見透かして、逆に魯粛の手を取り「魯さんも一緒にやりましょう」と彼を巻き込みました。孔明が罠にかかったと思い込んだ周瑜は先ず自ら詩を詠みました(出題)。彼の出題はこうです。「有水也是溪,无水也是奚。去掉溪边水,加鸟便是鶏,得志猫儿雄过虎,落毛凤凰不如鶏 。(水があっても渓と読み、水を取っても奚と読む。水を取って、鳥を足したら鶏になる。勢いを得た猫は虎より勇猛で、羽根が抜けた鳳凰は鶏にも劣る。)」


これを聞いて孔明は考えました。私は蜀の軍師ですが周りから見たら今日は周瑜の罠にかかったように見えます。まるでやられるのを待つばかりに見えます。つまり彼の詩の中の「鶏」は私のことを指しています。これは私を皮肉る詩です。詩の裏の意味が分かった孔明は直ちに詩を詠み返しました。「有木也是棋,无木也是其。去掉棋边木,加欠便是欺。龙游浅水遭虾戏,虎落平阳被犬欺 。(木があっても棋と読み、木を取っても其と読む。木を取って、欠を足したら欺になる。浅瀬にいる龍は海老に遊ばれ、平原にいる虎は犬にいじめられる。)」


孔明は詩で自分を龍や虎に例えて、周瑜をエビや犬に例えることで、周瑜が環境に頼って人を虐める小人だと言ったのです。このような表現の仕方は日本人が好きなどうか分かりませんが、中国人は大好きです。文学的な方法で人を罵るのは巧でレベルが高いと思っています。周瑜も頭がいいですからすぐに意味が分かり、顔が赤くなってひどく怒りました。


自尊心が高い周瑜が爆発するのを恐れて、横に立っていた魯粛はすぐ一歩前に出て、こんな詩を詠んで仲裁しました。「有水也是湘,无水也是相。去掉湘边水,加雨便是霜,各人自扫门前雪,莫管他人瓦上霜 。(水があっても湘と読み、水を取っても相と読む。水を取って、雨を足したら霜になる。自分の家の前の雪は掃いていいけど、隣家の瓦の上の霜は放っておこう。(お互い皮肉るのをやめてくださいねという意味が含まれています。)」さすがは文武両道の魯粛だけあって、皮肉り合わないよう詩で巧妙にいさめています。


今回の「対詩」が魯粛の仲裁で幕を下ろすのではないかと思いましたが、周瑜はまだ諦めません。彼はどうしても孔明を恥ずかしい目に合わせたいと思って「対詩」を続けました。では周瑜はどんな出題をし、孔明がそれに上手く答えられたでしょうか。答えられたとしても無事にいられたでしょうか。次回でお話ししましょう。