あなたの知らない中国語!

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2022年2月16日(水) 每天五分钟 中国語リスニング 中文童话3 葫芦兄弟2 七色葫芦・下 中国語童話3 ひょうたん兄弟2 七色のひょうたん・下

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原文

今日のリスニング


大家好!上一集我们讲到了蛇精和蝎子精夫妇通过如意镜发现了老爷爷种的七个葫芦。蛇精看到蝎子精有些轻敌,便说道:“你可不能小看这神葫芦,我们吃了它多少苦头。如今穿山甲和老头把葫芦籽弄了出去,一旦瓜熟蒂落,我们就全完了!”蝎子精依旧不慌不忙:“诶,夫人,三日之内,我必挖其根,断其藤,摘取嫩葫芦送于夫人斟酒。”


蝎子精立刻派出了蜜蜂部队前往老爷爷家,蜜蜂部队抵达老爷爷家门前的空地之后纷纷开始向葫芦们射箭。嗖嗖嗖,蜜蜂们射出不少箭,但是葫芦很硬,箭根本就射不穿。葫芦们还展开了反击,就见绿葫芦吐出了火焰,把蜜蜂部队烧了个精光,只有一只蜜蜂逃了回去。


这时,外出采肥料的老爷爷和穿山甲回来了,老爷爷发现地上落了很多箭,急忙走近葫芦藤边询问道:“孩子们,出了什么事啊?”葫芦们争先回答说:“有妖怪,有妖怪。”这其中橙葫芦对爷爷说:“爷爷,您不要怕,三天之内妖怪还要来捣乱的。您老人家只要呆在屋里,千万不要出来。我们兄弟自有办法对付它的。”


到了夜晚,黑色的云雾遮蔽了月亮,让人感觉这是一个不寻常的夜晚。在黑夜的掩护下,小蜘蛛精开始在老爷爷家空地的上方织网,小蛇精们也开始向老爷爷的家进发。在这黑夜当中,唯有七个葫芦隐隐地闪着光,在夜里很容易被发现。突然,黑暗中闯出了一只野猪,野猪朝着葫芦藤突进,一头撞在了葫芦藤上。但是葫芦藤很硬,野猪的牙都断了还是没能撬动葫芦藤。这时橙葫芦一甩,把野猪打飞了。


老爷爷和穿山甲都没有睡,他们很担心地躲在家里,从门缝里观望外面发生的事情。接下来一条小蛇精爬到了葫芦藤上,想咬坏葫芦。可是葫芦太硬,蛇把牙齿都咬掉了,葫芦上却一点痕迹都没有。这时红葫芦和橙葫芦各自一甩,又把蛇给打跑了。老爷爷看了之后十分开心,葫芦们也觉得妖怪很狼狈,纷纷笑了起来。


这时又有一条小蛇精突然开始向葫芦藤吐火,想要烧掉葫芦藤。老爷爷看了十分着急,还好藤上的蓝葫芦开始吐水,把火给熄灭了。不过这条小蛇精不甘心,它憋足了气继续吐出大量的火焰。老爷爷看着急了,他怕葫芦被烧,于是拿起柴刀跑出门去,朝着小蛇精丢出了柴刀。柴刀正好击中了小蛇精的脖子,但是同时蜘蛛织的网从头上落下,把老爷爷给网住了。老爷爷挣脱不了网,被蜘蛛拉着网给拖走了。小蝙蝠精们就在附近待命,它们从蜘蛛处接过网,拎着装有老爷爷的网飞走了。葫芦们纷纷呼喊爷爷爷爷,但是无法阻止老爷爷被抓走。而穿山甲看到这一切突然钻入了地中不见了。


欲知被抓走的老爷爷的命运如何,穿山甲又为什么要钻地,敬请收听下一集,谢谢。

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今日の単語とフレーズ


不慌不忙

慌てず騒がず、落ち着いている様。


例文:

离火车出发只有5分钟了,可他还是不慌不忙地吃着泡面说:“不要着急,我经常坐火车,习惯了。”


訳文:

後5分で列車が出発するのに、彼は慌てずにカップラーメンを啜りながら「慌てるな。俺よく乗るから、慣れてるから心配しないで」と言いました。

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!前回では蛇と蠍の妖怪夫婦が如意鏡を通しておじいちゃんが育てている七つのひょうたんを見つけました。敵を甘く見ている蠍の妖怪を見て、蛇の妖怪は言いました。「この神聖なひょうたんを馬鹿にしてはいけない。今まで私たちはどれだけそれに苦しめられたことか。今穿山甲とこのおじいちゃんが種を持ち出した。一旦ひょうたんが成熟してしまったら、私たちは終わりだ!」それを聞いても蠍の妖怪は慌てず騒がずにこう言いました。「ダーリンよ、では三日以内に必ずその根っこを断ち、蔓を切り、まだ成熟していないひょうたんを摘んできて、ダーリンの盃にして差し上げよう。」


蠍の妖怪はすぐさま蜂の部隊を派遣しました。蜂の部隊がおじいちゃんの家の前の空地に着くなり、一斉にひょうたんを目掛けて矢を射ました。すっすっすっ、ぴゅっぴゅっぴゅっ、蜂たちは矢をいっぱい射ました。しかしひょうたんは硬かったので、まったく貫通できません。逆にひょうたんたちの反撃に遭いました。緑のひょうたんが炎を吹いて、蜂の部隊をほぼ焼き尽くし、逃げて帰ったのは一匹だけでした。


ちょうど肥料集めに出掛けていたおじいちゃんと穿山甲が帰ってきました。地面に大量の矢が落ちているのを見て、おじいちゃんは慌ててひょうたんたちに近づいて、「子供たちよ、何があったの?」と聞きました。ひょうたんたちは我先に「妖怪が来た!妖怪が来た!」と答えました。そのうち、橙のひょうたんはおじいちゃんに言いました。「おじいちゃん、心配しないでください。三日以内に妖怪たちはまた邪魔しに来ますが、その時は家の中に隠れて、絶対に外に出てこないでください。僕たち兄弟で対処できますから。」


