あなたの知らない中国語!

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2021年11月17日(水) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计败战计第三计“反间计”・上 三十六計敗戦計第三計「反間計」・上

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原文

今日のリスニング


大家好!今天我要来介绍的这个三十六计“反间计”是一个在现代社会中也十分常见的计策。“反间计”中的“间”指的是挑拨离间,搞坏对方的关系的意思,负责这个任务的人也就是所谓的间谍。大家知道古代也好现代也好各国之间都存在间谍,间谍不仅偷取情报,而且有的时候还会负责搞上述的内部破坏活动。而“反间计”正是对付这个讨厌的间谍的计策之一。


把间谍给“反”过来的意思原指让敌人的间谍为我所用,这往往需要提供更大的利益来收买,或者威逼敌人的间谍才行。但还有一种“反间”成本要低得多,那就是欺骗敌人的间谍,使他获取假情报来有利于我方。到了现代汉语中后,“反间”则多指用计谋让敌人引起内讧、不和等。而古人发现,这个“让敌人获得假情报”和“让敌人起内讧”其实是可以一起做到的。在明代小说《三国演义》中,赤壁大战前夕,周瑜巧用“反间计”除掉了叛将蔡瑁、张允就是个典型的例子。


当时魏国曹操率领号称八十三万的大军准备渡过长江,占据南方吴国的领土。虽然吴国孙权和蜀国刘备联合抗曹,但兵力还是要比曹军要少得多。唯一一个优势是曹操的部队主要由北方骑兵组成,善于陆地上的骑马战,而不善于水战。不过当时正好有两个精通水战的蜀国的将领叫蔡瑁和张允投降与曹操曹操把这两个人当作宝贝,对他们十分优待,这两位将领也尽心尽力地为曹操训练水军。吴国主帅周瑜得知此事后心中大惊,他决定一定要除掉这两个心腹大患。


正巧这个时候曹操也在用计,他打算拉拢被称为军事奇才的周瑜,特此派了自称与周瑜曾是同窗好友的谋士蒋干过江劝周瑜投降曹操周瑜见蒋干来访,一个“反间计”就已经酝酿成熟了。他先是召集营中众将一起热情款待蒋干,这样一来蒋干就没有办法在众人面前提出劝降一事,轻松地堵住了蒋干的嘴巴。酒过三巡,周瑜佯装大醉,约蒋干同床共眠。蒋干迟迟无法完成任务,心中很是不安,哪里能够入睡。晚上他下床,见周瑜案上有一封信。偷偷查看后发现竟然是蔡瑁、张允写来的,约定与周瑜里应外合,一起击败曹操


周瑜的演技还不止如此,他忽然说起梦话,翻了翻身子,吓得蒋干连忙上床装睡。过了一会儿,忽然有人来见周瑜周瑜便起身和来人谈话,还故意看看蒋干是否睡熟。蒋干一边装作熟睡,一边想偷听周瑜谈话的内容,但是听不清楚,只听见提到蔡瑁、张允两人的名字。根据这些信息,蒋干判断蔡瑁、张允二人的确打算和周瑜合作。于是他连夜赶回曹营,让曹操看了周瑜伪造的信件。曹操顿时怒火万丈,杀了蔡瑁和张允。等曹操冷静下来,才发觉中了周瑜的“反间计”,但已经太晚了。


怎么样,是不是觉得“反间计”很可怕呢?因为反间计有很多值得现代人深思的例子和意义,所以我会在下周的“三十六计”中继续介绍,尽情期待。

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今日の単語とフレーズ


说梦话

寝言を言う。


例文:

“昨晚我男朋友说梦话。”“说啥了?”“说他喜欢我。”“滚!”


