あなたの知らない中国語!

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2021年9月20日(月) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计混战计第五计“远交近攻” 三十六計混戦計第五計「遠交近攻」

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原文

今日のリスニング


大家好!今天要介绍的这个三十六计和下一期的混战计第六计以及今后要讲的并战计第五计这三计是三十六计当中最不被现代中国人所知的计策了。连很多中国人都不知道,大家掌握了这些知识之后甚至可以向中国人炫耀哦!


混战计第五计“远交近攻”,这个成语也很容易理解:和远处的敌人交流结盟,来攻击近处的敌人。这个计策出自战国时期秦国宰相范雎所采取的战术。战国是一个乱战的时代,范雎认为秦国肯定不能去攻打远处的敌人,一方面远征在补给等方面对己军极为不利,另一方面哪怕获胜,离己国很远的领土也无法很好占领,很快就会被再度抢走。所以他建议秦国和远处的敌人结盟,一起来进攻近处的敌人,这样胜利后夺取的土地马上就可以成为自己的领地。这个战略的成功也是秦国之后统一中华大陆的重要原因之一。


要注意的是这个计策的重点之一是无论是远处的国家还是近处的国家都是自己的敌人这一点。大家知道几乎任何时候和邻国的关系总是不容易搞好,现在的日本就是一个典型的例子。而离得远的两个国家因为互相之间的矛盾往往较少,对对方也不是最为了解,所以关系要好处理得多,很多问题也容易忽略,所以容易结盟。因此对那个乱战的年代来说,和远方的敌人结盟打近敌也是必然的结果了。


这个战术,或者说大战略和现代的地缘政治学知识也有所相通。比如日俄战争中日本通过和英国结盟,让英国帮忙在世界各地打击俄罗斯的“波罗的海舰队”让对方疲惫不堪,最终才成功地在大连、旅顺等地击败了这支号称无敌舰队的强大的舰队。从中国人的角度来看,国家和国家之间没有真正的友国或同盟国,日本和离自己十分遥远英国结盟只是为了利用对方帮助自己获胜,而这个战术毫无疑问是正确的。


而在现代社会中,随着交通和通讯手段变得发达,贸易和网络已经完全全球化,远距离打击对手的武器也是比比皆是,所以字面上的远交近攻可以说已经不存在了。但是远交近攻的精髓依然可以被利用,也就是和当前对自己有利的人结盟,来解决眼前不利的问题。虽然最终大家都是敌人,比如你有一个很痛恨的邻国,但是当你在别地方有更为棘手的对手,或者国内问题急需解决的时候,你可以选择欺骗他和邻国暂时结盟或暂时讲和,等其他问题解决了之后再来对付他就行。


虽然这个人人皆敌的想法不是完全没有道理,但是每天老是这么想的话活着应该会挺累的吧。

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今日の単語とフレーズ


精髓

物事の中心を成す最も重要な部分、エッセンス、という意味です。話し言葉としても書き言葉としても使います。


例文:

二回目“正确的骗人方法的精髓在于平时不骗人,关键时刻才稍微骗一下人。”“我觉得还是不要骗人的比较好吧…”


訳文:

「正しい嘘のつき方のエッセンスは、普段は嘘をつかないけど、これぞという時、必要なその一瞬だけ嘘をつくことだと思う。」「嘘はやっぱりつかない方がいいのでは?」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日紹介する策略は、次回紹介する策略と今後紹介する予定の並戦計第五計と合わせて、三十六計の中で今の中国人にとって一番有名ではない3つの計略になります。中国人でも知らない人が多いので、皆さん是非覚えて中国人を驚かしましょう。


この混戦計第五計「遠交近攻」はとても分かりやすいです。遠方にいる敵と同盟を結び、近くにいる敵を攻めるという意味です。この策は戦国時代秦の国の宰相范雎が取った戦略です。当時の戦国は入り乱れた乱戦時代で、補給なとの不利な要素もあり、自国から遠い国を攻めに行ってはいけないと范雎は考えました。例え遠方で勝利したとしても、勝ち取った土地は自分の領土として管理しにくく、すぐまた奪われてしまいます。そのため遠方の国とは同盟を結び、隣にある国を攻めることを選びました。そうすれば勝って取った土地はすぐ自分の領土になります。この戦略の成功は後に秦国の中華統一が達成できた重要な原因の一つです。


この策のポイントの一つは遠方の国も近くの国も敵だと見なしている点です。ご存知のように、隣国と仲良くなるのは至難の業です。今の日本が一つの例です。一方、離れている国とはトラブルが少ないことが多く、お互いそこまで知り尽くしていません。そのため仲良くなるのが比較的簡単で、問題があっても無視できることが多いです。故に同盟を結びやすくなります。あの乱戦の時代では、遠方の敵と同盟を組んで近くの敵を叩くのは当然の結果と言えましょう。


この戦術、もしくは国の戦略は現在の地政学に通ずるところがあります。例えば日露戦争で日本はイギリスと同盟を組んだことで、敵ロシアのバルチック艦隊が世界のあっちこっちでイギリス軍から打撃を受けました。最終的にこの疲れ切った「無敵艦隊」が大連、旅順で日本に敗れました。国と国の間に本当の友情や同盟国がないと考えている中国人からすれば、日本が遠く離れたイギリスと同盟を組んだのはただ相手を利用したいだけでしたが。いずれにせよ、日本が取ったこの戦略は間違いなく正しかったのです。


交通手段と通信手段が発達している現代社会のおいて、貿易もネットも完全にグローバル化しています。遠距離から相手を叩く武器も溢れる程多いです。こうなると文字通りの「遠交近攻」はもはや存在しません。ただ「遠交近攻」のエッセンスはまだまだ応用できます。つまり当面自分にとって有利な人や国と同盟を組み、目の前の厄介な問題の解決を図ります。最終的に皆敵だとしてもです。例えばとても憎い隣国があるとします。しかしもし他のところでより厄介な敵が存在していれば、もしくは先ず国内問題を解決しなければならないような状況であれば、先ずこの隣国を騙してとりあえず同盟を組むか暫しの停戦(講和)をします。他所の問題を全部片付けた後、この隣国をやっつけに着手すればいいということです。


この世の中自分以外全員敵だという考え方は100%間違っているとは言えないかもしれませんが、日々そのように考えて生きるのは大変でしょうね。