夜になりました。黒い雲が月を遮って、何か良からぬことが起きそうな夜でした。暗闇に隠れて、小さな蜘蛛の妖怪はおじいちゃん家の空地の上空に網を編み始めました。小さな蛇の妖怪たちもおじいちゃんの家に向かって進軍を進めました。唯一この七つのひょうたんが暗闇の中でもぼんやりと光を発していて、非常に見つけやすいです。突然、暗闇からイノシシが出てきました。イノシシはひょうたん蔓に向かって突進し、ドンっとぶつけてきました。しかし蔓が丈夫なので、歯が折れるまでぶつけてもびくともしませんでした。しかも橙のひょうたんが自分を振り子のように大きく振り、イノシシに体当たりして吹き飛ばしました。


実はおじいちゃんも穿山甲も寝ていません。心配しながら家に隠れて、ドアの隙間から外で起きている出来事を覗いていました。次に小さな蛇の妖怪が蔓に登ってきました。ひょうたんを噛んで壊したいようです。しかしやはりひょうたんが硬かったので、蛇の歯が折れたのにひょうたんには全く傷がつきませんでした。そして赤と橙のひょうたんはまた自分を振り子のように振って、蛇を退けました。ドアの隙間から見ていたおじいちゃんはほっとして喜びました。妖怪たちの狼狽した姿を見て、ひょうたんたちも笑いました。


また一匹の小さい蛇の妖怪が来て、今度は蔓に向かって火を吹き始めました。ひょうたんたちを焼き殺す気です。見ていたおじいちゃんは心配しましたが、藍のひょうたんが水を吹き返し、火を消しました。ところがこの小さな蛇の妖怪が諦めず、力を込めてもう一度大量の炎を噴き出してきました。ひょうたんたちが焼かれるのを心配したおじいちゃんは焦りました。我慢できなくなって、彼は鉈を持って家から出ていきました。おじいちゃんは蛇に向かって鉈を投げつけ、見事に蛇の首を切りました。しかし同時に蜘蛛が頭上で編んでいた網が落ちてきて、おじいちゃんを捕らえました。おじいちゃんは網から出られず、網ごと蜘蛛の妖怪に引っ張られていきました。小さな蝙蝠の妖怪たちが待機しているので、蜘蛛たちから網を受け取り、おじいちゃんを捕まえたまま飛んでいきました。ひょうたんたちは「おじいちゃん!おじいちゃん!」と叫びましたが、阻止することができません。そしてすべてを見ていた穿山甲は静かに土の中に潜って、姿を消しました。


妖怪に捕まったおじいちゃんの運命が如何に。穿山甲は何故地面に潜り込んだのか。どうぞ次回をお聞きください。

2022年2月15日(火) 每天五分钟 中国語リスニング 四大佛教名山1 五台山・下 四大仏教名山1 五台山・下

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今日のリスニング


大家好!上一集我讲到了五台山的一些简介和最初建寺的时间。实际上建寺功臣迦叶摩腾和竺法兰选择在这儿建寺据说还有别的原因。《清凉山志》中记载:“在大塔左侧,有释迦牟尼佛所遗足迹,其长一尺六寸,广六寸,千幅轮相,十指皆现”。相传迦叶摩腾、竺法兰不仅发现了这个足迹,而且还发现了佛“舍利”。此外,营坊村这座山的山势奇伟,和印度的灵鹫山相似。由于这三种原因,故决定在此建寺。


说到五台山,其实这座山上的寺庙和其他三座佛教名山之间是有一个重要的区别的,那就是五台山是中国青庙和黄庙共处的佛教道场。按佛教传承之不同,寺院分为青庙和黄庙。青庙亦称和尚庙,僧侣大都为汉族,一般穿青灰色僧衣,称青衣僧。五台山大部分寺院属于青庙。青庙中又有十方庙和子孙庙之分。子孙庙按师徒关系实行家传制,外寺僧人不得在本寺担任职务。历史上五台山青庙多属子孙庙。而十方庙则可以接待四方来僧,在寺僧人亦可十方云游,组织管理实行选贤制。而黄庙亦称喇嘛庙,属于藏传佛教。信教喇嘛均穿黄衣,戴黄帽,称黄衣僧。五台山现有黄庙十二处。


大家都知道五台山是文殊菩萨的道场,其实文殊菩萨和五台山之间存在一个传说故事,我来给大家介绍一下。相传五台山原名五峰山,气候异常恶劣,冬天滴水成冰,春天飞沙走石,夏天酷热难当,农民们根本无法到田里种庄稼。文殊菩萨碰巧到这里传教,看到人们遭受苦难,决定改变这里的气候。


文殊菩萨了解到东海龙王那里有一块神石叫“歇龙石”,可以把干燥的气候变得湿润。于是他变成一个化缘的和尚,到龙王那里借歇龙石。文殊菩萨来到东海,见龙宫外面果然有一块巨石。还没有走到跟前,已经感觉到一股凉气迎面扑来。文殊菩萨见到龙王,说明来意。龙王很抱歉地说:“大法师借什么都行,唯独这块歇龙石不能借。因为它是花了几百年工夫从海底打捞上来的,清凉异常。龙子们每天工作回来,汗水淋漓,燥热难耐,便在上面歇息养神。你若借去,龙子们就没有歇息的地方了。”文殊菩萨反复说明自己是五峰山的和尚,是为了造福于人间特地来求援的。


龙王有点不耐烦了,他想了一个办法要把这个和尚支走。龙王估计这位老和尚一人无法将石头运走,便假装答应说:“没办法,你这么想要借那就借给你吧。不过神石很重,你如果能拿得动,就拿走吧!”文殊菩萨谢过龙王,走到神石跟前,口念咒语,立刻使巨石变成了小小的弹丸。文殊菩萨将弹丸塞进袖筒,然后飘然而去。老龙王惊得目瞪口呆,后悔莫及。文殊菩萨回到五峰山后把神石安放在山中间的一条山谷中,奇迹发生了:五峰山立刻变成一个清凉无比的天然牧场,之后五峰山也改名叫作清凉山了。


五台山作为四大佛教名山之首经历历史上多次“灭佛”事件,不过到现在依旧是一个十分值得一去的旅游胜地。门票虽然不便宜,不过你还可在这儿品尝到比如肉片炝香蘑、小鸡炖台蘑等名菜,推荐大家一去哦!

