あなたの知らない中国語!

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2021年8月2日(月) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计敌战计第五计“李代桃僵” 三十六計敵戦計第五計「李代桃僵」

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「2021年8月2日(月) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计敌战计第五计“李代桃僵” 三十六計敵戦計第五計「李代桃僵」」

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原文

今日のリスニング


大家好!今天要介绍的这个计策是三十六计当中最不有名的四大计策之一:敌战计第五计“李代桃僵”。虽然没有统计过,但是了解这个成语意思的中国人我想肯定比其他更熟悉的计策要来的少得多。这儿的“李”是指李子树,“桃”则是桃树,“代”是代替,“僵”是倒下、死亡的意思。李树代替桃树死亡,这是什么意思呢?


有这样一个故事。据说古代有五兄弟,都天天游手好闲。但是因为一个偶然的原因被皇帝看重,五人升官发财,一下子有钱有权,过上了奢侈的生活。但是之后其中一人犯了罪,沦为了阶下囚。可是其他四兄弟却各管各的,完全不去照顾这个兄弟一家,反而是互相排挤,互相推卸责任。人们看到这个样子就编出了一首民谣,民谣是这么唱的:桃生露井上,李树生桃旁,虫来啮桃根,李树代桃僵。树木身相代,兄弟还相忘!


连李树都重感情,知道保护身边的桃树,这兄弟之间却毫无情谊,连李树都不如。这就是这首歌的意思,也是“李代桃僵”的由来。所以最早“李代桃僵”形容的是兄弟之间相爱相助。之后在现代汉语中“李代桃僵”则变为单纯地形容用这个来代替那个,或者替人顶罪的意思。


不过古代兵法中的“李代桃僵”意思就完全不一样了。古人对“李代桃僵”之计的解释是这样的。“我敌之情,各有长短。战争之事,难得全胜,而胜负之诀,即在长短之相较,乃有以短胜长之秘诀。”这个解释的最典型的例子就是田忌赛马了。齐威王喜欢赛马,每次都找齐国的大将军田忌比赛。齐威王的马好,田忌怎么都赢不了。这个时候谋士孙膑建议,让田忌用下等马对阵威王的上等马,用上等马对阵对方的中等马,用中等马对阵对方的下等马。田忌也因此两胜一败,首次战胜了威王。


当这个成语被当作计策的时候,“李树”可以理解为价值较低的资源,而“桃树”则是价值较高的资源。通过牺牲价值较低的资源来保全价值较高的资源,从而获得整场战争的胜利,这就是“李代桃僵”在战术中的运用。比如三国时期曹操在和董卓的战斗中中了埋伏,眼看就要被活捉了。此时曹操的堂弟曹洪挺身而出,说了一句“天下可无洪,不可无公”,之后便让曹操撤退,自己则留下来吸引敌军。曹洪通过牺牲自己保护了他认为更重要的曹操。(曹洪最后奇迹般地活了下来)这就相当于象棋当中的“舍车保帅”的战术。“李代桃僵”计告诉我们打仗的时候要会算账,舍得扔掉可以扔掉的部分,保存主力,获得最终的胜利。

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今日の単語とフレーズ


连〇〇都不如

〇〇にも及ばない、〇〇にすら劣る、〇〇にも負ける、という意味です。話言葉寄りです。


例文:

“每天朝九晚九,一周只有一天休息,生活质量连猪狗都不如。”“那你太辛苦了……”


訳文:

「毎日朝九時から夜九時まで働いて、週一日しか休みがないし、生活は家畜以下だよ。」「それはつらすぎるね…」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日紹介する計略は三十六計の中で一番有名じゃない四つの計略の一つです。敵戦計第五計「李代桃僵」!統計していないので分かりませんが、この四字熟語の意味を知っている中国人の数は他のもっと知れ渡っている計略より大分少ないと思います。ここの「李」は李(すもも)の木の意味で、「桃」は桃の木という意味です。「代」は代替、〇〇に代わってという意味で、「僵」は倒れる、死ぬという意味です。李の木が桃の木に代わって死ぬ、これは一体どういう意味でしょうか?


こんな物語があります。昔五兄弟が居ました。誰もまともに働きませんでしたが、何かの偶然で皇帝に好かれて、五人とも官僚になって財を成し、贅沢な生活を過ごしていました。しかしその後五兄弟の一人が罪を犯し、囚人になり下がりました。その時残りの四兄弟は誰も協力して罪人となった兄弟の家族の世話をせず、逆に責任を押し付け合いました。これを見て百姓たちが民謡を一曲歌いました。歌詞の内容はこうです。桃の木が井戸の横に生えていて、その横に李の木が生えている。虫が桃の木の根っこをかじりに来たが、李の木が身を挺して自分が代わりにかじられて死んでしまいます。木でさえ助け合うのに、兄弟はそれを忘れている!


李の木さえ隣の桃の木を守る人情があるのに、兄弟の間にそんな情が全く見られないのは李の木以下、そんな意味の歌です。これが「李代桃僵」の由来です。最初の時、「李代桃僵」は兄弟愛や兄弟の助け合いを指していました。現代中国語では単純にこれであれを代替する、もしくは代わりに誰かの罪を背負うという意味になっています。


しかし古代の兵法の中の「李代桃僵」は意味が全く違います。古人が「李代桃僵」をこのように解釈しています。「我が軍も敵軍もそれぞれ長所と短所があります。戦争で完全勝利を治めることは難しいことです。勝敗を決めるのは、如何に長所と短所をぶつけるかです。短所を以って敵の長所に当たることで勝利を治めることができます。」この解釈の典型例は「田忌の競馬」という物語です。戦国時代、斉の国の威王という王様が競馬が大好きで、いつも国の大将軍である田忌に勝負を挑みます。威王の馬が良馬ばかりで、田忌がどうやっても勝てません。これを見て田忌の策士孫膑という人が一計を献上しました。彼は田忌に下等の馬で威王の上等の馬と、上等の馬で威王の中等の馬と、中等の馬で威王の下等の馬とそれぞれ戦わせました。結果二勝一敗で田忌が初めて勝ったのです。


この四字熟語が策として使われる場合、「李の木」は価値の低い戦争資源、「桃の木」は価値の高い戦争資源と見なすことができます。価値の低い戦争資源を犠牲にすることで価値の高い戦争資源が守られ、全体としての勝利を治める、これが「李代桃僵」の戦術的応用になります。例えば三国の時代に曹操董卓との戦いで罠に引っ掛かり、このままでは生け捕りされてしまう場面がありました。そこで従弟である曹洪が出てきて、自分がその場に残って敵軍をひきつけて、身を挺して曹操の撤退を守りました。その際に曹洪が言った言葉は「天下に曹洪が居なくても構わないが、曹操が居なくてはならない」でした。(曹洪はその後奇跡的に生き延びました)これは将棋で言うところの「飛車を捨てて王将を守る」ことです。「李代桃僵」から学べることは、戦いにおいて計算がとても重要であることです。捨てていい部分を捨て、主力を守り、最終的に勝利を納めるべきということです。