あなたの知らない中国語!

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通常版第14話 学校事情1/学校那点事儿1

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通常版第14話 学校事情1/学校那点事儿1

原稿

 

今日の本文

大家好!中国是一个非常重视学历的国家,在学业上的竞争非常激烈。大学毕业是最起码的,考上硕士或博士在就业上才会有一定的竞争力。今天我们来聊一下如此重视学历的中国学校里的那点事儿。本次主要介绍的是小学、中学和高中的情况,大学因为已经很接近国际水平了,所以提及的内容很少。中国和日本一样,实行九年制义务教育。在“再穷也不能穷教育”的口号下,全国各地的父母们都争着把自己的子女送进学校。于是中国学校每个班级的人数就变得很多。最近倒是有所改观,像我上学的时候一个班级平均有60个学生。这在日本是无法想象的。

 

こんにちは!中国は学歴社会で、学業での競争が非常に激しい国です。大卒が当たり前で、修士や博士にならないと就職での競争力はありません。今日はこんな学歴重視の中国の学校事情についてお話ししたいと思います。大学については世界基準に近づいているのであまり触れません。主に小学校、中学校、高校の事情をご紹介します。
中国は日本と同じ9年間の義務教育を実施しています。「貧しくても、教育を貧しくしてはいけない」というスローガンのもとで、全国の親たちが競って子供を学校に通わせます。その結果、一クラスの生徒数が非常に多くなっています。最近ではある程度良くなってきましたが、私が学生の頃は一クラス平均60人ぐらいいました。日本では想像できませんよね。

 

学生多产生了很多和日本不同的管理方法。比如值日生不是一两个人,而是一个小组。中国的学校一般每个教室有8个组,每一组有7至8个学生。每个小组的7-8个人每天轮流值日。谁擦黑板和讲台、谁擦窗户、谁拖地需要组织,因此每个组里会有一个小组长来管理这一切。这个小组长的袖子上就会别上一块标志,上面是红色的“一道杠”。8个小组就有8个别“一道杠”的小组长。

生徒が多いので、日本と違うシステムが沢山生まれました。例えば掃除当番は一人や二人ではなく、「一列」です。一般的に中国の教室では席が8列あり、それぞれに7人から8人の生徒がいます。この一列の7,8人の生徒が一緒に掃除当番をします。そうすると黒板、教卓、窓、床を誰が拭くのか、決めなければなりません。そのため、一列に1人の「列長」が選ばて管理することになります。「列長」は袖に安全ピンで赤い一本線マークを付けます。一クラス8列なので、8人の「一本線列長」がいます。

而管理小组长和全班同学的则是中队长,往往由班长兼任。中队长的袖子上别的则是“两道杠”。而管理学校里所有班级的中队长的则是唯一的一位大队长,往往由毕业班的某个班长来担当。大队长别的是“三道杠”,是所有学生里职位最高的,地位有点像日本的学生会会长。但本质完全不同,因为中国的小学至高中里一般没有学生会,只有大学有。而负责管理大队长的则是大队辅导员老师。

 

列長とクラスの生徒全員を管理するのは中隊長です。クラス委員長が兼任することが多いです。中隊長は袖に赤い「二本線」マークを付けます。そして全ての中隊長と全校生徒を管理するのは学校内で1人しかいない大隊長です。6年生のクラス委員長の誰かがなることが多いです。大隊長が付けているのは「三本線」で、全学生の中で一番偉いです。日本の生徒会長に似ていますが、本質は全く違います。何故なら中国は小学校から高校まで生徒会はありません。大学にしかないのです。そしてこの大隊長を管理するのは大隊指導員の先生です。

除了上述的管理方法之外,每个科目还有各自的课代表来代表老师做一些组织和管理工作。一般来说课代表是由这个科目成绩最好,且积极性最高的学生来担当。比如你是英语的课代表的话,每天早上你必须把昨晚大家的英语作业收集起来,拿到办公室去交给英语老师。英语老师如果有什么事情需要和大家说的,也可能通过你来转达。

