あなたの知らない中国語!

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2021年7月28日(水) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计敌战计第四计“笑里藏刀” 三十六計敵戦計第四計「笑里藏刀」

あなたの知らない中国語!

 

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原文

今日のリスニング


大家好!今天要介绍的敌战计第四计“笑里藏刀”可以说是三十六计当中在现代社会里最经常遇到的计策之一了。笑里藏刀,微笑的面孔为的是隐藏怀中的尖刀。现代汉语中指外表和气,内心却阴险毒辣,没安好心的人和行为。笑里藏刀这个成语其实有一个上句,叫“口蜜腹剑”。嘴里含着蜜,形容嘴非常的甜,但是肚子里却藏着短剑,等对方放松警惕之后就拿出来攻击对方。


可能是因为这种做法非常广泛,所以中文里有很多类似的表达方式。比如佛口蛇心、口是心非、心口不一等。还有一个歇后语叫黄鼠狼给鸡拜年——没安好心,也是说的同一个道理。在中国,黄鼠狼被认为会吃鸡。所以黄鼠狼给自己的食物拜年,那肯定是笑里藏刀,为的是让鸡放松警惕后吃了它,不是真心的拜年。从日本的文化,尤其是从武士道精神来看,撒谎欺骗对方然后趁机进攻属于非常卑鄙的行为。但是中华大陆在战争方面自古崇尚“兵不厌诈”,把这些都看作为巧妙的计策,观点和日本完全不同。


比如在战国时期,秦国在向外扩张时非常想要拿下地势险要的军事重地黄河崤山一带。当时这块地盘被魏国所控制,崤山附近的城池吴城的守将魏昂把守着这块重地。秦国的将军商鞅以前曾经和魏昂有过交往,于是便心生了笑里藏刀之计。他先是写了一封信,和魏昂套近乎。信中写道:虽然我俩各为其主,但是考虑到以前的交情,我建议还是应该停战,订立和约为好。此事事关重大,我想和你当面好好商量商量,同时叙叙旧。信寄出之后,商鞅还主动撤了军。


魏昂接到信,得知商鞅想要求和的意愿,又看到秦军撤兵,心里非常高兴,于是没有怀疑便前往赴约。以防万一他带了三百名随从在离双方的阵营都有一定距离的地方与商鞅见了面。商鞅故意带了更少的随从,且没有佩戴武器。魏昂完全相信了对方的诚意,双方谈的十分融洽。最后商鞅还摆出酒席,请魏昂一行人吃饭喝酒,等酒过三巡之后商鞅事先安排的伏兵突然从四面八方杀了过来,一举活捉了魏昂。失去了守城的将领,吴城也就轻松地被攻破了。不知道被自己的老朋友欺骗了的魏昂心里是个什么滋味呢?


不得不说这个计策的确非常卑鄙。不幸的是现代社会中和世界上依然能看到很多笑里藏刀的例子,我想大家肯定能联想到一些事情。另外哪怕是人际关系中也常会出现笑里藏刀。比如有很多人表面非常谦虚,把自己说的很卑贱,把对方捧的很高。实际上必是有所目的,比如想要求别人帮一个很麻烦的忙,或者让对方放松警惕等。再或者就是这个人心里根本就没这么觉得,反而觉得自己是最厉害的,只是想掩藏罢了。大家一定要记得防范笑里藏刀哦!

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今日の単語とフレーズ


套近乎

お近づきになる、仲良くなる、という意味ですが、主に目的や企みがある場合のケースを指します。


例文:

“我的工资就是不涨,咋办?”“你得先跟上司套近乎啊!”


訳文:

「給料がどうしても上がらないんだけど、どうすりゃいい?」「まず上司と仲良くならにゃいかん。」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日紹介する敵戦計第四計「笑里藏刀(しょうりぞうとう)」は三十六計の中で現代社会において一番よく使われている策の一つと言えましょう。「笑里藏刀」、即ち顔は微笑んでいるけど、懐に鋭い刀を隠し持っているという意味です。現代中国語では和気藹々な見た目と裏腹に内心が腹黒く陰険で、悪意を持っている人や行為を指します。実は「笑里藏刀」という四字熟語と対になる上の句があります。「口蜜腹剣(こうみつふくけん)」と言い、口は蜜でも含んでいるように耳あたりのいい事ばかり言うのに、脇には短剣を忍ばせていて、相手が油断した瞬間襲うという似た意味を持ちます。


この「策」があまりにも沢山使われているからか、中国語には類似の表現が沢山あります。例えば「仏口蛇心」、「口是心非」、「心口不一」などがあります。こんな「ものはづけ」もあります。「礼儀正しそうなのに下心ありありなものは?鶏に新年の挨拶を送るイタチ。」中国ではイタチが鶏を食べるという共通認識があります。そのためイタチが鶏に新年の挨拶を送るのは100%「笑里藏刀」の策です。鶏の警戒心を解いて、チャンスを伺って食べるためで、決して誠心誠意で新年の挨拶を送っているわけではありません。日本の文化、特に武士道精神からすれば、相手を騙して、それを機に攻撃を仕掛けることは非常に卑怯な行為です。一方中華大陸では昔から戦争において「騙し合いは当たり前」を信奉しています。あくまで巧妙な策という認識です。日本と全くの逆ですね。


例えば中国の戦国時代に秦の国が領土拡張を図っており、地形が険しい軍事の要所である黄河崤山(こうざん)一帯を奪い取ろうとしていました。当時この一帯は魏の国の支配下にあり、崤山付近の呉城という城を魏昂(ぎこう)という武将が鎮守しています。秦の将軍商鞅(しょうおう)は自分が魏昂の旧友だったことを利用して、「笑里藏刀」策で落とす計画を立てました。商鞅はまず手紙を書きました。中身はこうです。「今私たちはそれぞれ自分の主君に仕えています。しかし昔の親交を考え、ここはやはり停戦して、和平条約を結ぶべきです。この件はとても重要なことなので一度会ってしっかりとお話をしたい。ついでに思い出話でもして楽しみましょう!」手紙を出した後、商鞅は更に自分から兵を撤退させました。


手紙を受け取った魏昂は和平を求める商鞅の想いを知り、加えて秦軍の撤退も確認できたので、とても嬉しくなりました。疑わずに会いに行きましたが、念のため三百名の兵士を連れて双方の陣営から一定の距離のある場所で商鞅と会いました。商鞅はわざとより少ない兵を連れて行った上、武器も携帯しませんでした。これで魏昂は完全に商鞅の誠意を信じたのです。話し合いが順調に進み、最後に商鞅は宴も開いて、魏昂一行をもてなしました。酒もそこそこ入った時、商鞅が事前に忍ばせていた伏兵がいきなり攻めてきて、魏昂はあっさり捕まりました。将を失った呉城も簡単に破られました。旧友に騙された魏昂の心の内はどうだったでしょうね。


やはりこの策は卑怯極まりないと言わざるを得ません。しかし不幸なことに、現代社会や世界を見ると、「笑里藏刀」の例を沢山見かけます。皆さんも思付く出来事があるのではないでしょうか。また人間関係においても「笑里藏刀」は時々現れます。例えば謙虚そうで自分のことをいかにも卑しく言い、相手のことをこれでもかと持ち上げる人がいますよね。その裏には実は極まりの悪いお願い事あるなど、企みがあることが多いです。もしくは相手を油断させるためという可能性もあります。或いは心では全く逆のこと、つまり自分が一番すごいと思っているけど、隠したかったというだけかもしれません。皆さんも是非「笑里藏刀」にお気を付けください!