あなたの知らない中国語!

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2021年6月30日(水) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计胜战记第三计“借刀杀人” 三十六計勝戦計第三計 「借刀殺人」

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原文

今日のリスニング


大家好!在每天五分钟系列登场之前我正好介绍到三十六计胜战记的第一计和第二计,不知道大家还记得吗?第一计叫“瞒天过海”,第二计叫“围魏救赵”。还没有听过的朋友请去听一下第56集。今天我们继续来介绍一下胜战计的第三计“借刀杀人”。借刀杀人顾名思义就是借用别人的手来对付自己的敌人,这是这个成语在现代汉语当中的用法。


但是最初的借刀杀人,也就是古代作为计策的借刀杀人的意思略有不同。古代作为计策的借刀杀人一般指的是敌人是谁已经很明确了,但是友方的态度还很暧昧的时候巧妙地怂恿友方,让友方主动出手帮忙歼灭敌人。其精髓在于将自己部队的损失降到最低。


比如群雄割据的春秋时代末期的小国鲁国很大程度上就是依靠借刀杀人这个计策存活下来的。春秋末期,大国齐国兴兵伐鲁。鲁国的实力远远不敌齐国,形势十分危急。当时鲁国的丞相,同时也是孔子的弟子子贡分析形势,认为只有吴国可以与齐国抗衡,鲁国可以借吴国的兵力挫败齐国军队。于是子贡首先前去游说齐国丞相田常,让其不要攻打鲁国,而是去攻打吴国。


正好这个齐国的丞相田常当时蓄谋篡位,自己想当王,因此急着想要铲除国内阻挠自己的人。子贡看到这一情况便拿出了“忧在外者攻其弱,忧在内者攻其强”的道理,劝田常莫让国内的敌人通过攻打弱小的鲁国来轻易获取主动,扩大势力。而应该攻打吴国,借强国之手铲除异己。田常听后虽然很是心动,但因齐国已经做好了攻打鲁国的部署,转而攻击吴国怕师出无名。子贡说:“这事好办。我马上去劝说吴国救鲁伐齐,这不就有了攻吴的理由了吗?”田常高兴地同意了。


子贡立刻赶到吴国,对吴王夫差说:“如果齐国攻下鲁国,势力强大,必将伐吴。大王不如先下手为强,联鲁攻齐。一旦成功,吴国不就可以抗衡强大的晋国,成就霸业了吗?”说服了吴王之后,子贡又想到吴国一旦战胜齐国,接下来肯定会来要挟鲁国,鲁国无法在真正意义上解除危机。于是他愉偷跑到晋国,向晋定公陈述利害关系,即吴国如果成功降伏鲁国,必定转而进攻晋国来争霸中原。他劝晋国加紧备战,以防吴国进犯。


子贡的各路游说结束后,公元前484年,吴王夫差亲自挂帅,率领十万精兵攻打齐国,鲁国立即派兵助战。齐军大败,只得请罪求和。吴王夫差大获全胜之后,骄狂自傲,立即移师攻打晋国。但是晋国得到过子贡的情报,因而早有准备,成功击退吴军。就这样子贡充分利用齐、吴、晋三国的矛盾,巧妙周旋。借吴国之刀,击败齐国;借晋国之刀,挫了吴国的威风。而鲁国则以很小的代价成功地在几个大国之间存活了下来。


注意在现代汉语中有些人经常把“借刀杀人”这个计策和“反间计”或“离间计”搞混。反间计指的是反过来利用敌方的间谍,或者让敌人内部起内讧。而借刀杀人则是让友方主动出手帮忙歼灭敌人,减少自己的损失。这个成语在现代汉语中也经常使用哦!

