あなたの知らない中国語!

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2021年8月20日(金) 每天五分钟 中国語リスニング 扎根在中国人心里的童话・寓言・神话・老故事6 中国人の心に根付いた童話・寓話・神話・昔話6

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原文

今日のリスニング


大家好!今天我来介绍一个日本人也很熟悉的故事,那就是“卧薪尝胆”的故事。之前我在介绍“君子报仇十年不晚”的时候提到过,这一次我来更加详细地剖析一下这个故事。首先请允许我再来介绍一下故事的概要。


春秋时期吴王阖闾被越国打败,他在临死之前嘱咐次子夫差要为他报仇。夫差牢记父亲的话语,几年后成功地击败了越国,俘虏了越王勾践。夫差让勾践带着夫人住在吴国的王宫里,让其做牛做马。勾践忍受了这一切,几年后最终得到了夫差的允许,回到了越国。勾践心里暗暗发誓定要报仇,他不但每天睡在柴木上面,而且还在屋子里悬挂了一只苦胆每天舔一下,为的是通过睡柴木的疼痛和苦胆的苦味来让自己不忘耻辱。最终勾践成功地击败了吴国,从他被抓到最终获胜花了将近20年的时间。


中文把这种类型的故事叫做励志故事。中国人很喜欢励志故事,我今后会多多介绍的。不过这个故事的内容是不是真的是上面介绍的那样还存在很多疑问,比如有很多学者认为勾践并没有“卧薪”。最早提到这个故事的是中国第一部纪传体史书≪史记≫,可是里面只写了“尝胆”,没有写“卧薪”。而最早提到“卧薪尝胆”这四个字的是北宋时期的诗人苏轼写的一篇散文叫≪拟孙权答曹操书≫。但是这篇散文目的是为了说服对方,所以有学者认为里面突然提到“卧薪尝胆”只是为了增加说服力,属于苏轼的创作。看来读古代文献还得注意这一点,不是史书里写了什么事实就是什么的,文章里有可能包含了作者的想象和夸张。


还有人认为“卧薪尝胆”和“薪”以及“胆”根本没有任何关系。写在汉代的≪吴越春秋≫这本书里提到勾践当时的生活是“……磨砺身心,日夜操劳。困极之时,攻之蓼”。“蓼”是一种很苦的植物,勾践为了不睡觉努力办公和学习所以使用很苦的蓼来帮自己在犯困的时候保持清醒。因此“卧薪尝胆”真正的意思可能是指困得要闭上眼睛的时候就用蓼来刺激,体味像尝了苦胆一样的味道来让自己打起精神。想一想的确也是,生的苦胆挂在屋子里马上就会腐烂,勾践每天尝胆不闹肚子才怪呢。


不管怎么说,中国人对这一类励志型的故事还是非常喜爱的。不管自己有没有成功,能不能这么努力,很多人都很喜欢听忍辱负重,发奋图强,最终获得成功这样的故事。这或许也是支撑着中国人拼命工作、创业,面对充满压力和阻力的现实依然能充满活力的原因之一吧。不知道日本这样的故事多不多呢?

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今日の単語とフレーズ


首先请允许我〇〇


スピーチの始まりによく使う言葉で、まず〇〇することをお許しください、まず〇〇について〇〇をする、などという意味です。


例文:

“女士们,先生们,大家晚上好!首先请允许我代表我们公司向主办方的领导们表示衷心的感谢!”


訳文:

「皆さま(紳士淑女たち)、こんばんは!まず弊社を代表して主催してくださった方々(原文は「お偉いさん方」)に対して心より感謝を申し上げたいと思います。」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日は日本人もよくご存知の「臥薪嘗胆」の物語についてご紹介したいと思います。前に「君子が敵を討つのに十年かかっても遅くない」の紹介をした際に触れたことがありますが、今回はもっと詳しく分析していきたいと思います。まずもう一度物語の概要を紹介させて頂きます。


春秋の時代に、呉が越に破れました。呉の国王闔閭が死ぬ前に次男の夫差に絶対に敵を取ってくれと頼みました。夫差は父親の言葉を守って、後に越の国に勝利し、越の国王勾践を捕虜にしました。夫差は勾践を呉の国の王宮に来させ、家畜のようにこき使いました。勾践はすべてを耐えて、数年後ようやく夫差の許しを得て国に帰ることができました。越の国に戻った勾践は心の中に復讐を誓いました。彼は薪の上に寝るだけでなく、部屋の中に苦い肝(きも)をぶら下げて毎日それを嘗め(なめ)ました。薪の上に寝る痛みと肝の苦さで屈辱を忘れぬように自分に言い聞かせたのです。最終的に勾践は呉の国を破りましたが、捕虜になってから勝つまで20年近く掛かったという物語です。


中国語ではこのタイプの物語を志を励ますと書いて「励志物語」と呼びます。中国人は「励志物語」が大好きなので、今後幾つかご紹介したいと思います。「臥薪嘗胆」の物語に戻りますが、史実が本当にそうだったのか沢山疑問があります。例えば実は勾践が「臥薪」していないのではないかと多くの学者は見ています。一番最初にこの物語を記載した書物は中国最初の人物伝記型歴史書史記』ですが、中には「嘗胆」しか書いていません。最初に「臥薪嘗胆」の四文字に触れたのは北宋時代の詩人蘇軾の散文です。タイトルは『似孫堅曹操書(孫堅曹操に宛てた手紙の内容を想像して書いてみた)』です。しかしこの散文は相手を納得させるのが目的だったので、いきなり出てきた「臥薪嘗胆」の言い方はその説得力を増やすための蘇軾の創作であると考える学者もいます。どうやら古文を読む時、書いてあるものが全て事実だと信じるのではなく、作者の想像や誇張が入っていないかよく分析する必要がありそうですね。


また「臥薪嘗胆」はそもそも「薪」や「胆」となんの関係もないではないかと主張する説もあります。漢の時代に書いた『呉越春秋』という本の中に当時の勾践の生活ぶりをこのように描写しています。「(前略)身心を磨き、日夜働きました。どうしても眠くなったらタデ(蓼)で自分を責めました」と。タデというのは非常に苦い植物です。勾践は寝ないで勉強したり働いたりするために、苦いタデで眠さを消していたのです。そこから「臥薪嘗胆」の本当の意味は「目を閉じようとしたらタデで刺激する。その味は苦い肝でも嘗めたかのようだ」と分析する学者もいます。考えてみれば確かにおかしいです。生の肝を部屋にぶら下げていたらすぐ腐るし、それを毎日嘗めていたら勾践は毎日お腹を壊していたことになってしまいます。


ともかく中国人はこの手の「励志物語」を好みます。自分が成功したかどうか、物語の主人公ぐらいに努力できるかどうかは関係なく、屈辱を我慢して努力し、最終的に成功するような物語を聞くのが大好きです。一生懸命働いたり起業したり、プレッシャーや壁だらけの現実の中でも生き生きと生きている一部の中国人の支えになっているのは「励志物語」であると思ってしまうぐらいみんがの大好物です。日本ではこのような「励志物語」は多いでしょうか?