あなたの知らない中国語!

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2021年7月16日(金) 每天五分钟 中国語リスニング 三十六计胜战记第六计“声东击西” 三十六計勝戦計第六計 「声東撃西」

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原文

今日のリスニング


大家好!今天小孙我继续来介绍三十六计胜战计第六计,也是胜战计的最后一计,叫“声东击西”。这个成语相当容易理解:声称打东边,实际打西边。也就是说以虚假的信息来欺骗敌人,让对方不知道自己真正的目的在哪儿。和昨天介绍的“趁火打劫”一样,这条计策也是“兵不厌诈”的一种体现。


这个成语在现代汉语中被广泛使用。比如体育运动中的“假动作”你就可以称其为是声东击西的战术。尤其像羽毛球、乒乓球、手球这样的项目。躲避球更厉害,球球都是声东击西。这个计策由于简单且实用,所以在古代战争的时候被大量使用,尤其是传递各种假情报这一招可以说是屡试不爽,在现代间谍战中也很常见。


举一个简单的例子。汉末时期的名将朱儁将黄巾军包围在一座叫作“宛”的城里,黄巾军闭门不战,死守城池。朱儁见此便决定使用声东击西之计。他把大军驻扎在宛城的西南角,并筑起堡垒,甚至搬来土石开始在城外堆土山,并且鸣锣击鼓做出一副要从西南角攻城的样子。黄巾军见势便把守城部队全都集中在西南角进行防御。可没想到朱儁带着精锐部队五千人奇袭宛城的东北角,一举攻破城池。这可以说是非常典型的声东击西了。


西汉著名的军事家韩信也采用这个战术获得过一次经典的胜利。秦灭亡之后,项羽和刘邦楚汉相争。楚国所控制的黄河边上的几个渡口和城市均为军事上的要害,对汉国的威胁很大,所以刘邦派韩信前去夺取这些阵地。韩信来到其中的一个大渡口“临晋关”之后发现对岸都是楚军,无法轻松渡河。于是韩信便决定使用声东击西之计。


他派自己的心腹大将带兵前往上游地区,找到一个楚军疏于防范的渡口。然后把封住口的木制的瓶子夹在木头之间制作了一种叫做“木罂”的船。因为有了这些封口的木头瓶子,船的浮力变得很大,所以每一条船上可以大大超载。就这样汉军用了很少的船便将大量的部队运过了河。而韩信自己则把大部队集结在临晋关,做出一副要从这儿渡河的样子,牢牢地吸引住了楚军的注意力。最终汉军大获全胜也是可以想得到的了。


像这样假情报上套着假情报的话,敌军真的难以分辨。所以说声东击西的最高境界就是各种假情报满天飞,让敌人什么都无法相信,什么战术都无法制定,处于一种完全混乱的状态。一旦达到了这样的状况,你说这仗还会打不赢吗?当然了,在现代生活当中声东击西完全就是一种不诚信的表现,使用的时候一定要注意哦!

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今日の単語とフレーズ


假动作

スポーツにおける「フェイク」という意味です。


例文:

八村垒漂亮的假动作骗过防守,上篮得分!


訳文:

八村塁がフェイクで守備を綺麗に騙して、レイアップして得点しました!

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日は引き続き三十六計勝戦計最後の計略でもあります、第六計「声東撃西」をご紹介したいと思います。この四字熟語もとても分かりやすいと思いますが、東から攻撃すると見せかけて、実際は西から攻撃するという意味です。つまり嘘の情報で敵を騙し、こちらの本当の意図を悟らせないという策です。昨日紹介しました「趁火打劫」と同じく、「戦に騙し合いは当たり前」の一つの表れです。


この四字熟語は現代中国語にも広く使われています。例えばスポーツにおいての「フェイク」も「声東撃西」と言えなくもありません。特にバドミントン、卓球、ハンドボールなどがそうですよね。ドッジボールはなおさらです。投げるたびに声東撃西しています。簡単に使える上に実用的な策だからこそ、古代の戦争で頻繁に使われてきました。とりわけ情報戦という形で度々成果を上げてきています。現代の諜報戦でもよく見かけます。


簡単な実例を挙げましょう。後漢末期の名将朱儁が「宛」という城にいる黄巾軍を取り囲いました。黄巾軍は城門を固く閉じ、籠城戦に出ました。これ見て朱儁は声東撃西の策を使うことに決めました。彼は大軍を宛城の南西側に展開し、要塞を築きます。さらに土と砂利を持ってきて丘を作る作業まで取り掛かりました。その後ドラムどドラを鳴らして、南西側から攻撃するぞという風に見せかけました。この勢いを見て黄巾軍も守備部隊を全部南西側に集めて、守備体制を敷きます。ところが朱儁が精鋭部隊五千人を率いて宛城の東北から攻撃を仕掛けて、一挙に城を落としました。典型的な声東撃西ですね!


前漢時代の著名な軍事家韓信もこの策で歴史上有名な勝利を収めています。秦が滅んだ後、項羽率いる楚の国と劉邦率いる漢の国が覇権を争っていました。楚が戦略の要所である黄河沿岸幾つかの渡口と都市を掌握していました。漢にとって脅威なので、劉邦韓信にそれらの場所を奪ってくるよう命じます。命令を受けて韓信はそのうちの「臨晋関」という大きな渡口に来てみると、向こう岸に楚軍が沢山駐留しているではありませんか。簡単に黄河を渡れないことを知った韓信は声東撃西の策に出ます。


韓信は先ず側近の将を上流に行かせ、楚軍があまり守備していない渡口を見つけさせます。見つけたら、口を封じた木製の瓶を木と木の間に挟んで「木罂」という特殊な船を作らせました。封をした木瓶があるので、船の浮力が格段に強くなって、大幅に過積載できるようになりました。このようにして漢軍は少ない船で大量の部隊を渡らせることに成功しました。一方韓信自身は変わらず臨晋関に本隊を集結させ、楚軍の目をしっかり引きつけます。最後に漢軍が大勝したことは想像に難くありません。


このように偽の情報にさらに偽の情報を被せていると、敵軍にとっては本当に判断しにくいです。このように声東撃西が達成しうる最高の効果はフェイクニュースを飛ばしまくることで敵を何も信じられない、どんな戦術も制定できない、完全に混乱状態に陥るという状況にさせることです。これが達成できれば、勝てない戦いはないでしょう?もちろん現代生活において声東撃西は完全に不誠実さの表れなので、使うときは細心の注意払ってくださいね!