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今日の単語とフレーズ


值得一去

行く価値がある、という意味です。


例文:

“昨天去哪儿玩了?”“那地方不怎么样,不值得一去。还是上次去的箱根温泉旅店不错,值得一去。”


訳文:

「昨日どこ遊びに行った?」「ダメなところだったよ。行く価値なかったわ。前に行った箱根の旅館のほうがいい。あそこなら行く価値あるよ。」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!前回では五台山の簡単な紹介と最初にお寺を建てた時期についてご紹介しました。実はお寺を建てた二人、迦葉摩騰と竺法藍がここを選んだ理由は他にもあります。≪清涼山志≫の中で、「大きな塔の左側に釈迦が残した足跡あり。長さ一尺六寸、幅六寸、千幅輪相(釈迦の三十二変化うちの一変化)、十本の指がはっきり見える」という文章が記載されています。また二人はこの足跡を発見しただけでなく、仏の「舎利」をも発見したと言われています。更に山の形状が独特で、インドの霊鷲山(釈迦が説法した場所)に酷似しているそうです。この三つの理由でここを最初のお寺を建てる場所に選んだという。


五台山のお寺と他の三つの仏教名山との間にある決定的な違いが存在します。それは「青いお寺」と「黄色いお寺」が共存している点です。仏教の伝承の違いによって、お寺は青いお寺「青寺」と黄色いお寺「黄寺」に分かれます。「青寺」は別名「和尚寺」で、僧侶のほとんどが漢民族です。青灰色の僧衣をまとい、青衣僧と呼ばれます。五台山の大部分のお寺は「青寺」です。「青寺」には更に「十方寺」と「子孫寺」とに分かれます。「子孫寺」は師弟関係の内部で伝承していく制度を取り、外部の僧侶はお寺で仕事をすることはできません。これが五台山の「青寺」の大部分を占めます。それとは違い、「十方寺」はあらゆる場所から来る僧侶を受け入れることができます。在籍している僧侶も外へ行脚し修行することができます。組織も選挙制度を導入しています。一方、「黄寺」は「ラマ寺」で、チベット由来の仏教系統に属します。所属しているラマたち(お坊さんと同じニュアンス)は黄色い法衣を着、黄衣僧と呼ばれています。今五台山では十二か所の「黄寺」が存在します。


ご紹介したように、五台山は文殊菩薩の道場です。実はこれには伝説があるのです。昔、五台山は「五峰山」と呼ばれ、気候や環境が異常に劣悪でした。冬は寒く、滴る水滴があっという間に氷となり、春は風が強く、砂埃がひどかったそうです。また夏も大変な酷暑で、農民たちは畑で作物を作ることもできません。そこに文殊菩薩が説法しに来ました。人々が受けた苦難を目の当たりにし、ここの気候を変えることを決めました。


噂では東の海の龍王が不思議な石「歇龍石」を持っていて、その石は乾燥した気候を潤すことができると言われています。そこで彼は行脚しているお坊さんに変身し(身分を隠したという意味です)、龍王のところへ石を借りに行きました。東の海に着くと、竜宮の外に巨大な石が置かれていました。まだかなり遠いのに、既に涼しい気配を感じることができました。文殊菩薩龍王に会って、訪ねてきた目的を打ち明けました。龍王は申し訳なさそうに「法師さんよ、あなたが何を借りようと問題ありませんが、唯一この石だけはお貸しすることはできません。これは数百年掛けて海底から拾い上げた石で、非常に涼しいものです。私の子供や手下たちが仕事から汗だくで帰ってきたらこの石で涼を取っています。もし貸してしまったら、彼らの休み場所がなくなってしまいます。」と言いました。しかし文殊菩薩は粘りました。自分が五峰山のお坊さんで、人間に幸福をもたらすために助けを求めていることを強調しました。


そろそろうんざりしそうなので、龍王はある方法を考えてこの面倒くさいお坊さんを帰らそうとしました。こんなでかい石を老いぼれたお坊さん一人で持って帰ることなどできやしないと思い、龍王はこう言いました。「仕方ありませんね。こんなに欲しいなら持って行ってもいいですが、何分とても重い石です。もしお一人で持って帰れるなら持って帰って構いませんよ。」文殊菩薩龍王に礼を言い、石の前に来て呪文を唱え始めました。あれ、石が小さな玉ぐらいの大きさまで縮んだではありませんか。文殊菩薩はそれを袖の下に入れ、帰りました。龍王は後悔するのも遅く、目を見開いて驚くばかりでした。文殊菩薩はこの石を五峰山の真ん中にある谷に置いたら、奇跡が起こりました。五峰山はたちまち涼しい天然牧場になりました。それからここは五峰山ではなく、清涼山に改名したそうです。


五台山は中国「四大仏教名山」の筆頭として幾度の「滅仏(仏教粛清)」事件を経験してきましたが、やはり行く価値のある観光地だと思います。チケットは決して安くありませんが、「椎茸と豚肉の炒め物」や「若鳥とキノコの煮込み」など独特な料理も味わえるので、行くことをお勧めします。

2022年2月14日(月) 每天五分钟 中国語リスニング 成语故事5 画龙点睛 四字熟語の物語5 画龍点晴

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大家好!今天我要给大家介绍一个成语叫“画龙点睛”。这儿的“点”是画的意思,“睛”是眼睛的意思。画一条龙当然要画眼睛啦,这么理所当然的事情为什么会成为成语呢?其实这里面是有这样一个传说的。


南北朝时期,南朝当中的梁朝有位著名的画家名叫张僧繇,他的画特别传神。皇亲贵族,富商大贾都争相索求他的画。传说有一年,张僧繇奉梁武帝之命,前去金陵安乐寺的墙上画四条金龙。不愧是当代著名的画家,张僧繇仅花了三天就画出了四条活灵活现、威风凛凛的龙。这四条龙栩栩如生、惟妙惟肖,看上去与真龙没有什么差别。一时之间,围观的人都大为惊叹。


然而当人们凑近细看时,才发现这些龙全都没有眼睛。这样明显的缺陷让大家感到非常不解,纷纷请求张僧繇为龙添上眼睛。张僧繇却只是微笑,就是不给龙画眼睛。这件事惊动了梁武帝,皇帝觉得这龙没眼睛不是一回事儿,于是便下令让张僧繇画上眼睛。不得已,张僧繇只好答应先给其中两条龙画眼睛。他当着众人的面,提起笔轻轻地给墙上的龙点上了眼睛。


