あなたの知らない中国語!

「あなたの知らない中国語!」の公式ブログです。毎週Podcast、Google Podcast、Spotify、Anchorとこのブログで配信しております。ご質問・ご意見はそれぞれのエピソードのコメント欄へお願い致します。

2021年12月1日(水) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计败战计第三计“反间计”・下 三十六計敗戦計第三計「反間計」・下

あなたの知らない中国語!

 

「2021年12月1日(水) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计败战计第三计“反间计”・下 三十六計敗戦計第三計「反間計」・下」

の配信がスタートしました!

原稿は一番下に掲載しております。

 

ご視聴は下記のリンクをクリックしてください!

または各Podcastのアプリで「あなたの知らない中国語」と検索してください。

 

Apple Podcast:https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%AE%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%AA%9E/id1528116819


Google Podcasts

https://podcasts.google.com/feed/aHR0cHM6Ly9hbmNob3IuZm0vcy8yZmNjYzQxYy9wb2RjYXN0L3Jzcw==

 

Spotify: https://open.spotify.com/show/4qjiCy9BRd9KcC7j9TITM8

 

またこの番組ではご質問を募集しております。頂いたご質問はブログやTwitterで返信したり、一話を設けてご紹介したりすることがあります。

どうぞこの記事のコメント欄にて中国語や中国文化についてのご質問をどしどしご投稿くださいませ!

欢迎您提出各种问题!

……………………………………………………………………

原文

今日のリスニング


大家好!今天是“反间计”的最后一集,我来介绍一个忽视间谍,或者看不穿间谍危害会有多大的故事。战国时期著名的说客,曾经身佩六国相印的苏秦本是燕国派出的间谍,一直在帮助燕昭王从事着联合抗秦以及颠覆齐国的活动。比如他在齐国期间成功获得两代齐王的信任后实施各种降低齐国国力的举措,比如大兴土木看似国家繁荣,实质却是拖垮财政。同时还让齐国四处与他国为敌,为齐国埋下祸根。齐王身边的众大夫见苏秦受宠,十分嫉妒,于是便重金聘请刺客将其刺成重伤,凶手则逃之夭夭。


苏秦躺倒在床,知道自己伤势太重,已经活不久了。在这种情况下作为大间谍的苏秦开始苦心安排自己死后的事宜。在齐王跑来探病的时候,他拼尽最后一口气说道:“我反正是活不了了,为了给齐国做贡献,不如您利用一下我的死。您可以宣告天下,说我是燕国的奸细,然后把我的家人统统赶回燕国。这样一来刺客也好,背后的主谋也好,参与者也好,包括那些稍微知情的人都会跳出来讨赏,到时您把他们统统处决来为我报仇,为国除害便是。”


齐王含泪答应,在苏秦死后按照他的这最后一计完美地替他抱了仇。而燕王听说苏秦惨死于齐国也是唏嘘不已,对他的家人极尽抚恤。没过多久,苏秦真的是燕国间谍的事实败露。齐王羞恼万分,命人把苏秦从地下挖出来当众鞭尸,同时还想杀他全家发泄。这个时候才猛然记起自己早就把他们礼送回燕国,苏秦这一计还成功地保护了自己的家室。大家可以看到,厉害的间谍哪怕死后都暂时不会暴露身份,可以继续对敌方造成巨大的影响,更别说活着的间谍了。


最后我们再来复习一下“反间计”的重点,以为我鉴。反间计的最终目的就是在敌人内部引起纠纷,制造隔阂,破坏团结。敌人内部如果团结一致,就会形成强大的力量,难以战胜。分化敌人,尤其是从心理上分割敌人才是上策。敌人内部一旦不团结,那么我方不战已胜。从反间计的这个核心意思上也可以看出,一个组织或国家可以做到的最佳的防御措施或许就是“内部团结”。

……………………………………………………………………

今日の単語とフレーズ


鞭尸

文字通りですと「死体に鞭を打つ」ことですが、死体を虐待すること全般を指すことができます。また最近一部のゲームで死んだキャラに弾を打つことという意味の「死体撃ち」も中国語では「鞭尸」と言います。


例文:

“古代似乎有鞭尸文化呢。”“人都死了还要鞭尸,真是作孽啊!”


訳文:

「古代には死体に鞭を打つという風習があるらしいね。」「死んだのにやるんだね。残酷なことをするね。」

……………………………………………………………………

訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日は「反間計」の最後の一話です。今回はスパイを軽んじたり、スパイを見抜けなかった場合の危害の大きさが分かる物語をご紹介します。一時戦国時代七国のうち六か国の丞相を務めていた著名な「説得役」蘇秦の正体は燕の国のスパイです。彼はずっと燕の昭王のために対秦の連合軍を組織したり、斉の国を転覆する活動に従事したりしていました。例えば蘇秦が斉に滞在していた頃二代の斉王の信頼を得ながらこっそり斉の国力を低下させる施策を実行させていました。例えば土木工事を大量にやらせました。一見国が繁盛しているように見えますが、実際は財政を圧迫させる策でした。またあっちこっちで多数の国と対立させて敵を作り、斉にとっての禍根を埋めました。蘇秦が寵愛を受けているのを見て嫉妬した他の大臣たちは大金で刺客を雇い彼を刺し、重症を負わせました。刺客は捕まらず逃げることに成功しました。


ベッドに倒れ込んだ蘇秦は自分の傷が重すぎて、もう長くないことを悟ります。このような状況の中でスーパースパイの彼は死後の手配を始めました。斉王がお見舞いに来た時、蘇秦は最後の力をふり絞ってこう言いました。「私はもう長くありませんが、斉に貢献するために私の死を利用してみては如何でしょうか?私が燕のスパイだと天下に告げて、家族も全部燕に追い払ってください。そうすれば刺客も、黒幕や他の共謀者も、少しでも事情を知っている人までご褒美をもらうために名乗り出ると思います。彼らを処刑して私の敵をとり、同時に国にとっての害悪を取り除いてください。」


斉王が涙ぐみながら承諾し、蘇秦が亡くなった後に彼が仕掛けた最後の策略に見事にはまり、その通りに蘇秦の敵をとったのです。一方蘇秦が斉で悲惨な死を遂げたことを聞き、泣きながら嘆いた燕王は彼の家族を厚遇しました。暫く経って、蘇秦が本当に燕国のスパイである事実が暴露されました。恥をかかされた斉王が怒って蘇秦の遺体を掘り出し、群衆の前で鞭打ちにしました(日本では信じられないことだと思います)。家族も皆殺ししようと思った斉王ですが、自分がとっくに彼の家族を燕に送り返したことを思い出しました。蘇秦の策で家族まで守られたのです。この通り、凄腕のスパイは死んでも暫く身分がバレないどころか、敵国に大きな影響を与え続けることも可能です。生きているスパイはなおさらですね。


最後に「反間計」のポイントを復習して、自分の鏡としましょう。「反間計」の最終目的は敵内部にいざこざを起こし、わだかまりを作り、団結を壊すことです。敵の内部が団結していたら強大な力となり、それに勝つのが難しくなります。敵を切り離すこと、特に心理的に(人間関係など)切り離すことが上策です。敵が団結していなければ、こちらが戦わずに勝利することも可能です。「反間計」のこのポイントからも分かるように、組織や国ができる最良の防御は「内部の団結」ではないでしょうか。