訳文:

「夕べ彼氏寝言言ってた。」「何て?」「私のことが好きって。」「この野郎w(自慢したな?というニュアンスです)」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日ご紹介する三十六計「反間計(離間の計)」は現代社会にもよく見る策です。「反間計」の「間」は離間の間で、相手の内部の関係を悪くするという意味です。この任務を担当するのはいわゆるスパイです。ご存じのように古代も現代もスパイは存在しています(戦後の日本にだけ存在しないように見えます)。スパイは情報を盗むだけでなく、内部工作も仕掛けたりします。この嫌なスパイを対処するための策の一つがこの「反間計」です。


スパイを「反」するというのは元々敵のスパイを自分のために働かせることを意味します。この目的を達成するためには往々にして(敵が提供する利益)より大きな利益で買収するか、脅迫する必要があります。ただもう一つ「コストが低い」反間があります。敵のスパイを騙して、偽情報を握らせることでこちらに有利に働いてもらう方法です。現代中国語では多くの場合「反間」は計略を使って敵に仲間割れさせたり、不和になってもらったりすることを指します。そして古人が気付きました。「敵のスパイを騙して、偽情報を握らせること」と「仲間割れさせる」ことは同時に達成できることに。明の時代の小説『三国演義』には、赤壁の戦いの前に周瑜が「反間計」を使って裏切った武将蔡瑁と張允を殺したことが典型例です。(小説の創作で実際ではなかったことだと言われています。)


当時魏の曹操は八十三万と言われている大軍を率いて長江を渡り、南にある呉の領土を占領しようとしていました。呉は蜀と手を組んで曹操に対抗しようとしていましたが、それでも曹操軍より兵力が劣ります。唯一のチャンスは曹操軍の部隊がほとんど北方の騎兵であることです。陸上での騎馬戦は得意ですが、水戦は不得手です。ところがちょうど水戦に精通している蜀の二人の将、蔡瑁と張允が裏切りました。曹操が二人を重宝し高い待遇を与え、二人の将も全力で曹操のために水軍の訓練を施しました。このことを知った呉の総大将周瑜は大いに驚き、この重大な脅威を取り除こうと決心しました。


ちょうどこの時曹操も計略を弄していました。軍事の奇才と言われた周瑜を仲間に入れるために、自称周瑜と昔一緒に勉強したことのある策士蒋干を派遣し、投降を説得させました。川を渡ってくる蒋干を見て、周瑜の心に「反間計」が浮かび上がってきました。彼は先ず陣営の中の将校を集めて皆で一緒に蒋干をもてなしました。そうすることで蒋干は皆がいる前で投降を勧めることができなくなり、簡単に蒋干の口を封じました。夜も深まり、酒もまあまあ飲んだ頃、周瑜は泥酔したふりをして一緒に寝ようと蒋干を寝室に入れました(投降話を切り出させないため泥酔のふりをし、また寝室に入るとすぐ寝た)。なかなか任務を達成できずもどかしさを感じている蒋干は到底眠れず、夜ベッドから下りました。すると周瑜の机の上に手紙が置いているではないか。彼はこっそり手紙を読んだら、なんと蔡瑁と張允からのものでした。周瑜と一緒に中と外から曹操を倒そうという内容でした。


周瑜の演技はこれだけではありません。この時周瑜は急に寝言を言いながら寝返りを打ちます。びっくりした蒋干は急いでベッドに上がり寝るふりをします。すると今度は周瑜を尋ねる人が来て、周瑜は部屋の隅でその人とこそこそ何かを喋っています。蒋干は寝ているふりをしながら話の内容を聞こうとしましたがはっきり聞こえず、ただ蔡瑁と張允という名前だけが聞こえました。これらの情報で蒋干は蔡瑁と張允が確かに周瑜と共謀していることを断定しました。彼はその夜曹操の陣営に戻り、周瑜が捏造した手紙を曹操に見せました。曹操は怒りが爆発してすぐ蔡瑁と張允を処刑しました。その後冷静になった曹操は自分が周瑜の罠にハマったと気付きましたが、時すでに遅しです。


如何でしたでしょうか?「反間計」って怖いですよね。現代人にとっても意義深い例や意義があると思いますので、次回の「三十六計」で引き続き「反間計」についてお話ししたいと思います。乞うご期待。