あなたの知らない中国語!

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2021年10月1日(金) 每天五分钟 中国語リスニング 扎根在中国人心里的童话・寓言・神话・老故事10 中国人の心に根付いた童話・寓話・神話・昔話10

あなたの知らない中国語!

 

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どうぞこの記事のコメント欄にて中国語や中国文化についてのご質問をどしどしご投稿くださいませ!

欢迎您提出各种问题!

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原文

今日のリスニング


大家好!上周五24号的时候我介绍了一句诗句叫“龙游浅水遭虾戏,虎落平原被犬欺”,不知道大家还记得吗?这句话的寓意是一个人一旦失去了原本的环境和权势之后就会非常落魄,被小人欺负。不过其实这句话还有另外一个重要的启示,那就是“地头蛇”的存在。


“地头蛇”里的“地头”的意思是某个地方、本地的意思,而蛇就是凶猛的毒蛇,指的是厉害的人。“地头蛇”连起来指的就是在某个地盘,比如某个城镇乡村里拥有强大势力的人。可能跑到别的地方去之后会显得并不起眼,但是在自己的地盘上则拥有无比强大的影响力。这多半是因为长年在这块土地上建立了属于自己的牢固的关系和地基所致。日本历史上也有「地頭」这个词,不过和日本的地头不一样,地头蛇并不是什么组织或者官职,形容的只是在当地有权有势的人。


很多人认为中国人里面有很多非常现实的人,现实的人往往都十分谨慎,所以中国人对地头蛇的存在十分畏惧。可能大家会对这一点觉得惊讶,觉得中国人可能不会在意这些,而是依旧会自顾自地自由行动。去国外的时候暂且不提,但是在中国国内,除了一部分愣头青之外,一旦离开了自己的老家去了别的地方,大多数中国人总会表现得相对老实一点。有一句比较现代的话很有名,叫“我的地盘我做主”。中国人的这个地盘意识是很强的,你在自己的地盘上再厉害,到了别人的地盘里还是得听别人的话。


就像“龙游浅水遭虾戏,虎落平原被犬欺”一样。龙那么厉害,但是游到浅水区域也会受小虾的欺负。老虎那么凶猛,但是到了平原还是敌不过恶犬。所以还有一句话叫“强龙不压地头蛇”,比较典型的例子就是中央的高官想要管好各个地方很不好办,因为各地的地头蛇们都想要保护自己地盘上的势力,各种利害关系也纠缠的太厉害,很难被轻易撼动。地头蛇问题在现在的国际形势上也有所体现,比如在贸易保护战中对自己国内某些经济领域进行过度的特别的保护等。


或许“地头蛇问题”也是有两面性的,一方面告诉并督促我们要入乡随俗,另一方面也警示我们不能过于重视自己地盘上的利益,导致开放性、流动性和发展力的降低。

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今日の単語とフレーズ


愣头青

形容做事情没有脑子或不动脑子,盲目行事的人。来自方言。

頭を使わずに盲目に猪突猛進する人のことを指します。方言から来ている言葉です。


例文:

“他做事就是一个愣头青,啥都不考虑。”


訳文:

「彼は何も考えないで盲目に猪突猛進するタイプです。」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!24日先週金曜日に「龍泳浅水遭虾戯、虎落平原被犬欺(浅瀬の龍は海老に遊ばれ、平原の虎は犬にいじめられる)」という詩からの文章をご紹介しました。皆さん覚えているでしょうか。この文章に含まれている意味は、人が一旦元の環境や権力を失うと落ちこぼれて、周りの小人たちに虐められてしまいます。しかし実はこの文章からもう一つ重要な啓示を得ることができます。それは「地頭蛇」の存在です。


「地頭蛇」の「地頭」はある場所もしくは地元の意味です。蛇は凶暴な毒蛇、やり手の人を指します。つまり「地頭蛇」はある地域、例えばある町や村で強大な勢力を持つ者を指します。他の地域に行ったらパッとしないかもしれませんが、自分の縄張りでは無類の強さを誇る人のことです。その力は長年その土地で築いてきた人間関係や地盤から由来することがほとんどです。日本の歴史上にも「地頭」という言葉がありますが、日本の「地頭」と違って「地頭蛇」は組織や役職ではなく、その地元で権力を持つ者のことを言います。


中国人には現実的な人が多いと言われています。現実的な人は慎重になりがちですから、多くの中国人は「地頭蛇」のことを怖がっていると言えます。この点について皆さんはもしかしたら驚くかもしれません。中国人ならこんなもの気にせず、自分勝手に自由に動くではないかと。しかし海外に行く時はさておき、中国国内なら、一部の猪突猛進タイプを除いて、ほとんとの中国人は地元を離れて別の場所に行くと大人しく振る舞うようになります。有名な今時の言葉があります:我の縄張りでは我が主人。中国人の縄張り意識は強いほうです。いくら自分の縄張りで強くても、他人の縄張りでは他人の言うことを聞かなければならないと思っています。


「龍泳浅水遭虾戯、虎落平原被犬欺(浅瀬の龍は海老に遊ばれ、平原の虎は犬にいじめられる)」と同じですね。あんなに強い龍が浅瀬まで来ると小さいエビに虐められます。トラが獰猛でも、平原に降りたら狂犬に負けてしまいます。「強い龍も地頭蛇には負ける」という言葉もあります。現実世界での具体例で言うと、中央の高官が地方をコントロールするのが難しいことがそうです。各地の「地頭蛇」が自分の縄張りでの力を守ろうとするし、各種利害関係が絡み合って簡単には動かされません。また今の国際情勢にも「地頭蛇」問題があります。例えば貿易戦争において自国内のある経済分野を過度に特別保護する措置を取る国があります。


「地頭蛇」問題も二面性があるかもしれません。一方「郷に入れば郷に従え」の規則を教えてくれますが、一方自分の縄張りの利益を重視し過ぎて、開放性、流動性、発展のポテンシャルを損ねてはいけないという警告もしてくれていると思います。