刚画完,不可思议的事发生了:天空忽然乌云密布,紧接着一阵电闪雷鸣,在狂风暴雨中,那两条龙竟然变为了真龙凌空飞起,最终消失在云层中。众人全都惊得目瞪口呆,等云散天晴时,大家看到雪白的墙壁上只剩下两条没有画眼睛的龙了。在那之后,再也没有人求张僧繇给龙添眼睛了。


这就是“画龙点睛”这句成语的来历。这个成语一般指说话或写文章时在关键的地方用上关键性的、精辟的一两句话,点明要旨,可以使内容更加生动有力。从这个意思引申出去,“画龙点睛”还被用来比喻做任何一件事情只要关键的那一步没有做好,可能一切都会等于零。做事要重视事物的关键点,画好重要的点睛之笔,事物才能变得圆满。如果缺少了这一笔,事物可能会失去光彩。


同样是给画好的事物添上一笔,“画龙点睛”和上一次我介绍的成语“画蛇添足”正好相反,一个是添上重要的一点,另一个却是加上多余的一笔。希望大家不要做“画蛇添足”的人,而要做“画龙点睛”的人哦。

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今日の単語とフレーズ


不得已

仕方なく、という意味です。


例文:

半泽直树正在销毁文件的时候金融厅的黑崎检察官突然冲进了房间。不得已,半泽只能把文件交给黑崎。


訳文:

半沢直樹が書類を処分している最中に金融庁の黒崎検査官がいきなり部屋に入ってきた。仕方なく、半沢は書類を彼に渡した。

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訳文

今日のリスニング


皆さんこんにちは!今日ご紹介する四字熟語は「画龍点晴」です。ここの「点」は「描く」という意味で、「晴」は「瞳」や「目」という意味です。龍を描く時は当然目も描かなければいけません。このような当たり前のことが何故四字熟語になったのでしょうか。実はこんな伝説があったのです。


南北朝時代(日本のではなく中国の南北朝時代)、南朝の梁の時代に張僧繇という著名な画家が居ました。彼が描いた絵は迫真的で、まるで本物に見えると言われています。皇族や貴族、豪商などが競って彼の絵を手に入れようとしました。ある年、張僧繇は梁の武帝の命に従い、金陵安楽寺(現在の南京辺りにあったとされています)の壁に金の龍を四尾描くことになりました。流石は当代随一の名画家で、張僧繇は僅か三日で威風堂々と、また生き生きとした龍を四尾完成させました。どれもまるで本物のようで、とても素晴らしい作品でした。噂を聞いて、その絵の近くに野次馬たちが集りました。


しかし近くで見てみると、どの龍にも目玉が描かれていないことが分かりました。こんな明らかな欠陥を残すなんて、みんなとても不可解に思いました。野次馬たちは張僧繇に龍の目を足すようにお願いしましたが、張僧繇は微笑むばかりで、目を描こうとしません。やがてこのことが梁の武帝の耳に届きました。目がないのはやはり様にならないので、武帝は目を描くように命令を出しました。仕方なく、張僧繇は四尾の内の二尾に目を描くことを承諾しました。彼はみんなが見ている中で筆を取り、軽やかな手つきで龍に目を足しました。


目を描き終わった途端、不思議なことが起きました。それまで晴れ渡っていた空に急に黒い雲が集まり、雷と稲妻が続きました。暴風雨の中で、二尾の龍はなんと本物の龍となり、飛び上がり、雲の向こうへと姿を消しました。見ている人たちは皆呆気にとられていました。雲が散り、再び晴れた時、白い壁には目の描いていない龍が二尾残っているだけでした。それから張僧繇に目を描くなんて頼む人は誰一人居なくなったそうです。


これが「画龍点晴」という四字熟語の由来です。一般的には話をする時や文章を書く時に、肝心なところに肝心な素晴らしい一言を足すことで主旨を明らかにし、文章に色を付けることの喩えで使われています。またここから派生して、どんなことも肝心な部分をしくじるとすべてダメになるという喩えとしても使えます。キーポイントを重視し、「目を描く」重要なステップをしっかりこなして初めて物事は成し遂げられます。この「目」が欠けていると、物事は輝きを失いかねません。


同じく描き終わった物に何かを足すことでも、「画龍点晴」と前回ご紹介しました「画蛇添足」とは正反対です。片方は重要な「一点」を足すという意味で、もう片方は余計な物を足してしまうという意味です。皆さんも「画蛇添足」する人ではなく、「画龍点晴」する人になるよう心がけてくださいね。

2022年2月11日(金) 每天五分钟 中国語リスニング 中国民间神话故事6 精卫填海 中国神話6 精衛、海を埋める

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大家好!今天我要给大家介绍的神话故事叫“精卫填海”。


传说炎帝有一个小女儿,名叫女娃,是他最钟爱的女儿。有一天,女娃驾着小船到东海去游玩时遇到海上起风浪,像山一样的海浪把小船打翻,女娃不幸淹死在海里,永远回不来了。炎帝固然挂念他的女儿,但他的光和热无法使她死而复生,只好独自悲伤。


可是女娃自己不甘心就这样死去,她的灵魂变作了一只小鸟,名叫“精卫”。精卫长着花脑袋、白色的喙、红脚爪,外观有点像乌鸦,住在北方的发鸠山。她复生是因为她恨无情的大海夺去了她年轻的生命,因此她每天都会飞到西山去衔一粒小石子,或是一段小树枝,然后展翅高飞,一直飞到东海。她在波涛汹涌的海面上盘旋着,把石子或树枝投下去。


一只海燕很好奇,便问精卫为什么要这么做。精卫说:“我要把这大海填平。”奔腾着的大海咆哮着嘲笑道:“小鸟儿,算了吧。你这工作就算干上一百万年,也休想把我填平。”精卫在高空中答复大海:“那我就干上一千万年,一万万年,干到宇宙终结,世界末日,我也要把你填平!”“你为什么恨我如此之深呢?”“因为你夺取了我年轻的生命,将来还会有许多年轻无辜的生命要被你无情地夺去,所以我一定要填平你。”据说直到今天,精卫还在重复着她的工作,从不休息。


这就是“精卫填海”的故事,一般来说在现代汉语中,这个神话故事被认为体现了一种坚持不懈的精神和百折不挠的毅力。不过也有的人认为这个故事表现的是对大自然的一种征服欲,有点像之前我们介绍的“夸父追日”。也有人认为这是一个主要体现了“复仇”的故事,说法众多。包括还有人分析其实女娃不是淹死的,而是被住在东海里的龙王给弄死的。而这条龙王正是传说中后来被黄帝击杀,扒皮做成震天鼓的那条龙。到底谁的分析是对的呢?谁也不知道。

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今日の単語とフレーズ


复仇

復讐、敵討ちという意味です。


例文:

“你、你为什么要这么做?”“社长,我的父亲是被你害死的,我进到这个公司里就是为了复仇。我等这一天已经等了很久了!”


