通常版第50話 2021年春節特別番組/2021年春节特别节目
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通常版第50話 2021年春節特別番組/2021年春节特别节目
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通常版第50話 2021年春節特別番組/2021年春节特别节目
原稿
今日のニュースピックアップ
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今日の本文
大家好!中国人在春节期间有贴春联的习俗。春联故名思意就是春节期间贴的对联。家家户户都会在自己的家门上贴上红底黑字或红底金字的春联以示喜庆,并祈求新的一年的吉祥。
こんにちは!中国人は春節に「春聯」を貼る風習があります。名前の通り、春節に貼る対句や対聯なので、「春聯」と言います。どの家も赤い紙に黒い文字、または金色の文字で書かれた春聯を玄関に貼り、新しい一年の幸運を祈ります。
有关春联的来历最有名的一种说法认为春联来源于“桃符”。中国古代传说鬼域世界的入口“鬼门”在一座高山上,入口旁有一颗覆盖三千里的巨大的桃树。桃树下住着两兄弟名叫神荼和郁垒。他们负责检查出入鬼门的鬼魂,如发现危害凡人的恶鬼便会用芦苇做成的绳子绑起来拿去喂老虎。
春聯の由来について一番有名なのは「桃の札」から由来したという説です。中国古代の神話によると、鬼の世界の入り口である「鬼門」が高い山の上にあり、その横に三千里の広さにはびこる桃の大木がありました。木の下に神荼と鬱塁という兄弟が居て、鬼門を出入りする鬼をチェックします。人間に危害を加える鬼を見つけては葦の縄で縛り,虎に食わせると言います。
根据这个传说,民间就用桃木做成两块木板,上面分别写上神荼和郁垒的名字,或者刻上他们的画像,用芦苇做成的绳子挂在家门两侧,为的就是辟邪、驱灾。而随着时间的推移,人们开始用吉利的字句来代替两兄弟的名字,目的也逐渐变为求吉祥。
この伝説から、人々は桃の木で二枚の板を作り、それぞれに神荼と鬱塁兄弟の名前または肖像を刻みます。その板を葦の紐を使って玄関の両サイドに吊るし、邪悪なものと禍いを遠ざけていました。時間が経つにつれ、板に刻むものは次第に兄弟の名前からめでたい文字や文章に変わっていきました。目的も段々と幸運を祈ることに変わってきたのです。
再后来这些吉祥的字句就演变成了对句,成为了现在的春联。而两兄弟也没有完全消失。现在人们把他俩叫做“门神”,并把他们的画像贴在春联旁边,以求保护全家平平安安。就这样,挂桃木贴门神的习俗在宋朝和明朝时就已经十分普及了。
これらのめでたい文章が後の対句となり、今の春聯となりました。また神荼と鬱塁の兄弟も完全に消えたわけではありません。今彼らは門を守る神様「門神」となって、春聯の横にその肖像が貼られるようになりました。家の安全を守る意味合いがあります。このような桃札や門神を貼る風習は宋や明の時代に既に普及していました。
现在常见的春联主要由“上联”、“下联”和“横批”三部分组成。读法是先读上联,再读下联,最后读横批。因为中国古代文章的写法是从右往左写的。所以以前春联的贴法是上联在右,下联在左,横批在中间,横批从右往左读。
今現在よく目にする春聯は「上聯」、「下聯」、「横書き」の三枚の紙からなっています。読み方は、上聯、下聯、横書きの順です。古代中国では文章を書く時、右から左へと書いていきます。そのため、昔の春聯の貼り方は上聯が右、下聯が左、横書きが真ん中です。横書きも右から読みます。
不过在中华人民共和国成立之后书写的格式改为从左到右,因此最近有很多春联的贴法也反了过来。也就是上联在左,下联在右。横批还是在中间,但是变成了相反的从左往右读。每家有自己喜欢的贴法,不好说哪一种贴法正确。
しかし中華人民共和国が成立した後、書式は左から右へと変わりました。そのため、春聯の貼り方も左右逆になることが多くなりました。つまり上聯が左で、下聯が右です。横書きは変わらず真ん中にありますが、左から右へと逆方向に読むようになりました。現在はどちらの貼り方が正しいというわけではなく、家庭により異なります。
春联中最有趣也是最难的要素要数“对称”了。上下联的字数要相同,词组要对应,词性要一致,语法结构最好也能一样,连发音的平仄也有讲究。除了要押韵之外,上联的最后一个字一般为仄音,也就是除了平声以外的上声、去声和入声。而下联的最后一个字一般为平音,也就是一声。
春聯の文化の中で一番複雑で面白いのは「対称でなければならない」という点です。上聯と下聯の文字数が同じで、フレーズも対称的でなければなりません。言葉の品詞も一致させる必要があり、文構造もできれば同じ方がいいです。極めつけは四声合わせです。韻を踏まなければならないのはもちろんのこと、四声までルールがあります。一般的に上聯の最後の字は二声、三声、四声のみ、下聯の最後の字は一声とされています。
贴了春联自然就得摘春联。有关何时摘春联有各种说法,比较有名的有三种。“整年说”是说春联应该贴一整年,第二年贴春联的时候才更换。“过节说”是说过了正月十五元宵节之后就可以摘。
貼ったものはいつか必ず剥がします。春聯をいつ剥がすかについては諸説ありますが、有名な三つの説はこちらです。「通年説」では一年間ずっと貼ったままにすべきと主張しています。翌年新しい春聯を貼る時に初めて剥がすという事です。「春節まで説」ではお正月の十五日である「元宵節」を過ぎたら剥がしても構わないとのことです。
“自然脱落说”是说春联贴上去之后就不需要管,任其被风吹雨打,等春联自然脱落。而摘下来的春联怎么处理各地风俗也各不相同。比如有些地区会“烧春联”,即把摘下来的旧春联烧掉,寓意是将所有的旧年的晦气给烧掉。但也有地区认为春联是吉祥的东西,绝对不能烧。
「自然に落ちる説」ではわざわざこちらから剥がす必要はないと主張しています。雨風に打たれ、春聯が自然に剥がれ落ちるまで待ちます。また地域によって、剥がした春聯をどう処理するかについても風習が異なります。「春聯を燃やす」という地域もあります。剥がした春聯を燃やすことで、古い一年の悪い運気も一緒に燃やすという意味があります。しかし春聯はめでたい代物で、決して燃やしてはいけないという地域もあります。
最后来介绍两个冷知识。史上最长的对联叫做≪拟题江津县临江城楼联≫,共计1612个字,目前收藏于重庆市江津区的藏联阁中。而最难读的对联在山海关孟姜女庙内,上联“海水朝朝朝朝朝朝朝落”,下联“浮云长长长长长长长消”。你会读吗?
