あなたの知らない中国語!

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2021年9月27日(月) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计并战计第一计“偷梁换柱” 三十六計併戦計第一計「盗梁換柱」

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原文

今日のリスニング


大家好!今天我们开始进入三十六计的并战计的部分。在讲混战计第五计“远交近攻”和第六计“假道伐虢”的时候三十六计就开始体现其对友军的不信任,甚至把结盟当作一个手段,为的是之后好方便灭掉友国。而并战计则更是直接,讲的是如何在同盟中取得优势,或者如何吞并友军的计策。在古人看来真的是“除我之外皆敌人”啊!


这第一计“偷梁换柱”讲的正是如何吞并友军的方法,而且还是在已经摆开了阵势,这就要和敌军打仗的时候吞并友军,真是太可怕了。“偷梁换柱”的原文是这样写的:频更其阵,抽其劲旅,待其自败, 而后乘之,曳其轮也。意思是频繁地让对方变阵,抽掉对方的精锐部队,等待对方自然而然地败退下来,我军就可以乘机吞并他了,这叫拖住对方的车轮,让对方不好动弹。听起来似乎是很普通的战术,但是请注意,这儿的“其”,也就是“对方”指的不是敌军,而是友军。怎么样,一下子感觉可怕起来了吧?


顺便说一下“偷梁换柱”中的“梁”和“柱”并不是指房屋的梁和柱,而是指古代军队阵型中的精锐部队和弱旅。造房子的时候如果把粗大的柱子换成相对细一些的梁木的话房子就会倒塌。部队的布阵也是一样,都是为了方便战斗而计算好的。如果在原本应该安排精锐部队的地方安置弱旅的话,那么整个阵型的战斗能力就会大大下降,一战即败。“偷梁换柱”就是要我们把友军折腾成这样,好在友军打不过敌人时吞并他。


当然在实际的战斗中能这样子如愿调动友军的时候不多,而且通常你会期待友军能够先把敌人击败,所以目前我还没有找到像这样子吞并友军的实际战例。而把这个战术用在敌军身上也是不错的,也就是调动敌军的阵型,使其处在一个不利的布阵的状态,好让我方容易击败他。


而在现代汉语中,“偷梁换柱”的意思被进一步引申了,经常会被解释为是暗中掉包,以假换真,以劣代优,经常被用来形容诈骗手法。比如在小摊刷卡的时候还给你的卡其实是一张长得很像的别的卡,你要是不注意自己的卡就被骗走了。比如在车站休息的时候趁机把你放在身边的包换成小偷事先准备好的完全一样的包。再比如古代宫女偷偷地把自己的婴儿和皇帝的婴儿互换,希望自己的孩子能飞黄腾达,等等。中文里类似的说法还有“偷天换日”、“偷龙换凤”、“调包计”等。

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今日の単語とフレーズ


打仗

「戦い」の普通の、話し言葉的な言い方です。もっと正式な言い方として「战斗」があります。


例文:

“打仗的时候不许退缩,临阵逃脱是死罪!”


訳文:

「戦いで逃げることは許されない。敵を前にして逃げる人は死罪に値する!」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日から三十六計併戦計に入ります。前に混戦計第五計「遠交近攻」と第六計「仮道伐虢」辺りから友軍への不信が出始めました。同盟を結ぶことさえ一つの手段と見なし、後で同盟国を滅ぼすための策略でしかないことを話しました。とろこで今日から紹介する併戦計はもっとストレートです。同盟や連盟の中で如何に有利になるか、または如何に友軍を飲み込むかの策略を教えています。古人からすると本当に「我以外皆我敵(われいがいみなわれてきなり)」だと思っているようですね。


第一計「盗梁換柱」はまさに友軍を飲み込む方法です。しかも陣形を敷いて、今から敵と戦うという時に如何に友軍を飲み込む策略です。怖いですね。「盗梁換柱」の原文はこうです:頻更其陣、抽其劲旅、待其自敗、而後乗之、曳其輪也。意味は相手に頻繁に陣形を変えさせ、相手の精鋭部隊を他所に誘導し、相手が自ずと負けてきたタイミングでわが軍はそれを飲み込みます。つまり相手の車輪を引っ張ることで相手がうまく動けないようにすることです。一見普通の戦術に聞こえますがご注目ください。ここの「相手」は敵軍ではなく、友軍のことです。如何でしょうか。途端に恐ろしくなってきたでしょう?


ちなみに「盗梁換柱」の中の「梁」と「柱」は家屋の梁と柱を指しているわけではありません。それぞれ昔の軍隊の陣形においての精鋭部隊と比較的弱い部隊を指します。家を建てる時太い柱を細い梁木に変えてしまったら家は崩れます。軍隊の布陣も同じで、全て戦闘のために計算しつくされている配置になっています。もし精鋭部隊を配置すべき場所に弱い部隊を置いてしまったら、陣形全体の戦闘力が大きく削がれ、即負けてしまいます。「盗梁換柱」の目的は友軍を翻弄しこの状態に置かせて、友軍が敵に負けそうになった時に飲み込むことを狙う策です。


もちろん実戦では思うように友軍を動かせる機会はそうありません。しかも多くの場合、友軍には先ず奮戦してもらって敵を倒してもらいたいです。そのため実際にこうやって友軍を飲み込んだという実例は調べた限り見つかっておりません。ただこの戦術を敵軍に使ってもありです。つまり敵軍の陣形を動かし、不利な布陣にさせることで敵を倒す難易度を下げることです。


現代中国語では「盗梁換柱」は別の意味を派生しました。こっそり物をすり替えること、例えば本物を偽物にすり替えたり、品質の良い物を品質の悪い物にすり替えたりすることを意味する場合が多いです。そのためよく詐欺の手口を修飾する時に使います。例えば屋台でカードを読み込んでもらう時、自分のカードがよく似ている別のカードにすり替えられて返ってくる詐欺。また駅で休んでいる時隣に置いている鞄が事前に用意していた別のそっくりの鞄にすり替えられて盗まれるケース。それから古代、宮中の女性が自分の子供が良い生活を送れるようにこっそり自分の赤ちゃんを皇帝の赤ちゃんとすり替えるケースなどなど。類似の言い方に「盗天換日」、「盗龍換鳳」、「すり替えの計」などもあります。