あなたの知らない中国語!

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2021年11月10日(水) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计败战计第二计“空城计” 三十六計敗戦計第二計「空城計」

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原文

今日のリスニング


大家好!今天我来介绍一下三十六计败战计第二计“空城计”。这个计策非常有名,可能大家也听说过。“空城计”顾名思义就是大开城门,故意做出一副毫无防备的样子。这一招有的时候可以让对方心生警惕,暂时阻止敌方的进攻。也有的时候可以让对方真的进城,我方好进行“关门捉贼”。


说到“空城计”当然得介绍一下历史上使用这一计最有名的故事了。三国时期蜀国因大将马谡犯的战术性错误而败给了魏国司马懿的部队,失掉了战略重地街亭(挥泪斩马谡)。司马懿的十五万大军紧接着立刻奔赴街亭附近蜀国丞相诸葛亮所在的一座叫做西城的小城,此时诸葛亮身边只有约五千名士兵,也没有大将,处于完全的劣势。文官们纷纷建议诸葛亮立即撤退,但是诸葛亮却心生一计。


他让手下把所有的蜀国旗帜都藏起来,城里的人不许随便出入,也不许大声说话。然后把四面城门全都打开,让二十个兵卒在每个城门口扮成老百姓的模样,拿着扫帚打扫街道,即使魏兵到了,也不许慌乱。诸葛亮吩咐完后,自己把鹤毛大衣一披,戴上丝织的头巾,领着两个小童儿上了城头,坐在城楼上悠然地喝酒弹琴。


过了不多久魏军抵达西城,司马懿看到这个情况,心里非常疑惑,连忙下令叫军队向后撤退。司马懿的儿子司马昭问父亲为什么要撤退,司马懿说:“你小小年纪懂得什么,诸葛亮一向小心,从来不做冒险的事儿。他在城楼上一坐,四门大开,里面一定有埋伏。”蜀国的官员都很惊奇,纷纷问诸葛亮:“司马懿是魏国的名将,如今带了十五万大军攻打过来,见了丞相,为什么退得这么快?”诸葛亮说:“司马懿知道我一向很小心,决不冒险。今天我把城门打开,他就会怀疑我有埋伏,所以很快地撤退了。实际上我并不想冒险,这次实在是不得已,我才用的这个办法。”这就是历史上最著名的空城计了。


不过目前有很多学者认为这一故事其实只是≪三国演义≫的作者罗贯中的创作,实际上并没有此事。不过这个故事当中确讲到了使用“空城计”的关键,那就是必须要掌握对方将领的特点和性格。敌将越是一个谨慎的人,成功几率就越高。当然了,“空城计”终归还是一个万不得已的手段,千万不能随便使用。


最后把“空城计”原文里的一句话介绍给大家,叫“虚者虚之,疑中生疑”。意思是既然已经空虚了,那就让它显得更空虚,这样反而会让对方怀疑。

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今日の単語とフレーズ


小小年纪

年纪还小,什么都不懂的意思。

幼くて何も分からない、もしくは幼くて何もわからないのに、という意味です。中年以上の人が使う言葉です。


例文:

“你的孩子小小年纪就懂得礼让,教育的真好。”“您太夸奖了。他小小年纪,咋会懂这些。”


訳文:

「お子さん幼いのによく譲る礼儀を知っていますね。良い教育をされていますね。」「もう大げさですね。まだ小さいですから、そんなもの分かるわけないですよ。」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日は三十六計敗戦計第二計「空城計」についてご紹介したいと思います。この策はとても有名で、もしかしたら皆さんも聞いたことがあるかもしれません。その名の通り、お城の門扉を大きく開いて、わざと無防備を装います。この策略は場合によって相手の警戒心を引き出して、一時的に攻撃を退けることができます。また本当に敵を城の中に誘いこんで、「関門捉賊」して敵を袋たたきにする使い方もあります。


「空城計」の話で外せないのは歴史上最も有名な実例であるこちらの物語です。三国時代馬謖将軍の戦術ミスで蜀は魏の司馬懿軍に大敗し、重要な軍事的拠点である街亭を失いました(このミスにより諸葛亮孔明は「泣いて馬謖を斬る」ことになりました)。十五万もの司馬懿軍は続いて孔明(蜀の丞相)がいる街亭近くの小さなお城「西城」に迫ってきました。その時孔明が持っている兵力はわずか五千で、将もいませんでした。完全な劣勢の中、文官たちはこぞって孔明に即時撤退を進めましたが、孔明には案がありました。


彼は兵士たちに蜀国の旗をすべて隠すよう命じました。城に住んでいる住民たちには城の出入りを禁止し、大声での会話も禁止しました。その後四方の城門をすべて開け、それぞれの門の前に百姓の服装を纏った二十名ぐらいの兵に道の箒拭きをさせました。魏兵が来ても慌ててはいけないとの命令と一緒に。すべて手配した後、孔明は鶴の羽毛コートにシルクの帽子を身につて(この二つのアイテムと羽毛の扇子は孔明の三大トレードマークです)、小童二人に伴われて城に上り、座って悠々と酒を飲みながら琴を弾き始めました。


間もなくして魏軍が西城に到着しました。この状況を見た司馬懿は内心疑いの念が大きく沸き上がり、急いで軍を下がらせました。息子の司馬昭に理由を聞かれた司馬懿は「君はまだ幼いから何も分かっていない。孔明はいつも用心深く、絶対にリスクを犯さない性格だ。しかし今は城の上に座って、四方の城門を大きく開いている。絶対何かの罠だ。」と答えたそうです。退いていく魏軍を見て蜀の文官たちは皆驚き、「魏の名将司馬懿が十五万もの兵を持っているのに、何故丞相を見たらこんなにも早く撤退したのでしょうか」と孔明に理由を聞きました。孔明はこのように答えました。「司馬懿は私の小心ぶりを知っている。リスクを犯すはずはないと。しかし今城門を大きく開いているので、何かの罠があると疑った。故に撤退した。本当は私も冒険をしたくなかったが、今回は仕方なくこの手を使った。」これが歴史上一番有名な「空城計」の実例です。


ところでこの物語は『三国演義』の著者羅貫中の創作で、本当は起きていなかったと見る学者も多いそうです。ただこの物語は確実に「空城計」を使う際のポイントを抑えています。それは相手の将の特徴や性格を把握する必要があるという点です。敵将が用心深い人であればあるほど、この策の成功率が高くなります。もちろん、「空城計」は結局やむを得ない時の手段でしかないので、濫用してはいけません。


最後に「空城計」の原文にあるこの文章をご紹介します。「虚者虚之,疑中生疑。」何もないなら一層はっきり何もないように見せよう。その方が逆に疑われて警戒される、という意味です。(開き直るのが得意?)