あなたの知らない中国語!

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2021年10月20日(水) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计并战计第六计“反客为主” 三十六計併戦計第六計「反客為主」

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「2021年10月20日(水) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计并战计第六计“反客为主” 三十六計併戦計第六計「反客為主」」

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原文

今日のリスニング


大家好!今天介绍的这个三十六计“反客为主”是一个在现代汉语中被经常用到的成语。字面意思是客人反过来成为了主人,违反了一般意义上的主客关系,常被用来比喻变被动为主动。比如在对方的主场打比赛的时候我方反而更为有气势,你就可以说我方反客为主,在客场战胜了对手。


而战斗中的反客为主的例子不多,最常见的当属去进攻对方的时候巧妙利用地形等优势反而让对方很难攻打我方。明明是对方的主场,我军却占据主动。三国时期,刘备派大将黄忠率大军前去攻打汉中,当时防守汉中的正是曹操手下的大将夏侯渊。战斗前黄忠和谋士法正商量战术的时候法正说:“夏侯渊这个人很浮躁,有勇无谋。我们可以采取步步为营的办法,让军队一点一点地向前推进,然后引诱夏侯渊来战,从而捉住他,这就是反客为主的战法。”


黄忠采纳了他的建议,将阵地稳步向前推进。夏侯渊见刘备的军队不断向自己这边推进,便耐不住性子组织人马进行反击。虽然夏侯渊的部队包围了黄忠的阵营,但是黄忠把重点放在防守营寨上,就是不出战。时间慢慢过去,曹军越来越疲惫,双方的立场被倒转了过来,仿佛像是曹军在远征,黄忠军在守城一样。于是黄忠找到一个机会突然出战,夏侯渊来不及防范,被黄忠斩落马下,曹军大败。这种阵地推进型战术容易让对方忍不住而主动出击,早就做好准备的我方就有机可乘,完成反客为主。


而最能发挥“反客为主”的实力的当属渗透进敌人的组织的时候。比如“反客为主”的按语是这么说的:为人驱使者为奴,为人尊处者为客,不能立足者为暂客,能立足者为久客,客久而不能主事者为贱客,能主事则可渐握机要,而为主矣。故反客为主之局:第—步须争客位;第二步须乘隙;第三步须插足;第四步须握机;第五乃为主。为主,则并人之军矣;此渐进之阴谋也。


怎么样,是不是觉得这个渗透战术很可怕呢?大家如果想要成为新公司里的管事大妈或许也可以采用这个步骤哦。闲话讲到这儿,可能日本人很难理解这个战术以及试图使用这个战术来获取组织的主导权的人的思维方式,大家可能会觉得为什么他们要这么做呢?大家和和平平的不是挺好吗?我在网上找到中国人写的这么一句话或许可以给大家一个提示:人活着就是一种对抗,如果不想被对方压倒,那就要先声夺人,反客为主,时刻占据上风,才能占据主动。文化的区别还真的是很大啊。

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今日の単語とフレーズ


思维方式

思考的方法,思路。

思考回路、という意味です。


例文:

“她不管到哪儿都想当老大,不管到哪儿都和别人争得死去活来的,真不知道她的脑子里到底是怎么样的一个思维方式。”


訳文:

「彼女はどこに行っても一番上に立ちたがる。どこに行っても他の人と死ぬほど喧嘩する。本当脳内の思考回路どうなってるんだろう。」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日ご紹介する三十六計「反客為主」は現代中国語でよく使われている四字熟語です。文字通りの意味は客と主人のポジションをひっくり返して、客人が逆に主人となることを言います。受け身な状況を主導的な状況に変えることを表します。例えば相手のホーム試合なのにこちらのほうが逆に勢いがある時、「私たちが「反客為主」し、アウェーで相手に勝った」と言うことができます。


一方戦闘の中では「反客為主」の例があまり多くありません。一番よく見るのは攻める時、地形などの有利な条件を利用して逆に相手を攻めさせづらくする戦い方です。相手がホームなのに、こちらが主導権を握る状況を作り出す戦法です。三国時代劉備が名将黄忠に漢中城攻めを命じました。当時漢中を守っていたのは曹操軍の名将夏侯淵でした。戦う前に黄忠は戦術について策士の法正と相談しました。法正はこのように提案しました。夏侯淵は落ち着かない性格で、勇猛ではありますが策略に欠けます。我々は部隊の駐屯場所を少しずつ前に移していき、夏侯淵に自ら戦いに来るよう誘います。そうすれば捉えるのも容易でしょう。「反客為主」の戦法を取りましょう。


黄忠は法正の意見を聞き、自陣を少しずつ前へと駐屯していきました。劉備軍が継続的にこちらに進んできているのを見て、夏侯淵は我慢できず打って出て、黄忠の陣営を包囲しました。しかし黄忠は守備に重点を置いて、何があっても出撃しません。時間が経つにつれて、夏侯淵の部隊が疲弊していきました。そこで黄忠が機会を見つけて急に出撃し、守備に間に合わなかった夏侯淵を討ち取り、曹操軍に勝利しました。このような「陣地推進型」の戦術を使って相手の堪忍袋の緒を切らせば、迎撃準備が万端のわが軍に勝機が訪れます。まさに「反客為主」です。


ところで「反客為主」の威力を一番発揮できるのは敵の組織に浸透する時です。「反客為主」の解説文はこのようになっています。「人にこき使われる者は奴隷で、礼儀をもって扱われる者は客です。客でも居場所を確保できない者は暫客(一時的に居られるだけの客)で、居場所が確保できる者は久客(長期間居られる客)です。居場所があっても主導権が握れない者は賎客(地位の低い客)で、主導権を握ることができればだんだんと中心(機密情報)に近づけ、主人となることができます。故に「反客為主」を狙う者は先ず客になれるよう努力する必要があります。次に隙を見つけます。更にその隙に足を突っ込みます。そして中心(機密情報)を掌握し、最後に主人となります。主人になるということは相手の(組織の)軍隊を自分のものにするということです。これが漸進的な陰謀と言います。」


如何でしょうか?この浸透戦術が恐ろしいと思ったでしょう。皆さんももし新しい会社のお局さんになりたい時は上記のステップを踏むといいかもしれません。冗談はここまでにして、多分日本人はこの戦術とここまでして組織の主導権を乗っ取りたい人の思考回路が理解できないかもしれません。何故ここまでする必要があるのかと首をかしげるかもしれません。みんなで平和に暮せばいいじゃないかと。私がネットで見つけた下記中国人が書いた言葉がこの疑問に答えられるかもしれません。「人は生きている限り戦いです。相手に圧倒されたくなければ、こちらから先手を取り、反客為主し、いついかなる時も有利に立ち、主導権を握らなければなりません。」文化の違いって大きいですね。