最後に要らない豆知識を二つご紹介します。史上一番長い対句は今、重慶市川津区にある楼閣に所蔵されているもので、計1612文字もあります。そして一番読みにくい対句は山海関にある孟姜女寺に飾られてあるものです。上聯「海水朝、朝朝朝、朝朝朝落」、下聯「浮雲長、長長長、長長長消」。読めますか?
今日の単語とフレーズ
1.红底黑字
意味は赤地に黒い文字、です。背景が〇〇の色で、上に書く文字が〇〇の色を表現したい時に使えます。例えば「背景が白で金色の文字」ですと「白底金字」と言います。
例文:“一般来说书法都是白底黑字的。但是如果要表现出喜庆的话,会使用红底黑字或红底金字。”
訳文:「普通書道は白地に黒い文字が多いですが、めでたさを表す場合は赤地に黒い文字か赤地に金色の文字を使います。」
2.喂老虎
意味は虎に餌をあげる、或いは虎に食わせる、です。文脈によって意味が違うのでご注意ください。動物園の飼育員さんに「你拿什么喂老虎?」と聞く時は「虎にどんな餌をあげていますか?」という意味になります。一方話を聞かない子供を脅す時に「不听话就把你拿去喂老虎」と言う時は「言うこと聞かないなら虎に食わせてやる」という意味になります。また中国では子供を怖がらせるために「虎に食わせる」と言ったりします。「鬼に食わせる」や「ライオンに食わせる」、「狼に食わせる」はあまり言いません。
例文:“你再不听话小心把你拿去喂老虎!”“妈妈妈妈我不敢了,不要把我拿去喂老虎!”
訳文:「これ以上話を聞かないなら虎に食わせてやるからね!」「ママ、ママ、もうしないから、虎に食わせるのはやめて!」
3.晦气
意味は悪い運気、ひどい目、です。
例文:“今天早上一出门就被乌鸦啄了,真晦气!”“在日本乌鸦可是幸运的鸟哦。”“你还真敢说,你也让乌鸦啄一下试试?”
訳文:「今朝出掛けたら烏に突っつかれたよ!本当ひどい目に遭ったわ!」「日本では烏は縁起のいい鳥だよ。」「よくそんなこと言えるね。君も一遍突っつかれてみる?」
4.冷知识
冷たい知識と書いて、意味はトリヴィア(トリビア)、雑学、豆知識、です。冷たいを意味する「冷」はここでは「あまり見ない」、「広く知られていない」という意味です。
例文:“告诉你一个有关汉字的冷知识。据说汉字总数超过8万5千个,其中常用汉字大约有5200个呢。”“这还真不知道!”
訳文:「漢字についての雑学を一つ教えよう。漢字は全部で8万5千個以上あると言われていて、そのうち常用漢字は約5千2百個あるんだって。」「それは知らなかった!」
その他
1.春聯のイメージ画像
イメージ画像1
イメージ画像2
2.桃札のイメージ画像
神荼(しんと)と鬱塁(うつるい)兄弟二人の名前が刻まれています。
3.門神のイメージ画像
4.「2021年春节联欢晚会」の雑技コーナー(Youtube)
35分あたりからです。
5.「対称」と「四声合わせ」を説明するために今日の話題に触れた春聯の一例
上联“牛年吉祥求富贵”,下联“一生健康保平安”,横批“新年新象”。
実はこれ、私の拙作です!w
6.一番読みにくい対聯。
上联“海水朝朝朝朝朝朝朝落”,下联“浮云长长长长长长长消”。
読み方:海水朝cháo,朝zhāo朝zhāo朝cháo,朝zhāo朝cháo朝zhāo落。浮云长zhǎng,长cháng长cháng长zhǎng,长cháng长/zhǎng长cháng消。
解説:ここの「朝」は二つの意味がります。①潮が満ちる(=潮)②あさ。ここの「长」も二つの意味があります。①わき上がる(=涨)②よく、いつも、しょっちゅう(=常)。
ですのでこの対聯の意味は下記の通りです。上聯:海の潮が満ちる。毎朝満ちる。朝に満ちては朝のうちに引く。下聯:雲がわき上がる。よくわき上がる。よくわき上がっては消える。
文字遊びが好きな文化ですね!
以上どうぞよろしくお願い致します。