あなたの知らない中国語!

「あなたの知らない中国語!」の公式ブログです。毎週Podcast、Google Podcast、Spotify、Anchorとこのブログで配信しております。ご質問・ご意見はそれぞれのエピソードのコメント欄へお願い致します。

2021年9月6日(月) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计混战计第三计“金蝉脱壳” 三十六計混戦計第三計「金蝉脱殻」

あなたの知らない中国語!

 

「2021年9月6日(月) 每天五分钟 中国語リスニング 

三十六计混战计第三计“金蝉脱壳” 三十六計混戦計第三計「金蝉脱殻」」

の配信がスタートしました!

原稿は一番下に掲載しております。

 

ご視聴は下記のリンクをクリックしてください!

または各Podcastのアプリで「あなたの知らない中国語」と検索してください。

 

Apple Podcast:https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%AE%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%AA%9E/id1528116819


Google Podcasts

https://podcasts.google.com/feed/aHR0cHM6Ly9hbmNob3IuZm0vcy8yZmNjYzQxYy9wb2RjYXN0L3Jzcw==

 

Spotify: https://open.spotify.com/show/4qjiCy9BRd9KcC7j9TITM8

 

またこの番組ではご質問を募集しております。頂いたご質問はブログやTwitterで返信したり、一話を設けてご紹介したりすることがあります。

どうぞこの記事のコメント欄にて中国語や中国文化についてのご質問をどしどしご投稿くださいませ!

欢迎您提出各种问题!

……………………………………………………………………

原文

今日のリスニング


大家好!今天我来介绍一下三十六计混战计第三计“金蝉脱壳”。大家都知道蝉在一生中会多次脱皮,但只有最后一次脱皮是在树上完成的。脱完这最后一次皮之后蝉便长出了翅膀,成为了成虫。我们把这最后一次脱皮叫作“羽化”。而脱去的旧壳则会暂时留在原地,乍一看好像蝉还在那儿似的,据说燕子等有些捕猎者偶尔还会被壳给骗了。


这个“金蝉脱壳”计说的就是如何在军事上做到用“壳”来欺骗对方。古人认为打仗就是尔虞我诈,就连逃跑的时候也不例外。如果你撤退地过于明显,敌军就很容易进行追击。而一旦敌军追击的过于舒服,哪怕我军只是战略性转移,也容易在气势上被压倒,导致部队土崩瓦解,遭受重大损失。


三十六计建议你逃跑的时候最好不要做出逃跑的样子,而是要留下“躯壳”,让敌人觉得一切还在正常进行,这样你就可以争取到悄悄撤退的时间了。除了撤退之外,多国大战中你还可以用这招在不退出当前的战役的情况下抽出兵力去打击别的敌人,或者救援己方。比如最近很火的《王者天下》当中秦国的将军王翦就在对手完全没有察觉的情况下偷偷抽主力前去救援函谷关正门,成功地解救了正门险些被破的危机。这也是金蝉脱壳的手法。


而把这个“壳”用得最彻底的当属三国时期的诸葛亮了。诸葛亮在因病去世之前正好在指挥蜀国的部队与魏国打仗,魏国部队的领袖正是他毕生最大的对手司马懿。诸葛亮怕他死后士兵士气下降,蜀国可能会轻易战败,于是便想出一计。


他一边嘱咐手下的将领们让他们慢慢地撤军,同时命令做一个大龛,自己死后不要发丧,而是让自己的尸体坐在龛里,脚下点一盏灯。如果司马懿追来就把龛推出去,他必定不敢贸然进攻。果不其然,司马懿看到这个阵势以为诸葛亮又在搞什么把戏,觉得可能是个陷阱,于是就命令部队暂时后撤。就这样,蜀国部队顺利地完成了撤退。诸葛亮凭自己的一副躯壳就让对方觉得无论是自己还是蜀军部队都还在,真是厉害!

……………………………………………………………………

今日の単語とフレーズ


果不其然

やはりそうなった、その通りの結果になった、という意味です。書き言葉です。


例文:

“我知道他不敢来。果不其然,他没有来。”


訳文:

「彼には来る度胸がないと思ったらやはりその通りの結果になった。結局彼は来なかった。」

……………………………………………………………………

訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日は三十六計混戦計第三計「金蝉脱殻」についてご紹介します。ご存知のように蝉は一生のうち何回も脱皮しますが、最後の一回だけ木の上で行います。この最後の一回の脱皮を経て、蝉の体に羽が生え、成虫になります。これを「羽化」と呼びます。脱いだ古い殻はしばらくその場に残り、ぱっと見ではまだ蝉がそこにいるかのようです。ツバメなどの捕食者がたまにこの殻に騙される事もあるぐらいだそうです。


この「金蝉脱殻」の計は軍事において如何に殻を使って相手を騙すかについて説いています。古人は軍事は騙し合いだと考えています。逃げる事も例外ではありません。撤退する行為があからさま過ぎると敵軍の追撃を受けやすくなります。こちらが戦略的移動をしているだけでも、敵軍の追撃を許し過ぎると勢いで圧倒され、崩壊してしまう恐れもあります。損失も甚大になり兼ねません。


三十六計から学べる事は、逃げる時に逃げる素振りを見せない方が良いということです。殻を残して、あたかも全てが通常通りに行われていると思わせることができれば、撤退する時間を稼ぐことができるようになります。その他に、多数の国で行う大規模な戦争ではこの計を使って、目の前の戦いから退出する事なく兵力を分けて他の敵を攻撃したり、他の場所に居る自軍を救援したりすることもできます。例えば最近人気のキングダムでは秦の国の王翦将軍が相手に気付かれないまま主力を函谷関正門へ回し、危うく破られそうな正門を救ったのも「金蝉脱殻」と言えましょう。


そしてこの「殻」を一番徹底的に使ったのが三国時代諸葛亮孔明でしょう。病死する前まで孔明はずっと蜀の国の軍隊を指揮して魏の国と戦っていました。その相手魏の国の総帥はまさに孔明生涯最大の好敵手である司馬懿でした。自分が死んだ後士気が落ち、蜀軍が簡単に大敗するのではないかと心配した孔明は一計を案じました。


彼は将校たちにゆっくり撤退を始めてもらい、同時に大きな厨子(ずし)を作るよう命じました。自分が死んでも絶対に葬儀を行わず、逆に自分の死体を厨子に座らせ、足元にランプを灯せとのことです。もし司馬懿が追って来てもこの厨子を出せば攻めてこないでしょう。その通りの結果になりました。司馬懿がこの厨子を見て、孔明がまた何かを企んでいるに違いないと思って、罠を警戒して軍を一旦引いたのです。孔明は自分の「殻」でまだ自分も部隊も存在すると思わせることに成功しました。凄いですね!