あなたの知らない中国語!

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2021年8月4日(水) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计敌战计第六计“顺手牵羊” 三十六計敵戦計第六計「順手牽羊」

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原文

今日のリスニング


大家好!今天我来介绍三十六计敌战计第六计,也是敌战计的最后一计,“顺手牵羊”。顾名思义,也就是“顺手把别人的羊给牵走了”。这个成语在现代汉语中形容顺手拿走别人的东西,常用来指小偷和偷窃行为。比如你可以说“在公共场所时要把行李放在自己能看得到的地方,防止扒手顺手牵羊。


但是因为这个词是一个成语,而且还是三十六计之一。用这么一个有文化的词语来形容偷窃行为总感觉有点别扭,总感觉当中包含的贬义的意思不够。我想和我有同样感受的中国人应该不少。我想了想,觉得在现代汉语中使用顺手牵羊的最佳的场景应该是“很漂亮地很自然地不犯法地顺手拿走别人的东西”的场景。很遗憾我想不出这样的场景。


查看了一些例句之后发现当对方是做坏事发财的贪官等坏人的时候,比如劫富济贫的时候使用“顺手牵羊”或许是最合适的了。比如一个聪明的穷人去贪官家乞讨,守门的人非常傲慢,既不让他进门,也不给他吃的东西。这个穷人虽然不得不离开,但是却顺手牵羊拿走了守门人腰间挂着的银子做的装饰品。其他我就实在找不到合适的场景了。


不过“顺手牵羊”在被用作计策时意思就不一样了。这个计策的原文是这样的,“微隙在所必乘;微利在所必得。少阴,少阳。”日本人看了这个原文的汉字应该也很容易理解。敌军只要露出哪怕一点点的破绽,我们就应该抓住;哪怕只有一点点的利益,我们也应该努力争取。把敌方小小的疏漏(少阴)转化为我方小小的利益(少阳)。我越写越觉得这个计策在军事上使用也就罢了,可千万不能用在生活当中啊!


很遗憾我没有找到能够完美体现“顺手牵羊”计的战役,所以最后我们就来看一下“顺手牵羊”的按语,也就是古人对它的解释。“大军动处,其隙甚多,乘间取利,不必以战。胜固可用,败亦可用。”这句话说的是大部队在移动或执行任务时肯定有很多的破绽和漏洞,我们应该抓住这些漏洞,但是不要死缠烂打,靠这些漏洞获取相应的利益即可。这个打法在我军获胜的时候可以用,在失败的时候也可以用。

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今日の単語とフレーズ


扒手

意味は、スリ、です。泥棒を意味する「小偷」でスリを表現することもできます。むしろスリに遭った時に大声で「スリでーす!」と叫ぶより「泥棒でーす!」と叫んだ方が周りに伝わると同じように、中国語でも「抓扒手!(スリを捕まえろの意味)」より、「抓小偷!(泥棒を捕まえろの意味)」と叫んだ方がしっくりきます。


例文:

“职业扒手可厉害了,神不知鬼不觉地就把你的钱包掏走了。”“现在有监控,搞不好一天之内就能抓住。”


訳文:

「プロのスリって凄いんだよね。誰にも気づかれないで財布を抜くんだもん。」「今時監視カメラだらけだから、下手すりゃあその日のうちに捕まっちゃうよ。」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日は三十六計敵戦計第六計で、敵戦計最後の策「順手牽羊」についてご紹介したいと思います。「順手牽羊」、つまりついでに/自然に相手の羊を引っ張って取ってきた、という意味です。現代中国語ではついでに/自然に相手の物を取ることを指し、よく泥棒や窃盗行為を指します。例えば、公共の場にいる時、荷物を見える場所に置いて、スリが「順手牽羊」するのを防ごう、という言い方ができます。


しかしこの言葉は四字熟語であり、三十六計の一計でもあります。このような文化的な言葉でスリを形容するのは少し違和感があります。否定的な意味合いが少なすぎる気がします。同じように思っている中国人も少なくないのではないでしょうか。現代中国語で、一番「順手牽羊」を使うのに相応しい状況は「綺麗に自然に合法的に相手の物を取ってしまう」ケースだと思います。残念ながらそのような場面は思いつきませんが。


色々例文を調べていくと、これしかないなと思いました。例えば昔の時代、相手が悪いことをやって財を成したり、官僚になったりする人の場合、その人の物を取って貧しい人に配る、このケースが一番適切だと思います。例えば賢い貧乏人が悪代官の家に行って物乞いをするとします。門番がとても傲慢で、家に入れようともせず、食べ物もあげようとしません。仕方なく貧乏人は離れるしかありませんでしたが、離れる際スッと門番の腰にぶら下がっている銀でできたアクセサリーを取ってしまいます。このようなシーン以外に「順手牽羊」を使うふさわしいシーンは思いつきません。


しかし「順手牽羊」が策として使われる場合、意味が違ってきます。この策の原文はこうです。「微隙在所必乗、微利在所必得。少陰、少陽。」日本人も漢字を見れば大体の意味が分かる文章だと思います。敵に少しでも隙があればそれを掴むべし。少しでも有利が取れれば努力して取るべし。敵の小さい穴(少陰)を我々の小さい利益(少陽)に変えていくべし。このように書いていくとますます思うのは、この策は軍事で使うならまだしも、普段の生活で使うのは絶対にダメだということです。


残念なことに「順手牽羊」策を完璧に体現した戦闘例を見つかりましたので、最後に代わりに「順手牽羊」の「按語」、つまり古人の解釈について見てみましょう。「大軍動処、其隙甚多。乗間取利、不必以戦。勝固可用、敗亦可用。」大きな部隊が行動したり、任務を遂行したりするときに必ず綻びや穴が生じる。その穴を狙って攻撃すべし。ただ勝つまで執拗に攻撃するのではなく、その穴からそれ相応の有利が取れればそれでいい。またこの戦い方は我が軍が勝っている時にも使えるし、負けている時にも使える。このような意味の策です。