訳文:

「き、君、何故こんなことをするんだ?」「社長、私の父親はあなたに殺されました。この会社に入ったのは復讐のためです。この日をずっと待ち望んでいましたよ!」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは。今日は「精衛、海を埋める」という神話についてご紹介したいと思います。


昔、炎帝(別名神農氏)の一番下の娘で「女娃」という子が居ました。ある日、女娃は小舟を漕いで東の海に遊びに行きました。しかし海が荒れ、山のような高波が小舟をひっくり返し、女娃は不幸にも海に溺れて、帰らぬ人となりました。炎帝は悲しかったですが、彼の持つ炎の力では娘を復活させることはできませんでした。


ところが女娃自身が自分の死を受け入れられず、なんと魂が一羽の小鳥になりました。その名を「精衛」と呼びます。精衛は頭は虹色で、嘴は白く、爪は赤いです。外見は鴉に似て、北にある髪鳩山に住んでいるとされています。彼女が蘇った理由は海が自分の命を奪ったことに恨みを持っていたからだそうです。そのため、彼女、つまり精衛は毎日西の山から小石や小枝を加えてきて、東の海まで飛び、荒れる海の上空を旋回し、小石や小枝を海に投げ入れました。


これを見た一羽のミズナギドリは不思議に思って精衛に何故そのようなことをするのかと尋ねました。精衛は答えました。「私はこの大きな海を埋めて、平地にしたいのです。」荒れる海が吼え声を発しながらその答えに笑いかけました。「ちっぽけな鳥よ、やめとけ。百万年やっても俺を埋めることはできやしないよ。」「じゃ私は一千万年、一万万年、宇宙の終焉まで、世界の終わりまでやってあなたを埋めますわ!」精衛は上空から返事しました。「何故お前は俺をこんなに憎むんだい?」「あなたが私の若い命を奪ったからです(日本語では決して「自分は若いんだ!私の若い命を奪って…」などという言い方はしませんが、ここはあえて中国語の通りに翻訳しました)。これからも沢山の若い命があなたに奪われます。だから埋めなければいけないのです。」今でも精衛は毎日これを繰り返していると言われています。一日も休まずに。


これが「精衛、海を埋める」の神話です。現代中国語において、一般的にこの話はたゆまぬ努力をし続けることや、いくら挫折しても立ち直ることを賛美する意味があるとされています。しかし他の解釈も存在しており、例えば前紹介した「夸父、太陽を追いかける」と同じく、大自然への征服欲を表していると見る人もいます。また主に復讐を書いていると主張する人もいて、説は様々です。中にはこう分析する人もいます。実は女娃は溺れて死んだのではなく、東の海に住んでいた龍王に殺されました。犯人の龍王は伝説の中で黄帝の手によって殺められ、その皮で天地に音が届く太鼓が作られたという。一体どの説が正しいでしょうね。

2022年2月10日(木) 每天五分钟 中国語リスニング 我的童年・寺庙情节5 私の少年時代・寺院愛5

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原文

今日のリスニング


大家好!上一次我聊到了中国普通寺庙上午的时间安排。因为早上起床和吃饭很早,所以一般的寺院会在上午十点半吃午饭。吃完饭后会有一个较长的休息,然后在大约一点半左右开始下午的工作。


因为下午一般情况下大约三点至三点半左右就会进行晚功课,而功课是寺庙当中每一天绝对不可或缺的部分,不能因为任何理由而不做。所以下午留给其他工作的时间只有大约两个小时左右,在这两个小时里小寺庙的话一般会和上午一样,做一些“普通佛事”。而比较有名的大寺院则不会做所谓的“普通佛事”,和尚们一般会参与各个大殿和庙内设施的管理。因为大寺院香客很多,所以包括维持纪律、受理捐赠、打扫卫生等都需要安排人手。


中国的寺庙虽然不需要缴税,但是反过来也得不到政府的补贴,也就是说寺庙本身需要自己赚取运营所需的所有资金,包括和尚们的工资,寺庙的维护费用等。这个运营资金对于有名的大寺院来说很轻松,因为大寺院除了香火旺盛之外,往往会有很多有钱人进行大笔的捐赠和赞助,不缺钱。而小寺庙就不一样了,在没有大笔捐赠的情况下, 小寺庙赚钱的主要方法就是“普通佛事”,香客付钱让和尚们帮你在庙里作佛事进行各种你所需要的祈祷。这就是为什么小寺庙不仅在上午,而且在下午仅有的时间里也要做法事的原因,也是为什么大寺庙不做“普通佛事”的理由。所以小寺庙里的和尚要比大寺庙里的和尚要辛苦,但是大寺庙里的和尚却往往工资要高。


三点半左右开始的晚功课持续约一个小时之后,到了四点半,寺庙开始进入晚餐时间。吃完晚饭之后小寺庙会安排一些给“往生”的“普通佛事”。所谓给“往生”就是给那些已经去世的人做佛事,包括鬼、阴魂等阴曹地府里的人。比如“蒙山”、“炎口”就是这一类的佛事。如果没有特殊安排就进入休息时间,毕竟每天起的都很早嘛。顺便说一下一天所有的佛事结束叫做“迴向”。


另外有一点要说一下的是特别是小寺庙每天安排的普通佛事都可能会不同,所以上面所说的时间都有可能发生微调。比如早上佛事多的话吃饭时间就略微后调,下午佛事多的话晚功课就改在晚饭之后做,等等。而大寺院因为上述的理由晚上也是同样不做“普通佛事”的,和尚们会各自自由地利用晚上的时间坐坛念经、学习佛经里的内容、参悟各种道理等。

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今日の単語とフレーズ


留给〇〇的时间只有〇〇

〇〇に残されている時間は〇〇しかない、という意味です。


例文:

我看了一眼手表,已经三点半了,留给我的时间只有三十分钟了。可是阅读还有三篇文章,作文也还没有写,这该怎么办?


