あなたの知らない中国語!

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2021年12月20日(月) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计败战计第六计“走为上” 三十六計敗戦計第六計「走為上」

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原文

今日のリスニング


大家好!今天我们要讲的是三十六计的最后一计,也是最为大家所知的计策了,叫“走为上”。这个计策可以说是三十六计的代表性计策,大家都听说过“三十六计,走为上计”,说的就是这一计。


“走为上”计的意思很简单,打不过就跑。这一计的“按语”是这么说的:敌势全胜,我不能战。则:必降;必和;必走。降则全败,和则半败,走则未败。未败者,胜之转机也。翻译成白话文就是:敌方如果全面占据优势的话,我方是不能和它打仗的。出路只有三条:投降,讲和,撤退。投降是彻底的失败,讲和是失败一半,而撤退不能算失败。撤退,有机会转败为胜。


历史上打不过就跑的例子可以说是数不胜数。比较有名的包括秦朝灭亡后的楚汉战争初期,刘邦在面对强势的项羽时坚持闭门不战的战术,同时派韩信去平定诸国。项羽打过来了,刘邦就跑,然后在项羽的后方打游击战吸引项羽的注意力。项羽一撤,刘邦继续回来守城,哪怕项羽拿自己父亲的性命相逼都不出战。最后终于等到了双方实力反转,这才出来正面战斗。另外大家所熟悉的“长征”也是运用了这样的打法,从这点来讲当年共产党的战斗方针还是很正确的,因为当时的信念是“笑到最后才是真正的赢家”。这一点可能和日本人的审美观念有很大的区别


这个计策在现代生活当中也可以给我们一些启示。现代人的压力大,有的时候会让人无法承受,从而做出各种无法理解的事情,造成不可挽回的后果。这个时候或许你可以采用一下“走为上”计,离开这个只会让你受折磨的环境,重振旗鼓,期待东山再起。当然这个行为需要勇气,可能也需要一个可以逃走的地方,但是这绝不代表懦弱,世上很多人也都在采用这一招。而且这样做很多时候应该会比继续留在这个毫无希望的环境里要好。


当然了,这一计并不是说你一看到困难就可以选择逃跑,那样就成了逃避。所谓“知难而退”的“难”在这里要理解成根本无法实现的事情,而不是“困难”的难。逃离也只是暂时的退避,目的是为了养精蓄锐,重新寻找其他的机会。希望那些在现代社会中压力重重的人学会“退一步海阔天空”,给自己一个休息的空间。三十六计,走为上计!……………………………………………………………………

今日の単語とフレーズ


白话文

指现代汉语,多用在和“文言文”相对比的时候。

現代中国語という意味です。古文と比較して言う時に使います。


例文:

“文言文版的《三国演义》太难了,看不懂。”“那你去买一本白话文版的呗。”


訳文:

「古文バージョンの『三国演義』は難しすぎる。全然わかんない。」「現代文バージョンのものを買えばいいんじゃない?」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日は三十六計最後の計で、皆さんが一番よく知っている策でもある「走為上」についてお話ししたいと思います。「走為上」は三十六計の代表的な策略と言えます。日本語の「三十六計逃げるに如かず」はまさにこの策のことを指しています。


「走為上」の意味は非常にシンプルです。勝てなさそうなら逃げる、それだけです。さて先ず古人による解説文を見てみましょう(段落後半「白话文」以降の文章をご参照ください)。あらゆる面で優位に立っている敵と戦ってはいけない。結論は:降参するか、和平交渉するか、逃げるか。降参すれば完敗を意味する。和平交渉は半分負け。しかし逃げれば負けではない。負けていなければ勝利への転機を伺うことが出来る。


歴史上、勝てないと見て逃げる例は枚挙にいとまがありません。比較的有名なのは秦滅亡後の楚漢戦争初期、強大な力を誇る項羽に対して劉邦は籠城作戦を徹底しました。一方(項羽を避けて)大将軍韓信を他の小国の平定へ派遣しました。項羽が来れば、劉邦は逃げる。同時に項羽軍の後方にゲリラ作戦を仕掛けて、項羽の注意を惹きつけました。項羽が下がれば、劉邦はまた戻ってきて、引き続き籠城をしました。父親の命で脅されても城を出ませんでした。最終的に双方の力が逆転したのを確認して、初めて正面から打って出たのです。また皆さんご存じの「長征」もこの戦い方を貫きました。この点で言うと、あの時共産党の戦い方は正しかったと言えます。なにせ当時の信念は「最後に笑っている人こそ勝者」でしたから。これは日本人が「美」とする考え方とはかけ離れていると思います。


この策は現代に生きる私たちにもヒントを与えてくれていると思います。ストレスが溜まっていて、それによって追い詰められている人がいます。結果理解できないような(良くない)行動に出て、取り返しのつかないことになることがあります(極端な行動として犯罪や自殺が挙げられます)。そんなあなたは「走為上」作戦を採用してみては如何でしょうか。苦痛しかない環境から離れ、自分を立て直し、再起を図ります。もちろんこのような行動を取るには勇気が要るし、逃げ場も必要なのかもしれません。しかしこれは決して軟弱な行動ではありませんし、世の中沢山の人が使っています。多くの場合、希望無しの環境にずっと居続けるより良い結果を生むでしょう。


無論、困難があれば逃げていいということではありません。逃避になってしまいます。「知難而退(困難を知って下がる)」の「難」は本当にどうしようもないことの意味で、困難の難ではありません。また逃げるのは一時的な撤退でしかなく、その目的は精気を養い、他のチャンスを伺うことです。社会の重圧を受けていると感じていたら、「一歩下がる」ことを勧めます。自分に休息を与えましょう。三十六計逃げるに如かず、です!