あなたの知らない中国語!

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2021年8月30日(月) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计混战计第一计“釜底抽薪” 三十六計混戦計第一計「釜底抽薪」

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原文

今日のリスニング


大家好!从今天开进我们进入到了三十六计的混战计的部分。混战计讲的是当对手比自己强,凭纯实力打不过对方的时候可以采用的计策。这第一计“釜底抽薪”虽然在现代汉语的对话当中不怎么被使用,但是在战略当中这是一条应该贯彻在所有战斗当中的基础性计策。


所谓“釜底抽薪”就是从沸腾着的锅子的下方把柴给抽走。柴没了,火自然就灭了,锅子里的水自然也就会停止沸腾。这条计策说的就是在解决问题的时候需要找到其根本原因,然后去除这个根本原因来从根本上解决问题。古人说“扬汤止沸,不如釜底抽薪”。扬汤只是暂时让水停止沸腾,是一个从表面上解决问题的方法。但是如果不把火灭了,过了一会儿水就会继续沸腾。


在战争中也一样。对方势力很大,实力很强。这个时候你就要收集情报,找到对方为何如此强大的原因,或者发现支撑其兵力的动力,然后集中力量打击这个力量的源泉,对方就会很快失去强势。


说到古代打仗时的部队的力量的源泉那当然就是军粮和将领了。所以古代战争时大家都争相偷袭对方的粮仓,让对方不战而败。比较典型的战役就是曹操击败袁绍的著名的“官渡之战”了。曹操两万军队在面对袁绍十万大军时巧妙偷袭袁绍军守备松懈的乌巢粮仓,从而反败为胜。


而削弱对方的名臣良将的例子则可以看看春秋时期齐国气走鲁国的孔子的故事。当时齐国国王齐景公因自己国内名臣过世,实力开始走下坡路。而邻国鲁国则在孔子的辅佐下势力越来越强,齐景公深感不安。齐国的大夫黎弥献计,说鲁国国王鲁定公好色,我们送他一批美女让他不务国事,孔子定会离他而去。于是齐景公精选了八十位美女送给鲁国,不但迷倒了鲁定公,连宰相季斯也被美女们弄得神魂颠倒。看到鲁定公与臣子们日夜酒池肉林的样子,孔子和他的弟子们忍无可忍,选择离开了鲁国。齐国这一计成功地抽走了鲁国的功臣孔子这根“薪”,让鲁国失去了发展的力量。


这个成语虽然在现代汉语中不怎么被使用,但是可以说在任何时代的任何竞争中都是很有用的。无论对方是国家还是病毒,都应该寻找从根本上解决问题的方法。

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今日の単語とフレーズ


反败为胜

敗北を転じて勝利になった、逆転勝利、という意味の四字熟語です。


例文:

“上半场0比3落后的日本队在下半场连进4球,反败为胜。”


訳文:

「前半0対3でリードされた日本が後半で4ゴールを決め、逆転勝利した。」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日から三十六計混戦計の部分に入ります。混戦計では相手が自分より強く、純粋に実力でぶつかったら負ける場合に使える計略を紹介しています。第一計の「釜底抽薪」は現代中国語の会話ではあまり使いませんが、策略としてはすべての戦闘において貫くべき基本的な方針であると言えます。


「釜底抽薪」は文字通り、沸騰を止めるにはお鍋の下から薪を抜き取ることだ、という意味です。薪を抜き取ったら自然に火が消えます。火が消えたら自然に沸騰が止まります。つまり問題解決を図るとき、根本的な原因を見つけて、それを潰すべきだと説いています。古人は「鍋の中のお湯を混ぜたりして沸騰を止めるより、薪を抜き取って火を止めた方が良い」と言ったことがあります。お湯を混ぜると一時的に沸騰を和らげることができますが、表面的な解決でしかありません。火を止めなければ、少し経ったらまたお湯が沸いてしまいます。


戦争においても同じです。相手の勢力が強く、実力も上だとします。どうすればいいかというと、まず情報を集めて相手が強い理由、もしくはその兵力を支える動力を探ります。見つけてその力の源を集中攻撃すれば、相手もすぐ勢いを失うでしょう。


古代の戰における力の源と言えば兵糧と将校です。そのため皆先を競って相手の兵站を襲い、戦わずに勝利しようとします。典型的な例は曹操袁紹に勝ったかの有名な「官渡の戦い」です。曹操軍二万が袁紹の十万の大軍と対峙した際、守備の薄い袁紹軍の兵站「烏巣(うそう)」を奇襲し、逆転勝利をしたのです。


一方相手の有力な臣下や将校を弱くする例も見てみましょう。春秋時代、斉の国が魯の国の孔子を狙った話です。当時斉の国は有名な臣下が亡くなったせいで実力が落ちていっていましたが、一方隣の魯の国は孔子という名臣が補佐しているおかげで国がどんどん発展していました。斉の国王斉景公はとても憂慮していましたので、大夫(貴族の役職)の黎弥という人が一計を献上します。魯の国王が好色なので、美女を送り込んで国事から心を逸らせば、孔子もきっと彼から離れるでしょうと言うのでした。それを聞いて斉景公は美女八十人を厳選し魯の国に届けたのです。これが功を奏し、国王の魯定公だけでなく、宰相の季斯までもが美女たちにメロメロにされてしまいました。夜な夜な酒池肉林の限りを楽しむ魯定公とその臣下を見て、孔子とその弟子たちが見切りをつけて魯の国を離れました。斉の国の計略で見事に魯の国から名臣孔子という「薪」を抜いてしまい、魯の国発展の力の源を無くさせたのです。


この四字熟語は確かに現代中国語の会話ではあまり使いませんが、あらゆる時代のあらゆる競争で使えると思います。相手が国であろうとウイルスであろうと、根本から問題を解決する術を探るべきです。