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今日の単語とフレーズ


搞混

ごちゃまぜになって分からなくなることを意味します。話言葉です。


例文:

“鼠粮放这儿,猫粮放这儿,狗粮放那儿。”“不行,我肯定搞混……”


訳文:

「ネズミの餌はここに置いて。猫の餌はここ。犬の餌はここね。」「ダメ、これ絶対分からなくなる…」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!毎日五分間シリーズが始まる前に有名な兵法書である『三十六計』の勝戦計の第一計と第二計を紹介したばかりでしたよね。皆さん覚えているでしょうか?第一計は「瞞天過海」で、第二計は「囲魏救趙」です。まだ聞いていない方は第56話をお聞きください。今日は次の第三計「借刀殺人」、刀を借りて人を殺すを紹介したいと思います。漢字で分ると思いますが、他人の手を借りて敵をやっつけるという意味で、現代中国語でもこの意味で使われています。


しかし最初の頃の「借刀殺人」、つまり古代の計略としての「借刀殺人」は少し意味が違います。計略としての「借刀殺人」は敵が誰なのか明確なのに、味方の態度がまだ曖昧な時に、味方を上手く唆して敵をやっつけてもらうという意味です。その真髄は、自分の部隊の損失を最小限に抑える所にあります。


例えば群雄割拠の春秋時代末期の小国「魯」がまさにこの「借刀殺人」を大いに活用して生き延びた例だと言えます。春秋時代末期、大国の斉が兵を起こして魯を討伐しようとしました。魯の実力は斉に遠く及ばず、形勢がとても危うかったのです。当時の魯の宰相で、あの孔子の弟子の子貢という人物が情勢を分析した結果、斉に対抗できるのは呉の国だけだという結論に至りました。呉の兵力を借りて斉を倒すために、子貢は先ず敵国である斉の国に赴きました。斉の宰相である田常に、魯ではなく呉を攻撃するよう説得します。


ちょうどこの斉の田常宰相が王様になりたくて、謀反を画策しようとしていました。そのため国内の邪魔者を消したいと思っていました。これを知った子貢は「敵が外部にいる場合外部で弱い敵を見つけて攻撃すべし、敵が内部にいる場合外部の強敵を攻撃すべし」という理論を以って説得を行いました。小国魯を攻撃して内部の敵に勢いを付けられたら厄介で、逆に強国呉を攻撃することを通して、内部の敵を排除すべきと説きました。田常は心を動かされましたが、既に魯への攻撃準備が完了しているため、急に呉に出兵する大義名分がないことを心配しました。子貢は答えました。「問題ありません。私はこれから呉に行って魯を助けて斉を討伐するよう説得します。そうすれば呉を攻撃する理由ができるのではないでしょうか。」田常は喜んで頷きました。

子貢は大至急呉に行って、呉の王様夫差にこう言いました。「もし斉が魯を滅ぼして勢力が拡大したら、必ず呉を討ちに来ます。大王様、先手を打って、魯と手を組んで斉を攻撃しましょう。成功すれば、呉の勢力はあの強い晋に匹敵し、覇業を成し遂げるでしょう!」呉の王様を説得した後、子貢は更に考えました。もし呉が本当に斉に勝ったら、その後絶対に魯に迫ってくるはずで、魯にとって本当の意味で危機が去ったとは言えません。そこで子貢はこっそり晋の国に行って、晋の王様に利害関係を説明しました。もし呉が魯の国を滅ぼしたら、必ず晋の国を攻撃して中原の制覇を狙ってくると説きました。そのため晋は呉国の攻撃に備えるべきだと説得しました。


一連の説得が終り、紀元前484年、呉の王様夫差自ら大将軍となって十万の兵を率いて斉へ攻め入りました。魯の国がすぐさま援軍を派兵して斉を大敗させ、講和まで追い込みました。大勝した呉の王様夫差はいい気になって、すかさず晋の国に攻撃を仕掛けました。子貢の情報を得ている晋は備えがあったので斉を負かしました。こうして子貢は斉、呉、晋三国の関係を十分に利用して、その間を上手に立ち回りました。呉の刀を借りて斉を破り、晋の刀を借りて呉の勢いを削ぎました。魯の国はと言うと、ごく少ない代償で大国の間を生き延びることが出来ました。


気を付けて頂きたいのは、現代中国語の中で「借刀殺人」を「反間計」や「離間の計」と混同する人が多いことです。「反間計」は敵のスパイを逆に利用したり、もしくは敵を仲たがいさせるという意味です。一方「借刀殺人」は味方に手を出させて敵を殲滅させることで自分の損失を減らすという意味です。「借刀殺人」は現代中国語でも多用されている四字熟語ですよ!