訳文:

時計を見た。もう三時半だ。自分に残されている時間は三十分しかない。なのに読解問題で後三つも文章が残っているし、作文もまだ書いていない。どうしよう?

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!前回では中国の普通のお寺の午前中のスケジュールについてお話ししました。起床と朝食の時間が早いので、お寺では一般的に午前十時半に昼食を取ります。昼食の後に長めのお昼休憩をはさんで、約一時半ぐらいに午後の仕事が始まります。


午後の部では大体三時から三時半ぐらいの間に「夜のお勤め」を始めます。この「お勤め」というのはお寺にとって毎日の必須科目で、いかなる理由があろうと欠かすことはできません。そのため、午後他のお仕事に残されている時間は約二時間しかありません。この二時間を使って、小さいお寺は午前中と同じように「普通の法事」を執り行ったりします。一方有名で大きなお寺ならこの「普通の法事」はせず、お坊さんたちは本堂など寺院内の各施設の管理に時間を割きます。何故なら大きなお寺だと参拝客が多いので、秩序の維持、寄付の受付、お掃除など人手が要るからです。


中国のお寺は納税の義務がない代わりに、政府からの援助も受けません。つまりお寺は自分自身で運営に掛かる資金を稼ぐ必要があります。お坊さんたちの給料やお寺の維持費などのことです。この運営資金の確保は大きなお寺にとっては楽勝です。何故なら参拝客が多いほか、お金持ちたちが巨額の寄付をしてくれるからです。ところが小さいお寺はそうはいきません。大きい金額の寄付がない分、檀家さんからお金をもらって言われた通りの祈祷をする「普通の法事」からの稼ぎに頼るしかありません。小さいお寺が午前中だけでなく、午後の貴重な時間にも法事をやらなければいけない理由、同時に大きなお寺は「普通の法事」をやらない理由もここにあります。それ故に小さいお寺に勤めているお坊さんのほうがしんどいです。なのに給料は大きなお寺のお坊さんより低いです。


三時半ぐらいから始まる「夜のお勤め」が約一時間で終了し、四時半に夕食の時間に入ります。夕食後、小さいお寺では「往生」のための「普通の法事」を入れることがあります。「往生」のための法事というのは死んだ人のための法事のことです。鬼、霊魂など地獄に住んでいる者たちも入ります。例えば「蒙山」や「炎口」などと呼ばれる法事がこの類に属します。夜の法事がなければ夕食後そのまま休憩時間に入ります。毎日朝早いですしね。因みに一日すべての法事が終わったことを「廻向」と言います。


一つ付け加えなければならないのは、特に小さいお寺では毎日の法事の内容が異なるため、上述のスケジュールに変更が生じる可能性があることです。例えば午前中の法事が多い時はお昼の時間が少しずらされたり、午後の法事が多い時は「夜のお勤め」が夕食の後に行われることがあります。一方、大きなお寺では上記の理由で夜も「普通の法事」を行いません。お坊さんたちは夜の時間を利用して自由に本殿などに座り念仏したり、お経の勉強をしたり、様々な理を悟ってみたりなどして過ごしているそうです。

2022年2月9日(水) 每天五分钟 中国語リスニング 中文童话3 葫芦兄弟2 七色葫芦・中 中国語童話3 ひょうたん兄弟2 七色のひょうたん・中

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原文

今日のリスニング


大家好!上一集我们讲到老爷爷从山洞里取来的葫芦籽在家门口急速成长,很快就长出了七个七彩的葫芦,红橙黄绿青蓝紫,每个葫芦里都传出小孩子叫爷爷的声音。老爷爷听了之后十分开心,他一边抚摸着葫芦一边叫乖孩子。


“这穷山沟里啊,到处都是石头,缺水少肥。”老爷爷激动地对葫芦们说道,“以后啊,我一定想办法,给你们多浇水,多加肥,让你们啊,能快快地长,啊。”葫芦里的娃娃们听到老爷爷说的话之后纷纷说“谢谢爷爷,谢谢爷爷”。


话表两头,我们再来看看葫芦山附近的另一座山里正在发生的事情。就见这座山不知何时出现了一扇大铁门,打开铁门,里面是一个宽敞的山洞,一条巨大的雌蛇精正在扭动着腰肢跳着舞。这蛇精穿了一身人穿的衣服,头幻化成了人类女性的脸,梳着高高的发髻,白皮肤瘦身,乍一看还挺漂亮。在她的附近有一个石桌子,桌子上摆满了丰盛的菜肴,一只雄蝎子精正在喝酒作乐。这不正是从葫芦山里逃出去的两个妖精吗?


往周围一看,这个洞里可不止这两只妖精。正在跳舞的蛇精身旁有一只小蛤蟆精正在呱呱地给蛇精伴唱,头顶上则有小蜘蛛精在拨弄蛛网弹琴给蛇精伴奏,空中则有不少小蝙蝠精在给蛇精伴舞,地面上也有一些小蜥蜴精和其他小蛇精们陪蛇精一起跳舞。而一群小蜜蜂精们则拿来了酒给蝎子精倒酒。这些妖精们似乎是在庆祝蛇精和蝎子精顺利逃出葫芦山。


蛇精一边得意洋洋地跳舞,一边秀了秀手里拿着的金柄镶玉的如意,看来这个如意是她的宝贝。这时小蝙蝠精们送来了食物,先是一只兔子。蝙蝠精们从空中把兔子丢下,蛇精一口就把兔子吞了下去。再是一只小鹿,这次蛇精没有接住,小鹿落地后赶紧逃跑。眼看小鹿就要逃出洞去了,只见蛇精拿起如意,呼地吹了一口气,如意就发出一阵旋风,冻住了小鹿。这不就是妖怪逃出葫芦山时万物都被冻住时的景象吗?原来妖怪是用的这个如意宝贝施的法。