上述のシステムの他に、国語や算数など、科目ごとに代表がいます。その科目の先生の代わりに生徒を組織したり、管理したりします。一般的にはその科目の成績が一番良く、積極性の高い生徒が任命されます。例えば英語の代表になれば、毎朝、前日の英語の宿題をみんなから集めて、職員室に持って行かなければなりません。英語の先生がみんなに伝えたいことがあれば、英語代表を通して伝えることもあります。

和日本一样,中国的学校里也有广播体操。每天早上学生们都需要在操场集合做早操。而每周一在做早操之前或之后校长或教导主任会发表讲话。和日本的学生们一样,没有一个中国学生愿意听讲话的。你只能忍着。顺便说一下中国学校规定只有星期一或学校的重要活动时需要穿校服,平时是不需要穿校服的。大多数的中国学生都不喜欢穿校服。你问为什么?因为太难看啊!

日本同様、中国の学校でもラジオ体操があります。毎朝生徒たちはグランドで集合して、ラジオ体操をやらなければなりません。月曜日にはラジオ体操の前か後に校長先生、時には教頭先生のお言葉があります。日本の学生と同じく、お言葉を聞きたいと思っている中国の学生は誰一人いません。ここは我慢します。因みに中国の学校では月曜日か、重要な行事の時だけ制服を着ます。普段は制服を着る必要はありません。大多数の中国の生徒は学校の制服を着たくないのです。何故かって?ダサすぎるからです!


和日本不同,中国的学校并不是百分百可以升级的。如果你学业过于不好,你完全有可能被留级。反过来如果你的学习成绩非常棒,你则有跳级的可能。中国人非常重视英才教育,对于成绩特别好的学生会开设特殊的课程或补习班。比如为了培养奥林匹克知识竞赛的人才,很多小学和初中里都开设了奥林匹克专门课程,只有成绩最好的极少数的学生才能参加。真不愧是重视学历的文化呀!

 

日本と違って、中国の学校は自動進級ではありません。成績があまりにも悪い場合、進級できない可能性が十分にあります。逆にもし成績が特に優秀なら、飛び級の可能性があります。中国人は英才教育をとても重視します。成績がトップクラスの生徒たちにはスペシャル授業や特別な塾を設けてくれます。例えば理系科目を競う、国際科学オリンピック向けの人材を育てるために、多くの小学校や中学校では科学オリンピックの専門授業を設けています。トップクラスの数少ない生徒しか参加できません。流石学歴を重視する文化ですね!

 

今日の単語とフレーズ

1.最起码

意味は少なくとも、最低でも、当たり前、です。口語表現として使います。

例文:“你看我考得上北大吗?”“那你最起码得拿到700分。”

訳文:「北京大学に入れるかな。」「そしたら少なくとも700点は取らないと。」

 

2.再什么什么也什么什么

意味はいくら〇〇でも、〇〇する/どんなに〇〇でも、〇〇しなければならない、です。例えば「どんなに言っても無駄」は「再怎么说也没用」、「どれほど遠くても行く」は「再远也要去」と言います。

例文:“这个项目太难了!”“再困难也得上!这个项目太重要了。”

訳文:「このプロジェクト難しすぎるよ!」「いくら難しくてもやらなきゃ!超重要プロジェクトだから!」

 

3.争着做什么什么

意味は競って〇〇する、です。本文では「競って子供を学校に通わせます」を「争着把自己的子女送进学校」と言っています。

例文:“淘宝的双十一太火了!”“对啊对啊,大家都争着抢好货。”

訳文:「タオバオの独身の日セール超人気だね!」「そうそう。みんな競って良い商品を奪い合ってたよ。」

 

4.有所改观

意味はある程度良くなってきた、です。ここの「有所」は「ある程度」、「改观」は「良くなった、好転した」という意味です。少し書き言葉よりの表現です。

例文:“我听说中国空气质量很不好,是真的吗?”“是有很多地方很不好,不过现在已经有所改观了。”

訳文:「中国の空気が良くないと聞きましたが、本当ですか?」「確かに良くないところもあります。ただ今ではある程度改善されています。」

 

 

以上どうぞよろしくお願い致します。