あなたの知らない中国語!

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2021年7月2日(金) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计胜战记第四计“以逸待劳” 三十六計勝戦計第四計 「以逸待労」

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原文

今日のリスニング


大家好!今天小孙我继续来介绍三十六计中的胜战计。顺便说一下胜战计指的是在我方处于绝对优势时的计策。第四计,“以逸待劳”。这个成语中的“逸”意思是闲逸、悠闲。而“劳”则是疲劳、劳累的意思。所以“以逸待劳”指的就是让我军养精蓄锐,让敌军疲劳不堪,在这样的情况下开战为好的意思。比方说阪神老虎比读卖巨人早一星期闯入日本职棒全国总决赛的情况下,你就可以说阪神老虎以逸待劳。


这条计策的名字来源于≪孙子兵法≫。孙子曰:“以近待远,以佚待劳,以饱待饥,此治力者也。”意思是让我军不必移动,让敌军从远道而来。让我军休息得好好的,让敌军疲惫。让我军吃的饱饱的,让敌军饿着肚子,这才是正确的战斗方法。孙子还指出要抢先抵达战场,比敌军更早占领有利的地形,这也是以逸待劳的一种方法。防御方往往处在“逸”的状态,进攻方往往处在“劳”的状态,所以要早日积极布防,创造出“以逸待劳”的状态。


但要注意的是以逸待劳并不是单纯的被动防御。正确的以逸待劳需要发挥主观能动性去调动敌人,牵着敌人的鼻子走,让敌人疲于奔命。在己方不会太累的前提下不断地消耗敌人,待敌人没了锐气,精疲力尽的时候再一举消灭对方。就像孙子在≪孙子兵法≫里说的另一句话一样:“故善战者,致人而不致于人。”


我们从“以逸待劳”的原典中也可以看出这一点来。和其他很多三十六计一样,以逸待劳的思想也来自上古三大奇书之一的≪易经≫。≪易经≫是一本用阴阳来解释说明万物及其变化法则的古代哲学书,以逸待劳的原文也是通过阴阳理论来进行说明的。


以逸待劳的原文是这样的。“困敌之势,不以战。损刚益柔。”“困敌之势,不以战”这个比较好理解了,也就是让敌人处于困境,但是不直接攻击敌人。而要想理解最后的这个“损刚益柔”,我们得先来看一下≪易经≫的中心思想之一,“简易”。≪易经≫中认为,世间万物都分阴阳。有天就有地,有上就有下,所有事物都有相对立的两个面。同一个事物中也一样,存在阴和阳两个面,而这两个面不是永远固定的,在满足条件之后阴阳可以互相转化。


这个“损刚益柔”中把敌军比喻为“刚”,把我军比喻为“柔”。指的就是通过不断困扰敌军但却不攻击,来让敌军的气势逐渐变弱,让我军的气势逐渐变强。敌军的优势变劣势,我军的被动变主动,然后再打击敌人就很简单了。怎么样,是不是很有道理呢?

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今日の単語とフレーズ


牵着鼻子走

直訳すると、「鼻を引っ張って歩かせる」になりますが、「こちらが主導権を握っていて、相手が受け身的にこちらに付いてくることしかできない」ことを指します。


例文:

“你看中国队这球踢的,全场被人家牵着鼻子走。”“中国男足不给力你又不是不知道。”


訳文:

「何なのこのサッカー試合!ずっと相手に振り回されてるばっかり。」「中国男子サッカーチームが全然ダメなのを知らないわけでもないでしょう?」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日は三十六計の中の勝戦計の続きをご紹介したいと思います。因みに勝戦計というのは我が軍が絶対的に有利な状況で使う計略のことです。第四計、「以逸待労」。この四字熟語の中の「逸」は悠々自適やのんびり落ち着くという意味で、「労」は疲労や疲れの意味です。つまり「以逸待労」は我が軍の生気を養う一方、敵軍を疲弊させた状況で戦おう、という意味です。例えば阪神タイガース読売ジャイアンツより一週間早く日本シリーズの出場権を獲得したとします。この場合、阪神タイガースが「以逸待労」と言えます。


この策の名前の由来は『孫子』という兵法書です。孫子曰く、以近待遠,以逸待労,以飽待飢,此治力者也。つまり我が軍を動かさず、敵軍を長旅させる。我が軍を休ませて、敵軍を疲れさせる。我が軍を腹いっぱい食わせて、敵軍を腹ペコにさせる。これこそ正しい戦い方である、という意味です。また孫子は、先に戦場に到着して敵軍より早く有利な地形を取るのも「以逸待労」の一つの方法だと説きます。防御側は往々にして「逸」の状態にあり、攻撃側は往々にして「労」の状態にあるため、積極的に早めに守備を敷いて、「以逸待労」の状況を作り出すべきと説明しています。

ただ気を付けなければならないのは、「以逸待労」は単純な受け身的な防御を意味するのではないということです。正しい「以逸待労」は積極性を発揮して敵を動かす必要があります。敵を振り回し、付いてくることで精一杯にさせます。自軍がさほど疲れない前提で敵を消耗させ、敵の鋭気が消えて疲れ果てたところ一気に敵を殲滅します。同じ『孫子』にはこんな一文もあります。「故善戦者,致人而不致于人。」戦いに長けている人は敵に振り回されるのではなく敵を振り回す、という意味です。


「以逸待労」の出典からも同じ理論が伺えます。他の沢山の三十六計と同じく、「以逸待労」の考え方も「太古の三大奇書」の一つ『易経』から来ています。『易経』は陰と陽を使って森羅万象及びその変化を説く古代の哲学書です。「以逸待労」の原文も陰と陽の理論で説明を展開しています。


「以逸待労」の原文はこうです。「困敵之勢,不以戦。損剛益柔。」「困敵之勢,不以戦。」については分かりやすいと思います。敵を苦境に陥らせるけれど直積攻撃を仕掛けることはしないという意味です。最後のこの「損剛益柔」を理解するためには『易経』の中心的な考え方の一つである「簡易」について知る必要があります。『易経』によると、万物には陰と陽があります。天があれば地があるように、上があれば下があるように、全ての物事には対立する二つの面があります。同じものの中にも陰と陽の二つの側面があります。しかしこの二つの面は決して固定されているわけではなく、条件が満たされれば陰と陽はお互いに変化しえます。

この「損剛益柔」の中で敵軍を「剛」に例え、我が軍を「柔」に例えています。つまり攻撃せずに敵軍を困らせ続けることで敵軍の勢いを弱らせ、我が軍の勢いを強くしていきます。有利だった敵軍を不利にし、不利だった我が軍を有利に情勢を変えてから敵を叩くと簡単に勝てるということです。如何でしょうか?とても理にかなっていませんか?