这妖怪的宝物可不止这一个,就见一旁一只蜈蚣精的身边放了一个长得像水晶石一样的如意镜。蛇精跳舞跳累了,正好走到如意镜前。如意镜镜面一闪,镜子里显示出了老爷爷家门前的葫芦藤和七个葫芦。蛇精一看大惊失色:“啊,这些该死的葫芦,是从什么地方冒出来的?”蝎子精也慌了:“这,这,这,这是怎么回事?”这时如意镜里的镜头一转,只见老爷爷和穿山甲正在给葫芦藤耕地施肥。蛇精大怒:“好啊,原来是这个家伙在给我们捣乱。”这些蝎子精不慌不忙地说:“夫人,这葫芦枝叶幼嫩,果实不坚,趁现在前去铲除,为时不晚。 ”原来这蛇精和蝎子精是夫妻。


葫芦们现在成了妖精们的目标,妖精们会使用什么手段来搞破坏呢?我们下集再讲。

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今日の単語とフレーズ


乍一看

パッと見。話し言葉寄りです。


例文:

“妈妈切番茄的时候番茄汁溅了一脸,乍一看还以为是杀人现场呢,吓死我了。”


訳文:

「お母さんがトマトを切る時に汁が顔に飛び散ってしまって、パッと見殺人現場に見えてびっくした。」

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!前回はおじいちゃんが洞窟から取ってきたひょうたんの種が家の前の空地で急成長し、七つの違う色のひょうたんが実った話をしました。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、どのひょうたんからも子供が「おじいちゃん!」と叫ぶ声が聞こえます。それを聞いておじいちゃんはとても喜びました。ひょうたんたちを撫でながら「いい子だ」と声を掛けました。


「この貧乏な山はあっちこっち石だらけで、水や肥料があまりないんだ。」おじいちゃんが言いました。「けどわしがなんとかして、お前らに沢山水をやり、肥料を与える。そうしたらお前らも早く成長できる、な!」ひょうたんの中のあかちゃんたちはおじいちゃんの言葉を聞いてみんな「おじいちゃん、ありがとう。」といいました。


こっちの話はさておき、ひょうたん山近くのもう一つの山で今何が起きているかを見てみましょう。この山にはいつの間にか大きな鉄の扉ができていました。扉を開くと中はひろーい洞窟になっています。巨大な雌の蛇の妖怪が腰をくねくねひねって踊っている最中です。この蛇の妖怪は人の服を着て、頭も人間の女性に化けています。髪を高く結って、肌も白く細身で、パッと見美人に見えます。彼女の近くに石のテーブルがあって、その上に豪華な料理がいっぱい置いてあります。雄の蠍の妖怪がお酒を飲みながら楽しんでいます。奴らはひょうたん山から逃げ出した二匹の妖怪ではありませんか?


周囲を見回すと、洞窟にいるのはこの二匹の妖怪だけではありません。踊っている蛇の妖怪の隣に小さなガマの妖怪がいて、ケロケロとダンスに合わせて歌っています。頭上では小さな蜘蛛の妖怪が網を琴のように弾いて伴奏しています。空中には沢山の小さな蝙蝠の妖怪たちがバックダンサーとして一緒に踊っています。地面では小さな蜥蜴の妖怪たちとほかの小さな蛇の妖怪の手下たちが蛇の妖怪と一緒に踊っています。また小さな蜂の妖怪たちはお酒を運んできてサソリの妖怪に注いであげています。この妖怪たちは蛇の妖怪と蠍の妖怪がひょうたん山から逃げ出したことを祝っているようです。


蛇の妖怪は得意げに踊りながら、手に持っている金の取っ手で玉を埋め込んでいる如意をちらちら見せびらかしていました。これが彼女の宝物のようですね。ここで小さな蝙蝠の妖怪たちが食べ物を運んできました。まずは兎です。蝙蝠の妖怪たちは空中から兎を投げ落として、蛇の妖怪はそれを口でキャッチして一口で飲み込みました。次は小鹿です。しかし今度は蛇の妖怪は上手くキャッチできず、小鹿が地面に落ちてしまいました。逃げるチャンスだと思って、小鹿は走り出しました。もう少しで洞窟の出口に着く時に、蛇の妖怪は如意を手にし、ふうっと息を吹きかけました。すると如意から旋風が巻き起こり、小鹿を凍らせました。妖怪がひょうたん山から逃げ出した時に万物が凍った時と同じではありませんか。妖怪たちはこの如意を使ったわけですね。


実は妖怪の宝物はこの如意だけではありません。近くの蜈蚣の妖怪の隣に水晶石のような如意鏡が置かれています。蛇の妖怪が踊り疲れて、如意鏡の前に来ました。ちょうどその時如意鏡が光って、おじいちゃんの家の前のひょうたんの蔓と七つのひょうたんを映し出しました。蛇の妖怪がびっくりして顔色を変えました。「この死にぞこないのひょうたんめ、どこから湧いてきたんだ?」蠍の妖怪も慌てました。「こ、こ、こ、これはどういうことだ!」その時、如意鏡がまた別のシーンを映し出しました、おじいちゃんと穿山甲が土を耕し、ひょうたん蔓に肥料をあげているシーンです。これを見て蛇の妖怪が怒りました。「おう、こいつらが邪魔をしているわけだ。」蠍の妖怪は慌てず騒がずに言いました。「ダーリン、このひょうたんはまだ幼いし、果実もまだ硬くない。今から潰しに行けば、全然遅くない。」この二匹の妖怪は夫婦なんですね。


ひょうたんたちは妖怪のターゲットとされてしまいました。妖怪たちはどのような手口で襲ってくるのでしょうか。次回でお話しします。

2022年2月8日(火) 每天五分钟 中国語リスニング 四大佛教名山1 五台山・上 四大仏教名山1 五台山・上

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原文

今日のリスニング


大家好!从今天开始我将给大家逐次介绍一下中国著名的“四大佛教名山”,它们分别是山西五台山、浙江普陀山、四川峨眉山和安徽九华山。今天首先要介绍的是“五台山”。


五台山位于山西省忻州市,它并非一座山,而是一系列的山峰群。五台山位于被称为“华北屋脊”的太行山系的北端,在这一系列山峰当中有五座高峰高耸入云,并且每一座高峰的顶都十分平坦,就像一个高台一样,故名五台山。这五座高峰分别是东台望海峰、西台挂月峰、南台锦绣峰、北台叶斗峰、中台翠岩峰。其中北台叶斗峰为最高峰,海拔约3061米。


