あなたの知らない中国語!

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2021年9月22日(水) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计混战计第六计“假道伐虢” 三十六計混戦計第六計「仮道伐虢」

あなたの知らない中国語!

 

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原文

今日のリスニング


大家好!今天要介绍的这个三十六计是一个中国人特别不熟悉的成语。有多不熟悉?大家知道在打字的时候只要是个成语把拼音输入完之后系统就会在候选里把这个成语显示出来。但是今天要介绍的这个“假道伐虢”在win10自带的中文输入法里竟然不会被显示出来,可见其有多么不知名。


而且“假道伐虢”这个计策的意思还比较难以理解,我来努力说明一下。首先我们来看看这个计策的名字的由来。春秋时期,大国晋国有两个邻国,分别叫“虞”和“虢”。晋国想吞并这两个小国,但是直接进攻的话这两个国家势必会联手,那样就比较麻烦。😂晋国大臣荀息想出一计,因为地形原因,从晋国想去虢国需要经过虞国,所以荀息建议晋国国王晋献公先安抚虞国,让他们不要联手。晋国好趁机借路经过虞国攻打虢国。等灭了虢国回头顺路再灭虞国也就轻松了。


于是晋献公把自己的宝马和宝玉送给了虞公,虞公非常开心。之后晋国故意在边境制造事端,找到了攻打虢国的借口。于是晋国便对虞国说我们要攻打虢国,因为去虢国必须要经过贵国,所以麻烦借个路。虞公的部下们纷纷劝阻说唇亡齿寒,虢国一旦被灭我国就会非常危险,不能借路给晋国。可收了晋献公重礼的虞公却说,不和晋国这样的强国搞好关系,却要去和虢国这样的弱者结盟,你们不是傻吗?就这样虞公把路借给了晋国。晋国当然和大家想的一样在灭掉虢国之后在回程的时候就顺带灭掉了虞国。晋献公的宝玉被毫无瑕疵地拿了回来,而宝马则养的比以前更壮了。😂晋国几乎什么代价都没付出就成功地拿下了两个国家。


从这个典故里可以看出“假道伐虢”这个计策的意思是当有多个敌人的时候假装和其中的一部分敌人结盟😂或和好来解除后顾之忧或阻止敌人结盟。之后我国就可以先解决掉一部分敌人,然后再回过头来解除同盟,消灭剩余的敌人,也就是原本的盟军。这也是目前大多数人认为的“假道伐虢”的意思。


不过这个计策的原典和按语所说的内容却稍有差异。说当一个国家夹在我国和另一国之间的时候,如果它受到另一个国家的威胁,那么它就无法拒绝我国伸出的援助之手,因为一旦拒绝它就会面临两国夹击。我国应该抓住这个机会假借援助之名出兵进入这个国家内部,轻松地拿下这个国家。战国时期当小国苴国被邻国蜀国威逼的时候,另一个邻国秦国假装伸出援手,但是实际却趁机占领了苴国,然后顺势击败蜀国。这个故事正是一个战例。


不管“假道伐虢”是哪个意思,连结盟都充满了陷阱,随时都会被盟友从背后桶一刀,这样的日子还真不好过呀!古人说的“兵不厌诈”也包括了这一点吧。

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今日の単語とフレーズ


自带

この本文では、もともとある、デフォルトの、という意味です。パソコン、スマホなどのシステムにもともとあるソフト等を言う場合にも使えます。他に「持参する」という意味もあります。😂例えば「運動できる室内履きを持参してください」は「请自带室内运动鞋」と言うことができます。


例文:

“苹果手机自带的相机不好用,拍出来画面太黑。”“是吗,那你下载一个好用的。”


訳文:

「アイフォンのデフォルトカメラは使いにくい。撮った写真が暗すぎる。」「そうか。じゃ使いやすいのをダウンロードして。」

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😂以上です。良い一日を!

祝大家每天过的快乐!再见!

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日ご紹介する三十六計は中国人が特に馴染みのない四字熟語です。どこまで馴染みがないかというと、パソコンで文字を入力する時、普通の四字熟語ならピンインを入れたらその言葉が候補として出てきますよね?今日ご紹介する「仮道伐虢」はwindow10デフォルトの中国語入力には出てきません。その無名さがよく分かりますね。


しかも「仮道伐虢」の意味も分かりにくいです。頑張って説明しましょう。先ずこの計略の由来となった故事があります。春秋時代、大国晋の隣に小国の虞と虢がありました。晋はこの二国を飲み込みたいですが、直接攻めると二国は手を結ぶに違いありません。そうなると小国でも厄介です。そこで晋の大臣荀息が一計を案じました。地形上の理由で、晋から虢の国を攻めるには虞の国を通らなければなりません。荀息は晋の国王晋献公に先ず虞をなだめてから取り入れ、両国に手を組ませないようにするという提案をしました。その後虞の国を通って虢の国を滅ぼしてから虞の国をやっつければいいと説明したのです。


晋献公は策に従って自分の名馬と名玉を虞の国王にプレゼントし、虞の国王はとても喜びました。その後晋はわざと国境でトラブルを起こし、虢の国を攻める言い訳を手にしたのです。虢に攻め入るために、晋は虞に道を借りに行きました。虢を攻めるには貴国を通らなければなりません。どうか通らせてくださいと。虞の大臣たちは「唇亡びて歯寒し」ということわざで国王を説得しようとしました。虢が滅ぼされたら次は我が国だと。しかし晋の手土産をたっぷりもらった虞の国王は聞く耳持たず、逆にこう言いました。晋のような強者と仲良くせずに、虢のような弱者と手を組もうなんて、あんたたち何を考えているのかと。虞の国王が晋の軍隊に自分の領土を通らせました。当然ですが、虢の国を滅ぼしてから晋は帰り道でついでに虞の国を倒したのです。晋献公の名玉は無傷で奪い返し、名馬は更に大きくなって帰ってきました。晋はほとんど代償を払わずに二国を手中に収めたのです。


敵が複数いる時、その一部と同盟を結ぶふりするか仲良くするふりをして、敵が同盟を結ぶのを防ぎます。同盟ではない敵国を倒してから同盟を解除し、元同盟国たちを片づけます。これがこの故事から分かる「仮道伐虢」策の意味です。現在多く人が理解している意味でもあります。


しかしこの策の原文及び解説が示している内容は少し異なります。ある国が我が国ともう一か国の間に挟まれている場合、もしこの国がもう一か国から脅威を感じているなら、我が国が差し伸べた救いの手を払うことはできない。何故なら援助を受け入れなければ二つの国に挟み撃ちされる形になるからです。我が国はこのチャンスを掴み、救援の名目で派兵しこの国の内部に入り、簡単に国を取ることができます。戦国時代、小国苴の国が隣国である蜀の国に脅かされていた時、もう一つの隣国である秦の国が救いの手を差し伸べるふりをしまししたが、蓋を開けてみるとその機会を利用して苴の国を占領し、その勢いで蜀の国を破いたのです。この物語はまさにこの解釈の良い例です。


「仮道伐虢」がどの意味かはともかく、同盟を結ぶのも罠だらけで、いつ同盟国に後ろから刺されるか知らない日々は大変ですね!古人が言う「戦いに騙し合いは当たり前」はこういうことを言うでしょうね。