あなたの知らない中国語!

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2021年12月27日(月) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计总结 三十六計まとめ

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原文

今日のリスニング


大家好!漫长的三十六计系列终于要结束了,今天我们来总结一下。《三十六计》是一本兵法书,这本书成书的时期无法考证,但“三十六计”这个词最早出现在南北朝时代。这本书除了三十六个计策之外还有一个总论和跋(结语)。


我们先来看一下“跋”是怎么写的。

夫战争之事, 其道多端。强国、练兵、选将、择敌、战前、战后,一切施为:皆兵道也。惟比比者,大都有一定之规,有陈例可循。而其中变化万端,诙诡奇谲,光怪陆离,不可捉摸者,厥为对战之策。(中略)阴阳易易,变之理者;在于运行善否,运行善者,劣可转均、均可转优;不善者,优可转均,均可转劣(下略)。


这就是三十六计的第一个特点。大家注意到里面提到了阴阳转换的概念,其实三十六计每一计的原文都和《易经》中的阴阳挂有关系,因为我对这一块儿的知识不是很熟悉,所以没有细聊,有兴趣的朋友可以去研究一下。特别是阳中藏阴,阴中有阳,阴阳转换等理论对现代社会也很有启迪。比如敌国虽然强大,但是他们肯定不是完全团结的,其内部肯定隐藏着阴,也就是亲近我方的缝隙。我们抓住这些缝隙就有机会将对方翻转过来。


而第二个特点可以从三十六计的总论里看出来:六六三十六,数中有术,术中有数。 阴阳燮理, 机在其中。 机不可设, 设则不中。翻译成白话文(有多种翻译方法)就是:三十六计基于客观事实,需要在客观事实的基础上设计,而设的计也必须反应客观事实。世上阴阳变化无常,但最根本的客观事实隐藏在变化当中。你无法改变客观事实,如果你的计策无视客观事实的话,那么此计将不会奏效。这个总论非常明确地指出了使用兵法的基础,那就是要符合“客观实际”。


这一点可以说是古代兵法的一个精髓,这儿所说的客观事实就是敌我双方的具体情况,告诉我们要“知己知彼,百战不殆”。比方说“走为上”计之所以能成为三十六计的代表性计策,并不仅仅是因为“三十六计,走为上计”这句话。而是因为它正是“知己知彼”的典型:看到无法战胜对方就果断选择撤退。


“三十六计”因为基本都是比较有名的成语,所以在中国人尽皆知。它已经深入地影响到了中国人的思维方式和行动准则,这或许也是外国人在了解中国人的时候需要知道的一个背景吧。

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今日の単語とフレーズ


考证

正しいかどうか検証すること。書き言葉です。


例文:

“这个说法是否属实还有待考证。”“不过现在资料太少,还无法考证。”


訳文:

「この説が正しいかどうか検証待ちです。」「ただ、今のところ資料が少ないので、まだ検証することはできません。」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!長い長い三十六計シリーズはやっと終わりを迎えようとしています。今日は最後のまとめの回です。『三十六計』という兵法書がいつ書かれたかはもはや検証できなくなりましたが、「三十六計」という言葉は南北朝時代に現れたそうです。この本には三十六の策略の他に総論と跋(おわりに)が書かれています。


先ず跋(おわりに)を見てみましょう。

(現代語訳)戦争というものは、やり方が色々ある。国を強くする、兵隊を訓練する、良い将校を選ぶ、戦う敵を選ぶ、戦争前の準備、戦争後の処理など、すべての側面において手を打つことができる。これらはすべて戦争のやり方である。これら様々な側面のほとんどには規則があり、前例があるが、変化し、奇妙で真意が見えない部分もある。それが策である。(中略)陰と陽はお互いへと簡単に変化してしまう。重要なのは如何に(策などを使って)事を運べるか。上手く事を運べた者は劣勢を均衡に、均衡を優勢に変えることができる。逆なら優勢が均衡に、均衡が劣勢になってしまう(下略)。


これが三十六計の一つ目の特徴です。中に陰陽の転換の話が出ましたが、実は三十六計のすべての計の原文は『易経』の中の陰陽占いと関わっています。この辺の知識に疎いので詳しく書きませんでしたが、興味がおありの方は是非調べてみてください。特に陽の中に陰が潜んでいて、陰の中にまた陽が存在する。陰陽が転換できる理論は現代社会においてもヒントになるものだと思います。例えば敵国がいくら強くても完全に一枚岩ということはありません。内部に必ず陰、つまり我々側に近い「隙」というものが存在します。それらの隙を掴めば、相手をひっくり返すチャンスが伺えるということです。


二つ目の特徴は三十六計の総論から分かります。「六六三十六、数中有朮、朮中有数。 陰陽変理、機在其中。機不可設、設則不中。」現代中国語に訳すと(様々な訳し方がある):三十六計を使う時、客観的な事実に基づかなけらばならない。設けた計も客観的な事実を反映しなければならない。世の中の陰陽は常に変化しますが、根本となる客観的事実はその変化の中に隠されています。客観的な事実を無視することはできない。でないと策は効かないだろう。この総論は明確に兵法を用いる際の基本を指し示しました。つまり「客観的事実」に基づくことです。


このポイントは古代兵法の最も大切な本質で中心と言えます。ここで言う客観的事実は敵と我の具体的な状況を指します。彼を知り己を知れば百戦殆うからず、ということです。例えば何故「走為上」が三十六計の代表的な策になったかというと、ただ単に「三十六計逃げるに如かず」という言葉が有名だからだけでなく、「彼を知り己を知る」の典型例だからです。相手に勝てないと分かると、すぐさま撤退を選択したわけですから。


「三十六計」はどれも有名な四字熟語であるため、中国では誰もが知っています。中国人の思考回路や行動基準を深く影響しているほど浸透しています。外国の方が中国人を知る上で必ず知っておくべき背景です。