到五台山朝拜的人,都要到五个台顶寺庙里礼拜,叫做朝台。五峰之外称台外,五峰之内称台内。可能是因为山高,山上的气候多寒,哪怕是盛夏山上也不会很热,所以五台山的别称又叫做清凉山,是一个避暑胜地。顺便说一下五台山为典型的前寒武系地层,主要由古老结晶岩构成。


五台山位居中国四大佛教名山之首,称为“金五台”。五台山的知名度之高,甚至在国内某个排名当中与尼泊尔蓝毗尼花园、印度鹿野苑、菩提伽耶、拘尸那迦并称为世界五大佛教圣地。四大佛教名山都有各自的主神,五台山为文殊菩萨的道场。文殊菩萨的形象通常表现为仗剑骑狮,手中拿着的剑是代表智慧的宝剑,胯下骑的狮子是青狮“虬首仙”,象征智慧的力量是无穷的。文殊菩萨能够帮众生消除一切烦恼,同时它也象征着无上的智慧之源,能够唤醒沉迷的众生。


2007年,五台山被评为国家AAAAA级旅游景区。2009年6月则被列入世界文化遗产。那么五台山最初是怎么成为佛教道场的呢?其实五台山原为神仙方士所居,是道士们修行的地方。《清凉山志》中称文殊菩萨初来中国时居于五台山的石盆洞中,而石盆则位于道家的玄真观内,这说明当时五台山的主要宗教为道教


佛教传入五台山普遍被认为始于东汉。永平十一年(68年),迦叶摩腾、竺法兰来到了五台山(当时叫清凉山)。由于山里很早就有阿育王的舍利塔,再加上五台山又是文殊菩萨演教和居住的地方,所以二人选择在此建寺,叫做大孚灵鹫寺。这座五台山的开山寺也就是现今的显通寺,为中国最古老的佛教寺院。


下一集我将介绍一下五台山的一个与众不同的特点和一个有关五台山起源的传说故事,尽情期待。

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今日の単語とフレーズ


与众不同

他と違う、並々のものと違う、突出している、という意味です。


例文:

在所有人都想争第一的这个社会里,他的性格显得与众不同。


訳文:

みんな一位を争っているこの社会の中で、彼の性格は他とまったく違います。

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訳文

今日のリスニング


こんにちは!今日から順番に中国の「四大仏教名山」についてご紹介したいと思います。「四大仏教名山」というのは山西省の五台山、浙江省普陀山四川省峨眉山安徽省九華山です。今日は五台山からお話しします。


五台山は山西省忻州市にあります。五台山は一つの山ではなく、幾つかの山の集合体のことを指します。中国の華北地方に「華北の背骨」と呼ばれている大きな山脈「太行山脈」があり、その北の端に五つの高い峰があります。どの峰も山頂が平らで、高台のようになっています。五つの台、五台山の名はここから来ています。五つの峰の名前はそれぞれ、東の台「望海峰」、西の台「掛月峰」、南の台「錦繍峰」、北の台「葉闘峰」、中の台「翠岩峰」です。その内北の台「葉闘峰」が最高峰で、高さ海抜約3,061メートルになります。


五台山に拝みに来る人はみんな五つの高台にある五つのお寺に寄らなければなりません。これを「朝台」と言います。また五つの峰の外側を「台外」、内側を「台内」と呼んでいます。山が高く、山頂の温度はいつも地上より寒いです。真夏でも暑くないため、五台山を「清涼山」とも呼んでいます。そう、ここは有名な避暑地でもあるのです。因みに五台山は典型的な先カンブリア時代の地層の特徴を有しており、結晶片岩類からなっています。


五台山は中国「四大仏教名山」の筆頭で、「金の五台」と呼ばれています。知名度の高さから、中国では世界仏教四大聖地であるネパールのルンビニ(釈迦の生誕地)、インドのブッダガヤ(正道した場所)、サールナート(初説法した場所)、クシナガラ(涅槃した場所)に並んで、五大目の聖地にされてもおかしくないと考える人もいるぐらいです(なるわけありませんが)。また中国四大仏教名山にはそれぞれの主神がいます。五台山は文殊菩薩の道場とされています。文殊菩薩は剣を持ち、獅子に乗っているという外見です。その剣は知恵の剣で、その獅子は「虬首仙」という青獅子です。知恵が無限の力を持っていることを意味しているそうです。文殊菩薩は人々のあらゆる煩悩を消し去ってくれるだけでなく、知恵の源の象徴でもあるのです。そのため、迷っている人々を目覚めさせることができると言われています。


2007年、五台山は中国国家AAAAA級観光地となり、2009年6月に世界文化遺産リストに登録されました。では五台山は最初どうやって仏教の道場になったのでしょうか。実は五台山は元々道教の発明者である「神仙方士」が居住していた場所だと言われています。道士たちがここで修行をしていました。≪清涼山志≫という本の中に文殊菩薩が中国に来た時に五台山の石盆洞窟に住んでいたと記してあります。この石盆は道家の道観(仏教のお寺に相当するもの)である「玄真観」の中に位置しているそうです。つまり当時の五台山の主な宗教は道教だったということになります。


仏教が五台山に伝わってきたのは後漢と言われています。永平十一年(68年)、インドの僧侶迦葉摩騰と竺法藍が五台山(当時清涼山)にやってきました。当時、五台山にはインドのアショーカ王の舎利を納めている塔があるだけでなく、文殊菩薩が説法し居住していた場所でもあるため、二人の僧侶はここでお寺を建てることにしました。最初に建てたお寺の名前は「大孚灵鹫寺」と言い、現在の「顕通寺」です。このお寺は中国最古の仏教寺と言われています。


次回では五台山だけの特徴を一つと、五台山の起源にまつわる伝説をご紹介したいと思います。乞うご期待!