あなたの知らない中国語!

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2022年2月4日(金) 每天五分钟 中国語リスニング 中国民间神话故事5 夸父追日 中国神話5 夸父、太陽を追いかける

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「2022年2月4日(金) 每天五分钟 中国語リスニング 中国民间神话故事5 夸父追日 中国神話5 夸父、太陽を追いかける」

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原文

今日のリスニング


大家好!今天我要给大家介绍的神话故事叫“夸父追日”,又叫“夸父逐日”。


远古的时候,北方荒野中有一座巍峨雄伟、高耸入云的高山,叫做成都载天。在山林深处,生活着一群力大无穷的巨人。他们的首领是幽冥之神“后土”的孙儿,名字叫做夸父,因此这群人也被叫作夸父族。夸父在族人里尤其身材高大,一步就可以跨过一条大河。夸父还曾经降伏了巨蛇,把蛇当作自己的耳饰,并且左手操纵着被他降伏的黄蛇,右手操纵着被他降伏的青蛇,是夸父族的英雄。夸父带着族人们过着与世无争,逍遥自在的日子。


对当时的夸父族来说唯一的烦恼就是天上的太阳。原因有两个,一个是每几年当中总有那么一年太阳会变得很热。每到这一年,大地会被炙烤,植物也好动物也好都会大量死亡,夸父族也有很多族人们因为太热以及食物的缺乏而失去生命。


还有一个原因是当时世界上存在着很多毒物和猛兽袭击夸父族和其他人类。尤其是每当太阳落山,黑暗降临之后,这些毒物和猛兽会大肆出来遭虐,很多夸父族因此惨遭毒手。每天每年看到这样的情景,夸父心里就萌生了一个想法,要是我能操纵太阳那该多好呢?每天让太阳不落山,这样就没有黑夜,就不会有猛兽的袭击了。每年让太阳的热量保持适量,那样就不会热死了。


为了自己的族人可以过上平安幸福的生活,夸父决定去降伏太阳。当新的一天的太阳从海上升起时,他告别族人,迈开大步开始向太阳的方向奔跑。太阳在空中飞快地移动,夸父在地上如疾风似地追赶。他越过一座座高山,跨过一条条大河,一步一步向太阳逼近。


可是夸父越接近太阳就越热,越觉得口渴。对他来说,已经不是捧河水喝可以解渴的了。当夸父经过黄河渭河的时候,他弯下腰一口气就把两条河的河水给喝干了。但是这仍旧无法止渴,夸父决定往北跑,他听说北边有纵横千里的大泽,只有大泽里的水才能让自己喝个够。


但是,大泽太远了,夸父还没有跑到那儿就渴地倒在了地上。夸父在临死前想起了他的族人们,于是他奋力将手中的木杖扔了出去,木杖落地的地方生出了一片巨大的桃林。这片桃林终年繁茂,为过往的人们遮荫,结出的桃子为人们解渴。而他的身躯则化为了高山,被后人叫做夸父山(现湖南省怀化市沅陵县附近)。


这就是“夸父追日”的神话传说了,后世认为这个故事反映了古代人民想要战胜自然的强烈的愿望,这一点和日本很不相同啊。

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今日の単語とフレーズ


太阳落山/太阳下山

日が落ちる、という意味です。


例文:

“你怎么这么晚才回来,太阳都下山了,饭都凉了。”“对不起妈妈,我和同学在打篮球。”


訳文:

「なんでこんなに帰るのが遅いの?日がとっくに落ちたし、ご飯も冷めたわよ。」「お母さんごめんなさい。友達とバスケをやってました。」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日ご紹介する神話は「夸父、太陽を追いかける」というものです。


遠い昔、北方の荒野に高くて雄大な山がありました。名を「成都載天」と言います。その山の奥深くに、力持ちの巨人族が住んでいました。巨人族の頭領は幽冥神「後土」の孫で、「夸父」という名前の人です。そのため、この巨人族は「夸父族」とも呼ばれています。夸父は一族の中でも特に体が大きく、一歩で大きな川を渡ることができるほどです。かつて夸父は巨大な蛇を倒したことがあり、倒した蛇を自分の耳飾りにしていました。そして降伏させた黄色い蛇を左手で、青い蛇を右手で操っています。夸父は夸父族の英雄として自分の民族の人々を率いて外部とは無縁な、のんびりした生活を送っていました。


夸父族にとって唯一の悩みは空にいる太陽でした。理由は二つあります。一つは数年置きに非常に熱い年が必ずやってきていました。その年になると、大地が焼かれ、植物も動物も大量に死にました。夸父族の人たちも暑さと食物の不足で多くの命を落としていました。


もう一つの理由は当時世の中に沢山の猛獣が存在していて、夸父族や他の人類を襲っていたことです。特に太陽が落ちて、暗闇が訪れている間、猛獣たちは出てきて大々的に暴れまわっていました。多くの夸父族の人たちは猛獣によって殺されました。毎年そして毎日このような光景を目の当たりにしてきた夸父には一つの考えが芽生えました。もし太陽を意のままに操れればいいのに。もしそれができれば、毎日太陽が落ちないようにします。そうすれば夜が訪れなくなり、猛獣の襲撃もなくなります。また毎年太陽を一定の熱さに保ってもらえば、暑さで死ぬこともなくなるのではありませんか。


自分の民族の人々が平和で幸せな生活を送れるように、夸父は太陽を降伏させることを決めました。新しい一日が始まり、太陽が海から昇ってくると、夸父は一族に別れを告げて、大きな歩幅で太陽の方へと走り出しました。太陽が空を早いスピードで移動し、夸父は地面で疾風のように追いかけます。幾つもの山や川を越え、少しずつ太陽へ近づいていきました。


しかし太陽に近づけば近づくほど、夸父の喉が乾きました。川の水を少し掬って飲むぐらいじゃとても解決できない渇きでした。彼は走って黄河と渭川を通り過ぎた時、腰を曲げてこの二本の川の水を一気に飲み干しました。しかしそれでも喉が渇く夸父は北へ向かうことにしました。北には千里にも渡る大きな川「大澤」が存在すると聞いたためです(実際には存在しません)。あの大澤の水なら満足するまで飲むことができます。


しかし大澤は遠すぎました。夸父がそこに到達するまでに水分不足で倒れました。一族の人々を思い出した夸父は死ぬ間際に手に持っていた杖を投げ飛ばし、杖が落ちた場所には巨大な桃の木の森が出現しました。この森は一年中生い茂っていて、ここを通る人々に日陰を提供し、桃を実らせて人々の渇きを解消してきました。また夸父の体は高い山となり、後人はそれを「夸父山」(現湖南省懐化市沅陵県付近にあります)と呼んでいます。


これが「夸父、太陽を追いかける」の物語です。古代の人々が自然に勝ちたいという強い願いが込められていると後世は分析しています。もしそうだとしたら、日本の文化とは大分違いますね。